【編集後記2/?】 RA協議会 はじまりはビアパブで
はじまりはビアパブで
今年の初夏のことだと思います。日中、学内でURAの会合があり、打ち上げで行ったビアパブでのことでした。
「RA協議会どうするの?」
上席から予期せず尋ねられました。部署も違うし、そんな話になるとは思っていなかったのです。とはいえ、もともといまの職場に来る前からRA協議会には機関外会員として登録しており、所属機関とは別のコミュニティでセッションを検討していたので「とりあえず行くつもりはありますけど…」と、あいまいな返事でごまかそうとしました。
「発表しなよ。ポスターでいいから。」
「(内容は)なんでもいいんだって」
と押し切られ、またその場に理事や副学長もいた影響で半ばヤケになり ポスター発表をすることが唐突に決まりました。
苦戦するテーマ選び
RA協議会を学会といっていいか議論の余地はありますが、とにかく研究発表に関しては博士論文の公聴会、ポスターに至っては2010年の国際学会で発表して以来、実に15年ぶりです。
ポスターを作る前に、まず参加登録です。
発表するネタも考えていないのに、タイトルとアブストラクトが必要なことに直面しました。
ふだんの活動紹介でもよいのだけれど、それは果たして私の発表だろうか?という疑問が頭を巡り、なかなか筆が進みません。(事後だからこそ言えますが、それで十分でした!)ただ、この仕事を1年やってきて個人的に思うことがありました。
「起業経験のないURAがはたして起業支援をやってもいいのか?」
決まる方針
大学業界では今、「産業界の発展のためには大学からスタートアップ(ベンチャー企業ともいいます。)が新たな技術と雇用を生む原動力になりうる」という政策的な動きがあります。その影響もあり、各大学ではアントレプレナーシップ教育や起業支援を推進しているところが増えています。
このような教育を受けたり、起業の経験や個人事業主として仕事をした経験もない私が、それらに関わって1年が経って疑問に感じたことを、他大学や所属機関の事例から整理してみるは面白いのではないか。そう思い、これを題材にすることにしました。
さらに、タイミングのよい(?)ことに、私のような未経験URAを育成するためのプログラム構想が学内で立ち上がり、これも私のポスターに盛り込んでよいことになりました。(その後、紙幅が足らず制作に苦労することになるのは、また別のお話)
ということで、ぼんやりと方針が決まったところでタイトルとアブストラクトに着手。2週間ほどウンウン唸りながら、訴求性もなにも考慮されない地味タイトルの発表概要が、締切直前に完成しました。
[ PP1-101 ]
ディープテック・スタートアップ創出を支えるURA機能の整理と人材育成プログラムの提案
次回は、ポスター制作編です。
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