個人開発初心者がサービスっぽい物を作って見て思った事とか感じた事とか
この記事は個人開発 Advent Calendar 2022 18 日目の記事です。
今年 1 年で作ったサービスを初心者ながらまとめてみました。
かなり勢いで書いてしまい感情的な話が多いので苦手な人はブラウザバッグ推奨です。
ニッチな趣味の問題を解決してみよう
私の趣味は所持している車でサーキットを走ってタイムを出す事です。
タイムを出すためには金(チューニング費用、オイル交換、タイヤ代、走行費等)、時間(走行後の振り返り、サーキットまでの往復時間)が必要でいろいろな面で負担が大きいです。
タイムを気にする人はコンマ数秒更新するために数万~数十万をポンと払う人が多くアプリケーションで解決できれば金、時間の面で効率的にタイム更新ができてみんなハッピーになるのではー?と思いました。
ニッチなサーキット走行好き + アプリケーションが作れるこの組み合わせの人はそういないはずだし作ってみるかな~と思いました
1 つ目に作ったのはこれ
https://runcheck.homisoftware.net/lp/ja
サーキット走行に特化した走行動画の比較サービス。
本気で走っている人たちは自分の走行動画を撮影している人が多いです。
走行後にベストラップ、セカンドラップ等を比較して自身の運転を最適化しています。
この比較作業がかなりアナログで、動画編集ツールを使い手動で同期させて確認したりでめちゃくちゃ面倒です。
動画を自力で同期できない人もいたりして、私に依頼がきたりしてクソ面倒でした。
誰でも簡単に比較できるって謳い文句で公開したらそこそこ使ってもらえました。
また、youtube などで自分の運転動画を公開している人がたくさんいるので、世界中の人と自分を比較しやすいのもよかったのかなって思ってます。
ウケはそこそこよくて、身近の人たちに使ってもらえたりリアルでお礼を言われたりで嬉しかったです。
2 つ目に作ったのはこれ
https://gvisual.homisoftware.net/lp/ja
車の運転で発生する G(重力加速度)をリアルタイムに音声でフィードバックするアプリケーションです。
ハンドルの左上の方に表示しているやつがそれです。
タイムを出すためにはコーナーへのアプローチが重要で、コーナーでのアプローチの引き出しの多さ と 自分の車の特性を理解する事がタイムに直結すると考えています。
ストレートの速度なんてアクセル踏めば誰でも変わりません。
このアプリケーションの目的はコーナリング中にその場で新しい気付きを得る事です。
運転中時の車体 G を体の感覚ではなく、定量化した数値で耳からインプットすれば何か新しい気付きがあるのでは?と思いました。
一般的には、走行後にロガーと呼ばれる走行ログを取る器械から走行ログを取得して確認するのが一般的で、これだと走行後にしか確認ができません。
その場リアルタイムに確認できるようにすればいいんじゃね?っとも思いました。
全開走行中は画面で数値を確認する余裕がないので音にしました。
ウケは公開数日のみ良く、それ以降は徐々に使う人が減って最終的にはほぼ使ってもらえなくなりました。
かなしい。
自分で使ってみて思った事ですが、
運転中に耳から G の情報を聞く余裕がないなあと感じました。
運転中にドライバーは、自分のコントロールできる限界ギリギリの状態でタイムを出す + 自分の車を壊さない + 他人の車にぶつけて迷惑をかけない等色々な事を考えながら走っています。
それらを考えていると、耳から入ってくる音を聞く余裕がなく、ただ煩いアプリケーションになってしまいました。
作って良かった事
お金をかけないでサービスを公開する方法を学べた。
ネイティブアプリのようなものが web アプリケーションでも作れる事を知った
加速度センサー、ジャイロセンサー周りの処理に詳しくなった。
時間的制約のあるアプリケーション開発について学べた事。
作って公開する恥ずかしさがなくなった。
公開したら勝手にフィードバッグをもらえた事
なんとなく承認欲求がみたされた事。
自分の頭の中に仕様があるアプリケーションを作る楽しさを知った事。超高速に開発できてめちゃくちゃ楽しい。
やりがい効果のお陰で、高校生数学レベルの事がまったくわからない自分でも大学数学レベルの内容が理解できた事。やっぱりやりがいって重要っすわあ
使っているユーザーが少なくても嬉しい。
月々のサーバー代がおもったより気にならない(金額とかの話ではなく感覚の話)
反省点とか悪かった事とか悲しい事とか
作ってメンテせずに放置していたらあっという間に人が離れていった。そもそも作った先の事なんて何も考えていないから何もできない。
やっぱり作りたいものを作るだけじゃ報われない。
次に作るときはお金のファクターをもう少し上げる。
知り合いに無理やり使わせたら嫌われた事。
作り終わった後に燃え尽き症候群で何もやる気が起きなくなる。
使う人と場面が限られすぎて全然アクセスしてもらえない・・・
物珍しい物は公開数日のみのびる。
ふわふわしている事
自分の趣味に直結するサービスだったから趣味用 twitter で宣伝できたけど、もっと実用的な物だったらどこで宣伝すればいいんだろう。金はかけたくないなあ。
ネイティブアプリなら store で検索されるから集客コストかからなかったりするのかな?
個人開発で食っていければいいなあと思ってるけど、食っていける気がしない。
今回は自己満足で終わっちゃったけど、自己満で終わらせないためにはどうしたらいいんだろう。
趣味用 twitter でつぶやくかなくなってからアクセス数が減ったように思います。ニッチなサービスは人に大きく紐づくのかなあ。
趣味系のアプリケーションは定量的な事より「楽しい」が重要だと思う・・・気が数する。
最後に
わからないことだらけだけどトータル的にはプラスだったので良かったです。
来年も 1 つ以上はなにか作りたいなあ。
何個かアイデアはあるので来年も頑張ります。
アプリの技術的な事が気になる方はこちらを御覧ください
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