とりあえず自分のVRChatアバターのVRMが欲しい人のための手順書
0. 始める前に
- これは2024/01/10時点の、とりあえず自アバターのVRMが欲しい人のための手順メモです。
- Lethal CompanyのためにVRMを作りたい場合は、半透明の箇所はすべて不透明になることを考慮して変換するアバターを選びましょう(メガネとか)。
- VRChatのアバタープロジェクトはUnity2019、Unity2022、どっちでもOKです。
- 手順が複雑で変なバグを踏みやすいです。身近に詳しい人がいるなら頼った方が早いです。
- キメラアバターは非推奨です。UniVRMで取り込む際に上手く動かないことがあるようです。
https://giphy.com/gifs/3d-create-vrchat-PmV9Xtp8hhQPkjLhre
1. 下準備
1.1 Unityのインストール
Unity 2022.3.6をここからインストールする。
Unity2022.xを選び、スクロールして2022.3.6のUnityHubをクリックする。
これ
※最新版のUniVRMを入れるために、2021.3 LTS or laterが必要。どうせなのでVRChatで使えるバージョンを入れる。
1.2 VCC下準備
トラブル防止のため最新版にする。
VCCを開いて左下に青いアプデボタンが出てれば押す。
無かったらSettingsを開いてCheck for Updateを押す。
それでもアプデボタンが出現しなければOK。
1.3 過去に入れた残骸のチェック
Assets直下に
・VRM
・UniVRM
などのフォルダがあればフォルダごと削除する。
無ければOK。
1.4 表情の把握
clusterとかに持っていきたい人はこの項目をやる (Lethal Companyでは使わない)。
VRMで使う表情を事前に調べておく。
・うれしい
・怒り
・悲しい
・リラックス
・驚き
の5種類が設定できる(設定しなくてもいい)ので、アニメーションファイルのファイル名を決めてメモしておく。
2.VRChatアバター → VRM に変換
2.1 必要パッケージ追加
以前VRM変換をやったことがある人はやらなくてOK。
以下を開く。
VCCが開かれるので、右下のボタンを押す。
プロジェクト一覧に戻り、「Manage Project」を押し、「VRM Converter for VRChat」を追加する。
2.2 アバター下準備
VRChatのプロジェクトを開き、インポートが終わるのを待つ。
Modular Avatarを使っている人 は、アバターを右クリックしてManualBakeする。
使っていない人は2.3までスキップ。
2.3 変換
アバターをクリック (ModularAvatarを使っている人は2.2で生成されたアバターをクリック) し、
VRM0のメニューから、「Export VRM file from VRChat avatar」を選ぶ。
ウィンドウが出てくるので、諸々入力する。
-
表情
1.2 で表情アニメーションのファイル名を把握した人は、ここで選ぶ。
BlinkLeft、BlinkRightは左右それぞれのまばたきシェイプキーがあれば選ぶ。 -
サムネイル
スクリーンショットボタンを押すと、Gameビューに出ているものがファイルとして出力されるので、ヒエラルキーにある「MainCamera」を動かして良い感じにする。
スクショしたら、ファイルを当てはめればOK。 -
その他
タイトルはアバター名、Versionは1とか適当に、Authorは自分の名前を入れる。
赤いエラーメッセージが無くなり、表情を入れたい人は表情を入れたら、
右下の「Export VRM file」を押す。
このとき、保存するVRMファイルは必ずアバタープロジェクト外に入れる(この後のトラブル防止)。
プロジェクト外というのがよく分からなかったら、マイドキュメントとかに入れればOK。
こういうところ
3.VRM調整
3.1 下準備
VRMを調整する専用プロジェクトを作る。
UnityHubを開き、バージョンをUnity2022にし、テンプレートは3Dコアを選び、プロジェクトを作成する。
作ったらそのまま開く。
3.2 UniVRM導入
を開き、一番上にある「VRM 0.x」と書かれている方をダウンロードする。
バージョンは添付画像に合わせなくて良いです。一番新しいやつを選んでください。
ダウンロードしたら、手順3.1で作ったプロジェクトを最前面にしてからインポートする。
3.3 調整下準備
手順2.3で作ったVRMを、プロジェクトに突っ込む(ProjectウィンドウのAssets直下とか好きな場所)。
すると、Prefabとフォルダがいくつか生成される。
生成されたPrefabをシーン上に設置する。
3.4 マテリアル調整
見た目がおかしいアバターがシーン上に生まれるので、まずマテリアルから調整する。
「VRMファイル名.Materials」というフォルダがあるので、開く。
そして、上から順番に、すべてのマテリアルで以下を行う。
なお、マテリアルがMtoonかStandardかでやることが違う。
マテリアルをクリックし、インスペクターの一番上を見ると書いてあるので、見てから作業すること。
これはStandardの場合
ちなみに、Lethal Companyはゲーム内のシェーダーに置き換えられるので、色合いがざっくり出てればOK。
clusterとかに持っていきたい場合は以下を真面目にやってください。
- MToonの調整
症状 | やること |
---|---|
テカっている | Rimの「Fresnel Power」を100にする |
輪郭が変な色 | RimのColorを適した色にする |
半透明が不透明になっている | Modeを「Opaque」から「Transaparent」にする |
白飛びしている | Emissionを黒色にする |
陰(陰影の陰の方)の色がおかしい | Textureの「Shade Color」を適した色にする。 (だいたいピンクになってる 肌以外は直す必要がある) |
裏側から見ると透明になってる | RenderingのCullModeを「Off」にする |
- Standardの調整
症状 | やること |
---|---|
テカっている | Metallicを0にする |
半透明が不透明になっている | RenderingModeを「Opaque」から「Transaparent」にする それでもダメならAlbedoの色を黒にして、透明度も下げる |
見た目が良い感じになったらOK。
変な部分があればやり残しがあるので、チェックする。
3.5 揺れもの調整
アバターの中に「secondary」というのがあり、この中に揺れものが全部詰め込まれている。
これを選ぶと、インスペクターに「VRM Spring」がたくさんある。
まず、「DragForce」が限界突破しているので、これを1にする。
1を超えているもの全てに対して行う。
また、「Gravity Power」が1を超えているものがあれば、すべて1にする。
終わったら、Unityを再生してアバターを移動させ、挙動を確かめる。
まだ暴れている箇所があれば、どのVRMSpringBoneが暴れているのか順番に確かめ、都度調整する。
それでも暴れる場合
手のコライダーが大きくなっている可能性があります。
secondaryのVRMSpringBoneのColliderGroupsから手を選びます。
すると手の判定が可視化されるので、Radiusを調整して手のサイズまで小さくしてください。
3.6 出力
ヒエラルキーにあるアバターを選んだ状態で、メニューの「VRM0 > Export VRM 0.x」を選ぶ。
設定項目は既にすべて入れてあるので、そのままExportする。
このとき、保存するVRMファイルは必ずアバタープロジェクト外に入れる(トラブル防止)。
プロジェクト外というのがよく分からなかったら、マイドキュメントとかに入れればOK。
保存したVRMファイルは大事にとっておきましょう。おつかれさまでした。
4 後片付け
VCCを開き、VRChatのアバタープロジェクトのManageProjectを押す。
- VRM Converter for VRChat
- VRM
- UniVRM Extensions
- UniGLTF
- VRM Shaders
を削除する。
もし消せないものがあったら消せるものから消していく。
5. おまけ
5.1 VRMチェック
手軽に確認したい場合、以下のサイトを開き、右上のメニューからアバターを読み込み確認できる。
5.2 SteamID確認
Lethal Company用に自分のSteamIDを調べたい場合:
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