Zoteroの初期セットアップ
あらまし
論文などの文献管理ツールとしてこれまで Mendeley を使っていたが,ブラウザによって相性の問題があるのか日本語文献で表示不具合があったり[1],Webベースで使いづらいと感じていた.そのため,他の方からお勧めされたZoteroを使うことにした.
Zoteroの利点は次のようなところです.
- 基本無料
- ローカルにファイルを置いておける
- 拡張性があり,サードパーティの拡張機能も多い
- Zotero syncing や GoogleDrive等のクラウドを介して文献を同期することも可能
- バージョンアップによってUIが刷新された[2].
0: 既存ツールからの移行
私の場合はMendeleyを使っていました.Zoteroでは公式の移行機能があり,これを用いることで文献を移すことができます.環境によっては著者等の情報がうまく移せない場合もあるかもしれませんが,私の場合,これまで属性情報の登録がいい加減(移行を機に整えようと思っていた)ので,その点気にしていませんでした.これから試す方はこの点にご注意ください.
1: 使用する拡張機能
- Better BibTex for Zotero
- Zotero Attanger
Better BibTex については,こちらの記事が詳しいです.
Zotero Attanger は,指定ディレクトリに添付したPDFなどを再配置できる拡張機能です.
ファイルのリネーム機能などもあり,私は次のようなパラメタでリネームを設定しました.
{{year suffix="_"}}{{authors max="1" suffix="-et-al_"}}{{title truncate="25" case="hyphen"}}
そのほか,公式のZotero sync 機能を使っています[3].文献情報は無制限に保存でき,添付ファイルなどについては容量制限があります.Zotero sync を使って文献を保存したい場合には,容量を追加できる有料プランが用意されています.
2: Tips
私の場合,読む文献が多岐に渡る場合があるため,ライブラリ内のファイル階層を今回から10進分類法で管理することにしました.大まかなカテゴリをこれによってわけ,詳細なジャンルなどをカテゴリ内にさらにファイルを作ることで分ける方針です.
例: 007_informatics Algorithm HCI ... 140_Psychology Visual_Attention ...
公立図書館などに一覧表が用意されています.
情報学などの区分についてはこちらを参照しました(本来はソフトウェア,ハードウェアなどで区分が変わるようですが,このあたりは我流分類においてはざっくりです).
公式にてブラウザ拡張機能があります.
(加筆中です.何か追加の情報があれば更新します.)
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