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[MRTK3]実機で全サンプルを確認する方法

2022/07/10に公開

MRTK3 のサンプルを確認しようとした際、現在はまだプレビュー版であることもあり、MRTK Examples Hub のようなものが用意されていません。したがって、実機で各サンプルを確認しようとした場合に、1シーンごとにビルド・デプロイしていては手間がかかります。

しかし、シーンを切り替える機能がサンプルに用意されているので、1回のデプロイで全てのシーンを実機で確認することが可能です。以下にその手順を示します。

サンプルの取得

GitHub の mrtk3 ブランチ をクローンするか、zipをダウンロードし解凍します。

その中の UnityProjects/MRTKDevTemplate フォルダ配下が Unity のサンプルプロジェクトになります。

サンプルの確認

Unity でサンプルプロジェクトを開くと、以下に示すパスに各サンプルシーンが用意されていることが確認できます。(2022/7/10 現在、用意されているサンプルは計 26 個)

Asset/Scenes 配下(22個)
Sample01
Sample02

Assets/Data Binding Example/Scenes 配下(1個)
Sample03

Assets/UX Theming Example/Scenes 配下(3個)
Sample04

シーンを切り替えるための設定

試しに、いくつかのシーンを開いてみると HandMenu もしくは SampleSceneHandMenu プレハブが配置されていることが確認できます。これがシーンを切り替えるための機能で、多くのシーンには予め組み込まれています。

SampleSceneHandMenu
SampleSceneHandMenu UI

ただし、以下に示すシーンには SampleSceneHandMenu が配置されていません。これらのシーンも実機で切り替えて確認したい場合は、シーン内に SampleSceneHandMenu を配置します。

Asset/Scenes 配下

  • AudioLoFiExample
  • AudioOcclusionExample
  • FontIconExample (アイコンが表示されるだけのシーンなので追加してもあまり意味がない)
  • InputFieldExamples
  • SampleEmptyMRTKScene (空のシーンなので追加してもあまり意味がない)

Assets/Data Binding Example/Scenes 配下

  • DataBindingExamples

Assets/UX Theming Example/Scenes 配下

  • AudioTheming
  • BatteryLevelExample
  • CoreUXThemingExample

SampleSceneHandMenu プレハブは以下パスに格納されています。

Assets/Prefabs/SampleSceneHelper/SampleSceneHandMenu

なお、HandMenuExamples シーンはハンドメニューを確認するためのシーンのため、通常のメニューにシーン切り替えのパネルが表示されています。

HandMenuExamples

Assets/UX Theming Example/Scenes 配下のシーンの動作確認をするためには、
Player Settings -> Scripting Define Symbols に MRTK_UX_DATABINDING_THEMING_ENABLED を設定する必要があります。

PlayerSettings

後は Scenes In Build の中に全てのシーンを追加するだけです。

Build Settings

以上で、一度のデプロイで全てのシーンを確認することが可能となります。

確認した環境

  • Unity 2020.3.35.f1

  • メニューの Mixed Reality > MRTK3 > About MRTK... を選択して表示された内容

com.microsoft.mixedreality.openxr: 1.4.2
com.microsoft.mixedreality.visualprofiler: 1.0.0
com.microsoft.mrtk.accessibility: 1.0.0-development
com.microsoft.mrtk.audio: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.core: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.data: 1.0.0-development
com.microsoft.mrtk.diagnostics: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.environment: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.extendedassets: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.graphicstools.unity: 0.4.0
com.microsoft.mrtk.input: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.spatialmanipulation: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.standardassets: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.uxcomponents: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.uxcore: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.windowsspeech: 3.0.0-development

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