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Vue Fes Japan 2024 に参加しました

2024/10/30に公開

Vue Fesとは

2018年から開催されているVue.jsカンファレンスです。
前回の2023年は5年ぶりのオフライン開催となり600名近くの参加者があったそうで、今年は750名以上に増えていて、ますます盛り上がりを見せています。
セッション内容はVue.jsやフロントエンドのツールに関する発表が中心です。

https://vuefes.jp/2024

会場の雰囲気など

オープニング待ち
オープニングを待つ会場の様子です。

ウェルカムボード

会場入り口のウェルカムボードです。

ドリンクやスナックの提供や、息抜きできるスペースもあったのはとても助かりました。

参加したセッション

オープニング

まずはオープニングムービーからスタート。この瞬間、カンファレンスに参加しているんだという実感が湧いてきました。
https://www.youtube.com/watch?v=TWXfgymE6-M

その後、主催の@kazu_pon氏による英語の挨拶で始まりました。

キーノート

https://vuefes.jp/2024/sessions/yyx990803
keynote
usage

続いて、Vue.jsの生みの親であるEvan氏によるキーノート。ここでは、Vue.jsの歴史とこれからについての内容でした。

  • v3.4
    • 内部の書き直しとリアクティビティの高速化
  • v3.5
  • v3.6(これから)では
    • suspenseの改善
    • vapor modeの試験的な導入

全体的な雰囲気としては、互換性の重要性が強調されており、安定して使い続けられる状態を維持しながら進化していくのだと感じました。

また、Viteを取り巻く環境の整備についての発表があり、複雑に絡んでいるツール群をRollupとOxcでまとめていきたいという内容でした。これまでOxcがどのように関連するのか疑問に思っていましたが、今回のセッションでその流れが少し理解できました。
Vite current structure
Vite WIP structure
Vite big picture structure

VueとViteで作るUIコンポーネントライブラリ ~デザインシステムとプロダクトの理想的な分離を目指し

https://vuefes.jp/2024/sessions/keisuke-tsuji
https://speakerdeck.com/bengo4com/20241019-cloudsign-vuefesjapan2024-1

  • zeroheight
    • デザインシステムにおける、設計を司る
  • storybook
    • デザインシステムにおける、実装を司る

デザインに関する知識が少ない私ですが、今後設計する際の参考になる情報がたくさんありました。少なくとも、ツールの役割分担を知ることができて良かったです。

IT未経験者をVue.jsで開発できるITコンサルタントに育てあげる秘訣 - フューチャーの新人研修の取り組み

https://speakerdeck.com/yut0naga1_fa/futures-new-employee-training

研修は完全成果型で答えを教えないスタイルで行っていますが、その分先輩からの手厚いサポートがあるとのことです。
よくある研修期間というのは設けておらず、設定した課題をクリアすることが研修の終了条件であるため、研修の早期終了・延長もありえるとのことでした。
また、あえて教えない時間を設け、自身で学ぶ時間も設定しているとのことです。

AIとともに歩んだライブラリアップデートの道のり

https://vuefes.jp/2024/sessions/yuki-nakagami
https://speakerdeck.com/lmi/vue-fes-japan-2024-link-and-motivation
https://aider.chat/

Oxc - The JavaScript Oxidation Compiler

https://vuefes.jp/2024/sessions/boshen

Oxcとは

Parser、Linter、Formatterなどのツール群をRustに置き換えるプロジェクトで、最終的にはViteの下で統一した挙動を提供することになるようです。

元々、@Boshen氏のRustの勉強のために始めたプロジェクトだったそうです。

パフォーマンスを追求するには、メモリの使用量をいかに少なくするか、CPUのキャッシュの利用のされ方など、ハードウェアに近い部分を知る必要があると再認識しました。

UnJS: The Missing Tools for the Modern Web

https://vuefes.jp/2024/sessions/pi0

ライトニングトーク

https://speakerdeck.com/bengo4com/20241019-cloudsign-vuefesjapan2024-2
https://speakerdeck.com/tsukkee/vue-sfcnotemplatetetypescriptnoxing-wohuo-yong-siyou

Vue3の一歩踏み込んだパフォーマンスチューニング 2024

https://speakerdeck.com/hal_spidernight/vue3no-bu-ta-miip-ndapahuomansutiyuningu2024

大量に保持しているリアクティブなデータを扱う場合において、必要に応じてリアクティブに反応させる/させないようにすることでブラウザのレンダリングを制御するという内容でした。
v-memoというディレクティブを初めて知りました。

発表のような大量のデータを表示し、ブラウザでリアクティブに処理させる経験はまだないため、今後の実装の参考になる発表でした。

Vue.jsコミュニティにようこそ!

https://vuefes.jp/2024/#welcome-vuejs-community

コミュニティへの関わり方は、Xでのポストなど、自分が思っているより簡単なことで関わることができるという話をされていました。
これからも自分のできる範囲でコミュニティに関わり続けたいと思います。

まとめ

そもそものきっかけは、

昨年、偶然このイベントを見つけて「行きたい!」と思ったものの、関西からだと交通費がネックで断念していました。しかし、後で公開されたYouTubeのセッションを見て、今年はぜひ参加しようと決意しました。

参加する時に考えていたセッションは、

  • Vue.jsやOxcなど技術的なこと
  • LTなど現場の話が聞きたい
  • コミュニティに関すること

とタイムテーブルを見ながら参加するセッションを考えていました。

全てがすぐに業務に直結する訳ではありませんが、今後情報が出てくる時に「あーあの時に発表していたアレか」と思ったり、業務を進める時に「あの時のLTの情報が役立つのでは?」と気付くきっかけになる情報が多く、大変楽しかったです。

Vue.jsに関するイベントは初めて参加したのですが、実際に使っている人や企業の方の話を聞くことで、これからも広くITの分野に関わり続けたいという自分のモチベーションにも繋がりました。

ネームプレート

来年のVue Fes Japan 2025も楽しみにしています!

最後に

今回のイベントを企画していただいたスタッフの皆様・スポンサーの皆様、また登壇者の皆様、本当にありがとうございました😁

後日談 (2024/11/07 追記)

この資料を社内勉強会で共有したところ、新人研修の発表に興味を持っていただけて、一番質問が多かったです。メンバーの中にはスライドも発見し共有してくれたり、今後の研修の参考にもしたいなどのフィードバックがありました。

Discussion