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【re:Invent 2022】IoTソリューションでビジネス価値と運用効果を引き出す-Session Report

2022/11/29に公開

AWS re:Invent 2022で行われた、「Unlocking business value and operational benefits with IoT solutions」のセッションレポートです。

この記事は、要点・見どころ・ポイントについてまとめます。

セッション概要

Title

Unlocking business value and operational benefits with IoT solutions

IoTソリューションでビジネス価値と運用効果を引き出す

Overview

Billions of IoT devices will connect with the cloud over the next five years. Organizations are unlocking their data to create new business models through these connected devices, coupling them with artificial intelligence and driving outcome-based analytics that enhance customer experiences, optimize operational efficiencies, streamline asset management, and improve workflow safety. This session highlights new innovations in IoT and robotics that are helping commercial, industrial, and automotive organizations securely and reliably transform business and operations by sending data to the cloud and bringing actionable insights back to the device to effectively deliver business value.
今後5年間で何十億ものIoTデバイスがクラウドに接続されます。組織は、これらの接続されたデバイスを通じて新しいビジネスモデルを作成するためにデータを解放し、人工知能と結合し、顧客体験の向上、運用効率の最適化、資産管理の合理化、ワークフローの安全性の向上を目的とした成果ベースの分析を推進しています。このセッションでは、商業、産業、自動車関連企業が、データをクラウドに送信し、実用的な洞察をデバイスに戻すことでビジネス価値を効果的に提供し、ビジネスとオペレーションを安全かつ確実に変革するために役立つIoTとロボティクスにおける新しい革新的な技術を紹介します。

Services

AWS IoT FleetWise, AWS IoT Core, AWS IoT TwinMaker

Session type

Leadership Session

Speakers

  • TAE HOON KIM, VP of Cloud Business, LG CNS
  • Yasser Alsaied, Vice President IoT, AWS
  • Wendy Bauer, General Manager, Amazon

Report

リーダーセッションのメインとしてIoT部署トップの Yasser Alsaied氏が登壇

Youtube

セッション動画が公開されてます

https://www.youtube.com/watch?v=dxLq27GVXpA

会場の雰囲気

  • 会場は約500~600名のキャパでほぼ満席
  • 座る席がかなり敷き詰められてて、隣は満員電車並の肩幅感
  • セッション予約できなかった人は空き席があれば参加可能
  • 参加者はアジア系含め様々な国の人々が参加してた印象

IoTのこれから

世界のデジタル化は、オンライン環境を変えるために必要なものになりつつあると主張。

現代は実際に何が機能するのか、何が機能しないのかの可視化を求めるようなってくる。これらのことは実は新しいことであり、ユースケースや新しいビジネス上の意思決定が必要になってくるとのこと。

クラウドシステムの背後にあるITシステムを発明する必要がある。
AWSのサービスにはセキュリティパッチの更新やユーティリティも用意されているので、AWSを利用する顧客はインフラストラクチャまで含めて競合に対して差別化に集中することができる。
そのためAWSは長年にわたって、どのようにすれば完璧になるのか考えるべく、AWSパートナーと共に仕事を進めてきた

事例紹介

IoTは様々なソリューションで活用されている。
例えば自動車、ロボットアーム、水質モニタリング、エレベーター、オペレーションなど。

例えばテレビなどセキュリティパッチやソフトウェアの統計情報など、公開されているものを記録することで顧客にとって必要情報が得られると主張。
そのため、デバイスに接続されるセンサーが高品質になると、より効率的な方法で集中管理されるようになるはずと述べていた。

トルコのコカ・コーラ社工場の例では、AWS IoT SiteWiseやIoT Greengrassを活用し分析にも利用し、その結果20%のエネルギー削減と9%の水削減を実現しているとのこと。

自動車産業にも注力しており、BMWと共同開発した専用プラットフォームの立ち上げている。時間とともに機能が進化する「ソフトウェア定義」「自動車(Teslaが行っている)」、AWSベースのIoT車載サービス(バッテリーの充電最適化など)LG社で行っている。

そしてAWS IoTを活用した例で自動車産業パートナーとの企業紹介も含まれていた。一部紹介すると
日本企業だとTOYOTA, HONDA
海外だとBMW,JAGUAR,VOLVO,,,

New AWS IoT Services

すでに公式サイトから発表されていますが改めてセッションでも紹介されたのでまとめておきます。

IoT Device Defender with AWS Security Hub

セキュリティデバイスの守備範囲として非常に重要なことのため、IoT統合のための新しい機能を紹介されました。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/iot/improve-your-security-posture-with-aws-iot-device-defender-direct-integration-with-aws-security-hub/

IoT Core Device Location

Amazonは世界のどこにでも正確に荷物を届ける仕組みになっていて、「このサービスがあなたの仕事でも使えるようになる」と紹介されてました。
流通しているGPSチップが高価なため、用途に応じてDevice Locationを活用できそうです。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/11/aws-iot-core-new-device-location-feature/#:~:text=AWS IoT Core Device Location is now available in the,America (Sao Paulo) regions

AWS IoT TwinMaker knowledge graph

視覚的なビジュアルグラフを生成することが可能

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/11/twinmaker-knowledge-graph-generally-available-aws-iot-twinmaker/

Availvabibity for IoT protocol MQTTv5

v5のサポートによるv3よりシステムとして堅牢にすることが可能になる
例としてメッセージペイロードをデコードする必要なくメッセージ処理を高速化可能など

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/11/aws-iot-general-availability-version-5-mqtt-message-broker-mqtt5/

https://aws.amazon.com/jp/blogs/iot/introducing-new-mqttv5-features-for-aws-iot-core-to-help-build-flexible-architecture-patterns/

[GA]AWS IoT FleetWise紹介

AWS IoT FleetWiseも紹介され、BigDataとのコラボレーションに活用できたり、またセキュアであることも主張してました

https://aws.amazon.com/jp/iot-fleetwise/

TAE HOON KIM氏が登場し最近GAされたこのFleetWiseをLG社で活用していることも紹介されました

LG社のIoTソリューション事例紹介

LGはAWSとコラボレーションを続けており、4年以上AWS IoT Coreを活用しているとのこと。
1つの例としてLG社で開発した自動車に搭載しているDisplayなども連携し、プロトタイプVMSでIoT FleetWiseを使っている。
IoT FleetWiseと多くのシミュレーターデータを活用しVMSデータプラットフォームをビルドしている。
IoTは未来のソリューションを継続していくとのこと。

締め

ここまで拝見してみて、AWSは顧客への成功体験を求めているのがわかります。
Yasser氏は最後に「最も重要なことはコラボレーションすること。IoTはスポーツチームだ」で締めくくりました。

まとめ

re:Invent初参加で初めてセッションに参加し、海外のリアルプレゼンテーションを堪能することができました。
リーダーセッションとなるため、細かい技術内容ではなくカスタマーサクセスを重点に説明してました。
会場の参加者が世界各国から来ていることも見受けられ、IoTソリューションは世界中で関心が高い分野であることが感じ取れました。

以上

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