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AWS 12冠の振り返り

2023/02/05に公開

先日、SAP on AWS に合格し12冠を達成しましたので、今後受験される方のために利用した学習コンテンツ等のご紹介をしたいと思います。

これまでの受験履歴

2020年夏頃からAWSのPJに携わることになったため、AWSについて何も知らない状態では業務に影響が出ると考え、体系的に知識を身につけるため資格学習に取り組みました。

業務で扱うサービスを考慮すると12冠を取る必要はなかったのですが、ALL Certifications Engineers の表彰制度があることを知り、資格受験の後半は単純に興味本位で学習した結果となります。
MLS と DAS は、私にとっては未知の世界でしたが、資格試験がきっかけで一から勉強したことで現在はデータ分析業務に携わる機会にも恵まれました。興味本位の学習が可能性を拡げる良い結果となり幸運な職場環境に感謝しかないです。

資格毎の学習コンテンツ

Udemy Business が利用できるため、Udemy、参考書、Black Belt を軸に学習をしました。
以下に資格毎に参考にしたコンテンツを紹介します。

AWS Certified Solutions Architect - Associate(SAA-CO2)

PJで学習用のAWSアカウントを提供いただいたこともあり、参考書でインプットしつつ実際に触れてクラウド環境に慣れることに集中して取り組みました。何度も触れていくうちに何となくサービスの仕様が少し分かる程度になったころ、Udemyの模擬試験に取り組んでいました。
最初の頃は50%の正答率もありませんでしたが、解説や参考ページが大変参考になりました。
業務中の会話に少しずつついていけるという実感もあり、今でも学習して良かったと思っています。

  • 書籍: AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト
  • Udemy: これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座
  • Udemy: AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集
  • Black Belt: 必要に応じて各種サービスの資料

AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C01)

AWS に触れて半年程経った頃、業務で扱うサービス以外のにも興味が出てきたので、資格取得で体系的に他のサービスも学習して業務に活かしてみようと思い再度資格取得に取り組みました。久しぶりだったので、まずは CLF を受けて慣らしておこうと思い取得しました。

  • Udemy: この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集

AWS Certified Solutions Architect - Professional(SAP-C01)

IAM に対する理解が全然足りていなく、何度参考書を読んでも理解するのが大変でしたが、毎日AWSに触れつつ挙動を確認することを繰り返したことで何とか理解しました。AWSの試験では個人的には本試験が一番難しかった気がしますが、合格 の2文字が表示された瞬間は最高に嬉しかったです。

  • 書籍: AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説
  • Udemy: AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集
  • Black Belt: 必要に応じて各種サービスの資料

AWS Certified Security - Specialty(SCS-C01)

SAP-C01 と試験範囲が重複している点が多いため、スムーズに学習できました。
AWS SAP を先に受験している方は、時間を空けずにAWS SCS を受験すると効率が良いと思います。
以下で紹介している書籍で理解が不足している点を補いました。暗号化について興味がありましたので、併せて以下の書籍も参考にしました。

  • 書籍: 要点整理から攻略する『AWS認定 セキュリティ-専門知識』
  • 書籍: 暗号技術入門 第3版

AWS Certified Advanced Networking - Specialty(ANS-C00)

たまたま運よく Direct Connect を扱っている検証PJがあり、Black Belt を読んだだけでは理解できなかった部分について有識者の方から教えて頂けました。さすがに Direct Connect の設定を変更したり等はできませんでしたが、百聞は一見に如かずで設定されている環境を確認するだけでも理解を深めることができました。
以下に紹介する Black Belt とクラスメソッドさんのスライドは、その当時参考書等々無かったため非常に参考になりました。

AWS Certified Database - Specialty(DBS-C01)

RDSやDynamoDBは業務で利用していても理解が不足していた点を以下の書籍で補いまいした。DBサービス同士で比較して説明されているため、違いが分かりやすくサービス毎の特性を理解しやすかったです。書籍の模擬試験で理解度を確認しておくと良いと思います。

  • 書籍: 要点整理から攻略する『AWS認定 データベース-専門知識』

AWS Certified Developer - Associate(DVA-C01)

初めてトレノケートさんの研修を受講させていただきました。研修受講後にUdemyの模擬試験を何度か解いて、理解不足な点は参考資料を読みつつ学習しました。

  • トレノケートさんの研修
  • Udemy: AWS 認定デベロッパー アソシエイト模擬試験問題集

AWS Certified SysOps Administrator - Associate(SOA-C02)

こちらもトレノケートさんの研修を受講させていただきました。Udmeyの模擬試験で理解を深めつつ、本試験ではラボ試験があるため、試験範囲のサービスについては一通りAWSマネジメントコンソールから設定できるように練習しました。業務で扱うサービスが中心だったため、ラボ問題はどちらかというと楽しく対応できました。

  • トレノケートさんの研修
  • Udemy: AWS 認定SysOpsアドミニストレーター アソシエイト模擬試験問題集

AWS Certified DevOps Engineer - Professional(DOP-C01)

SAP、DVA、SOAと進めてきたため、Udemy の問題も初回で6割程解けたこともあり、問題集だけで合格できました。学習を進める順番に左右される気はしますが、SAP、DVA、SOAと進めていると効率が良いのかもしれないです。

  • Udemy: Practice Exam | AWS Certified DevOps Engineer Professional

AWS Certified Data Analytics - Specialty(DAS-C01)

サンプル問題を見ても用語が分からず歯が立たなかったので、素直に入門書から学習を始めました。Udemy にもハンズオンコンテンツが用意されていたので、手を動かしつつ少しずつ理解を深めました。AWSの知識というよりも、データ分析についての理解を問われていたような気がします。

  • 書籍: AWSではじめるデータレイク: クラウドによる統合型データリポジトリ構築入門
  • Udemy: AWS Certified Data Analytics Specialty 2023 - Hands On!
  • Udmey: Practice Exams | AWS Certified Data Analytics Specialty

AWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS-C01)

G検定の勉強をしていたこともあり、本試験は割と取り組みやすかったです。本試験もAWSの知識よりも、機械学習について問われていたような気がするため、G検定の学習が遠回りなようで近道だと思います。本試験合格後、2022年度のALL Certifications Engineersに表彰されました。

  • Udmey: AWS Certified Machine Learning Specialty: 3 PRACTICE EXAMS

AWS Certified: SAP on AWS - Specialty(PAS-C01)

参考書や問題集も無く、Black Belt も無いのにどうやって学習するのか悩んだのが本試験です。
2023年度のALL Certifications Engineersに表彰されるために必要なのに、学習コンテンツが全然無く、SAP業務経験が一度も無いため未知の世界でした。
AWS Skill Builder で SAP on AWS のコンテンツがあり学習を進めていたのですが、正直良く分かっていない状態が続きました。SCSKさんが公開している以下の記事はSAP初学者でも分かりやすく説明されているため、Skill Builder と並行して読むと理解を深めるのに役立ちました。
仕上げにSAP on AWS技術文書を読むのが良いのかなと思います。
再受験無料キャンペーンを利用し、まずは理解度を確認するため受験しました。結果は、あと少しというところで不合格でしたが、設問で問われて分からない問題範囲を見直したところ、2回目で合格することができました。

まとめ

AWS 認定試験に合格しなくても業務はできますが、初めてAWSのPJに参画する方はAWS SAAで問われる範囲について学習しておくと精神的な負担を感じずに業務に取り組めると思います。
AWS SAA だけでなく他の認定試験も学習を進めたことで、業務中には全然触れることがなかったサービスが実は業務で役に立つというものに出会えたこともありますし、曖昧に理解していたことが認定試験合格に向けて理解を深めたことで設計ミスを減らすことにも役立ちました。
なにより、システムの概観を検討する際にに、サービスの選択肢が増えたことで、より良いシステムに近づけることができたという点においても資格取得を続けてきて良かったと思っております。

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