Google Cloud 認定試験をリモートで受けたらトラブル続きだった
はじめに
こんにちは。
先日、Professional Google Workspace 管理者 の試験に合格しました。
今回は、リモート試験(遠隔試験)について記載して見ようと思います。
※Professional Google Workspace 管理者 受験記についてはまた別で記載する予定です。
準備
Google Cloudの認定資格とは?
Google Cloud テクノロジーを使用した特定の職務の遂行能力を評価するものです。厳正に開発された業界標準の手法を使用して、個人のキャリア開発の促進と、高いスキルと実践力を備えたチームの構築に役立ちます。
詳細は、Google Cloud 認定資格 をご覧ください。
現時点(2023年8月20日時点)では、日本語に対応している試験は以下となります。
- 基礎的な認定資格
- 対象資格
- Cloud Digital Leader
- 対象資格
- アソシエイト認定資格
- 対象資格
- Cloud Engineer
- 対象資格
- プロフェッショナル認定資格
- 対象資格
- Cloud Architect
- Cloud Database Engineer
- Cloud Developer
- Data Engineer
- Cloud DevOps Engineer
- Cloud Security Engineer
- Cloud Network Engineer
- Google Workspace Administrator
- Machine Learning Engineer
- 対象資格
Google Cloud 認定資格の受験方法は?
受験方法は、テストセンター試験とリモート試験(遠隔試験)の2種類から選べます。
どちらも、メリット・デメリットがありますので、ご事情にあった方を選択していただく形となります。
参考までに、実際に申し込んだBlogも合わせて記載します。
なお、今回はリモート試験(遠隔試験)を選びました。
- テストセンター試験
- 全国各地にあるテストセンターに出向いて受験する形式です。
- しかし、Google Cloud認定資格のテストセンターは限られているので受験前に専用サイトで確認することをおすすめします。
- テストセンターが少ないため、受験日時を柔軟に選ぶことは難しいです。
- 実例
- 「Google Cloud認定試験」福岡会場への行き方
- リモート試験(遠隔試験)
- 自宅等のPCでリモート受験する形式です。
- テストセンターに向かう手間や、受験日時を柔軟に選べる一方で、受験環境を整えるのが大変。
- リモート試験の細かい注意事項は監督付き試験の受験要件や、他の方の受験記も合わせてご確認ください。
- 実例
- 3ヶ月前までGoogle Cloud(旧GCP)の素人だった私がGoogle Cloudの試験を遠隔(オンライン)で受験する話
- 自宅等のPCでリモート受験する形式です。
試験申込
予約は通常の方法と何ら代わりありません。Kryterionのサイトから通常通り申込みとなります。
ここまではすんなり行くんですよね。。
当日
環境整備
遠隔試験の要件と実際の環境
公式にアナウンスされている要件は以下となります。
私の場合は、あまり家も大きくないのですが、寝室で利用している和室を整理して利用しましました。
作成した受験環境
こちらの環境になります。
和室なのに、机と椅子を利用する若干アンバランスな環境となってしまいました。
ちなみに、AWS 認定試験でリモート試験を受ける時も同じ環境を利用しています。
そのため、慣れた手付きで環境を作りました。
実際に受験PC環境
パソコン環境はWindows 11 に有線LANポートを接続しました。
有線LAN を利用した理由は、Wifi 通信だと試験官とのビデオ通話が遅延(ラグ)すると大変そうだったからです。
注意しないと行けない点として、ネットワーク遅延 ( ping の遅延は、200 ミリ秒以内 ) も規定されています。そのため、有線から引いた Wifi 環境は要件を満たすことはできると思いますが、ホームルーターやモバイルルーターのように、モバイル回線から Wifi を配信しているものについては、要件を満たさない可能性もあるので注意は必要かな?と思いました。
- サブ機で利用していた、Windows 11
- メインはMacbookでしたので、こちらで受験したかったのですが当日のトラブルで急きょ入れ替え
試験の流れ
試験当日の流れは以下となります。
- 受験前チェック
- PCで環境にログイン
- 当日は10分前になった時点で、予約画面の?の印が 受験する ボタンに変わります。
- ボタンをクリックすると専用アプリ (Sentinel) が自動的に立ち上がります。
- 試験官との環境チェック
- 身分証チェック
- 試験チェック
- PCで環境にログイン
- 受験
- 受験
- 受験終了後の作業
- アンケート回答
- 合否発表
トラブル続きの受験前チェック
AWS 認定試験と大きくは違わないので、トラブルを想定してませんでしたが、そんなすんなり行くことはなく、トラブルが重なりながら受験前チェックを行いました。
- 実際のトラブル
- 専用アプリ (Sentinel) が自動的に立ち上がらない
- 試験官とビデオ通話できない
- 身分証がパスポートでは足りない
ご参考までに、トラブルがどのように起こったのか解説していきます。
専用アプリ (Sentinel) が自動的に立ち上がらない
受験前に専用アプリ (Sentinel) をインストールするように指示があり、メインPCのMacbookにインストールました。
このアプリなのですが、予約画面の?の印が 受験する ボタンを押さないと立ち上がらない仕様のようで事前にパーミッション確認ができません。
そのため、PCを立ち上げた初回に対応する必要があります。
また、アプリが起動しているとアプリの終了しないと専用アプリ (Sentinel) から警告が出て開始できない仕様となっていますが、「Facetime のプロセスを終了させてください」とあり、どのようにやって良いのかが出てこないのと、試験開始時刻ギリギリだったので大慌てPCをサブマシンである Windows PC に交換しました。
今思えば、プロセスの終了ボタンもあったような気もしていますが、焦っていたのでしょうがないかなと思ってます。どちらにせよ、プロセスの終了をしても、パーミッションの問題で、試験官とビデオ通話できないトラブルは起きそうでした。
試験官とビデオ通話できない
大慌てで、Windows PC を引っ張り、専用アプリ (Sentinel) をインストールし試験ページにログインしました。専用アプリ (Sentinel) を起動して、不要のプロセスは終了し、試験官とチャットベースで会話することになります。
ここで、大きな問題が発生しました。
試験官が私の顔が見れないから、PC再起動してもう一回、ブラウザにアクセスしてもう一回この場所に来てくださいとのことでした。
私は既に、専用アプリが起動しないトラブルを経験しており、試験時間が過ぎているので結構焦りってました。
Windows PC を再起動している際に、「何故こんなことになったのか」を考えながら、改めてリモート試験のシステム要件を確認すると、Mac と違い、Windows では追加要件があることに気が付きました。
遠隔監視オンライン試験に干渉する可能性のあるすべてのソフトウェアを無効にする必要があります。これには、ポップアップ ブロッカー、ウイルス対策ソフトウェア、ファイアウォール、VMWare / Bootcamp、Skype、Photobooth、および TeamViewer が含まれますが、これらに限定されません。
そのため、今回の事象は、Windows 11 では「Windows Defender ファイアウォール」が標準で有効化されており、ビデオ通信がブロックされていたのではないか?との仮説のもと、「Windows Defender ファイアウォール」を無効化しログインしたら問題なく、試験官が私の顔が見れるようになりました。
身分証がパスポートでは足りない
無事、試験官の方とチャットで試験の説明があった上で、パスポート等をカメラに近づけてよく見えるように映してください。という指示があり映したのですが、「パスポートでは名前の漢字を確認できない、だから追加の政府発行の身分証を映してくれ」 とリクエストを貰いました。
どうやら、パスポートにある署名は漢字なのでOKかな?と思ったのですが、印刷物じゃないからNGのようです。
仕方なく、身分証を持ってくるから、「5〜10分待ってくれ」と回答し、受験部屋から離席して、すぐ取り出せる、予備自衛官手帳を持ってきて映した後、色々やりとりをしてOKをもらい進むことができました。
どうやら、Kryterion アカウントを作成する際に利用した、氏名を確認する必要があるみたいです。
AWS 認定試験でリモートの時はここまで厳格でなかったのでびっくりしました。
ここまで来るのに、試験開始時間から30分経過してました。
受験環境チェック
ここまでトラブルが続くと、次はどういったトラブルが起きるのか楽しみになって来てたのですが、そんなことはなく、こちらはスムーズに行きました。
チャットボックスに「まずは壁四面、天井、床をカメラで映してください。各部分5秒程度静止してください」のようなメッセージが日本語で表示され、それに従って映すような形になります。
Web カメラは PC 内蔵なので、 PC を持って、「右の壁5秒、左の壁5秒、・・・・」ということをやってました。
あとは、「不足しているここを映して」とチャットでくるので映してました。
この流れが終わると、「これでOKです!それでは試験を開始します。この時間は試験時間に含まれませんのでご安心ください!」というメッセージが表示され、試験開始ボタンが出現して、無事(???)試験を受けることができました。
後は通常のテストセンターのように試験が始まり、試験→アンケート→合否表示という流れとなります。
正直、タイミングが合えばテストセンターの方が良かったんじゃないか?という感じもしますが、良い経験ができました。
トラブルを乗り越えて学んだこと
今回、様々なトラブルが起きましたが、無事にリモート試験を受けることができ合格することができました。
必要なことは、リモート試験の場合は、時間に余裕を持って行うことが重要でした。
難しそうであれば、テストセンターで受験することをおすすめします。
終わりに
如何だったでしょうか?
正直、トラブル続きでしたので、テストセンターで試験を受けられる状況であればできるだけテストセンターで受験することをおすすめしますが、リモート試験も、日程が決めやすいことやキャンセルポリシーもリモート試験の方が変更しやすいので悩ましいところです。
以上、受験日記でした、皆さんも良い試験ライフを!
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