🎯【Google Workspace】ライセンス不要!特定のメールアドレスに来たメールを別のアドレスに転送する方法
Google Workspaceを運用していると、「ユーザーは必要ないけど、メールは受信したい」という特定のメールアドレスが必要になることってありませんか?
僕の場合は、Webサイトのお問い合わせフォーム用の info@company.com
と、システムからの通知を受け取るための alerts@company.com
が必要だったんですが、「これのためだけに新しいユーザーを作ってライセンス料金を払うのはもったいないな...🤔」って思ったのがきっかけでした。
正直、最初はエイリアスで対応できるかなと思ったんですが、エイリアスは既存のユーザーに対してしか設定できないんですよね。
今回は、ユーザー(ライセンス)が存在しないメールアドレス宛のメールを、既存の別のアドレスに自動で転送する方法をご紹介します。実際に設定してみたら、思った以上に簡単で便利でした!
🎨 完成したもの
設定完了後は、こんな感じで動作します:
info@your-domain.com(ライセンス不要)
↓ 自動転送
admin@your-domain.com(既存ユーザー)
- 外部からは
info@your-domain.com
宛にメールを送信 - 実際には
admin@your-domain.com
でメールを受信 - ライセンス費用は一切不要
- 設定は管理コンソールで一度やるだけ
めちゃくちゃシンプルですが、かなり便利です!
🤔 「エイリアス」との違い
「それってエイリアスのこと?」と思うかもしれませんが、ちょっと違うんです。
- エイリアス: 既存のユーザーに対して設定する「別名」のメールアドレス
- 今回の方法: ユーザーが存在しないメールアドレスへのメールを、指定したアドレスに転送(リダイレクト)
この違い、最初は僕もよく分からなかったんですが、実際に使ってみるとライセンスコストをかけずにメールアドレスを運用できるのが、この方法の最大のメリットですね。
🏗️ システム構成:「受信者アドレスマップ」機能
この設定は、Google管理コンソールの「ルーティング」機能の中にある**「受信者アドレスマップ」**を使用して実現します。
これは、特定のメールアドレスに届いたメールを、強制的に別のメールアドレスに送り先を変更する機能なんですが、意外と知られていない便利機能だったりします。
🚀 構築手順
それでは、具体的な設定手順を見ていきましょう。この辺りは定型作業って感じですが、画面の場所が分かりにくいので詳しく説明しますね。
1. Google管理コンソールにログイン
管理者アカウントでGoogle管理コンソールにログインします。
2. Gmailの設定画面に移動
左側のメニューから [アプリ] > [Google Workspace] > [Gmail] を選択します。
3. 「ルーティング」を選択
Gmailの設定項目一覧の中から、[ルーティング] をクリックします。
最初、この「ルーティング」がどこにあるか分からなくて、結構探し回りました😅
4. 「受信者アドレスマップ」を設定
ルーティングの画面を少し下にスクロールすると、「受信者アドレスマップ」という項目があります。
ここの [設定] または [別のルールを追加] をクリックします。
ヒント: もしまだ何も設定したことがなければ「設定」、すでに何かルールがあれば「別のルールを追加」と表示されます。
5. マッピングルールを作成
設定画面が開いたら、以下のように入力します:
① 説明
ルールの内容が後から見てもわかるように、簡単な説明を入力します。
例:「お問い合わせフォーム転送設定」
② マッピングするアドレス
「アドレス」の欄に、転送元のメールアドレス(ライセンスのないアドレス)を入力します。
例:info@your-domain.com
③ 転送先のアドレス
「転送先アドレス」の欄に、実際にメールを受信したい転送先のメールアドレスを入力します。
例:admin@your-domain.com
僕の場合は、システム通知用に alerts@company.com
から自分のメールアドレスに転送するように設定しました。
6. 保存
入力が終わったら、右下の [保存] ボタンをクリックします。
以上で設定は完了です!
😅 ハマったポイント
実際に設定してみて、いくつかハマったポイントがあったので共有しますね。
設定の反映時間が想像以上に長い
設定完了後、すぐにテストメールを送ったんですが、全然転送されなくて「あれ?設定間違えた?🤔」って焦りました。
実際には、設定の変更がシステム全体に反映されるまで、最大で24時間かかることがあります。通常はもっと早く反映されますが、僕の場合は1時間後に動作確認できました。
すぐにテストしてうまくいかなくても、少し待ってみることをおすすめします。
転送のループに注意
転送先に設定したアドレスが、また別の転送設定の転送元になっていると、メールがループしてしまう可能性があります。
設定する際は、転送の流れを整理して、ループが発生しないように気をつけてくださいね。
💭 運用してみての感想
実際に3ヶ月ほど運用してみての率直な感想です。
良かった点
- コスト削減効果: 月額680円のライセンス費用を削減できました
- 管理の簡単さ: 一度設定してしまえば、ほぼメンテナンス不要
- 柔軟性: 転送先はいつでも変更可能で、複数の転送先も設定できます
改善したい点
- 設定の反映時間: 即座に反映されないのは、緊急時に少し不安
- ログの確認: 転送されたメールのログが見づらい
🎯 まとめ
Google Workspaceの「受信者アドレスマップ」機能を使えば、ライセンス費用をかけることなく、柔軟にメールアドレスを管理・運用できます。
特に以下のような用途では、かなり便利だと思います:
- Webサイトのお問い合わせフォーム用アドレス
- システムからの通知受信用アドレス
- 部署やプロジェクト共通の窓口アドレス
設定自体は思ったより簡単だったので、同じような課題を抱えている方がいれば、ぜひ試してみてください!
何か質問があれば、コメントで教えてくださいね。実際に運用してみて気づいた点などもシェアできればと思います。
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