[MRTK3]実機で全サンプルを確認する方法
MRTK3 のサンプルを確認しようとした際、現在はまだプレビュー版であることもあり、MRTK Examples Hub のようなものが用意されていません。したがって、実機で各サンプルを確認しようとした場合に、1シーンごとにビルド・デプロイしていては手間がかかります。
しかし、シーンを切り替える機能がサンプルに用意されているので、1回のデプロイで全てのシーンを実機で確認することが可能です。以下にその手順を示します。
サンプルの取得
GitHub の mrtk3 ブランチ をクローンするか、zipをダウンロードし解凍します。
その中の UnityProjects/MRTKDevTemplate フォルダ配下が Unity のサンプルプロジェクトになります。
サンプルの確認
Unity でサンプルプロジェクトを開くと、以下に示すパスに各サンプルシーンが用意されていることが確認できます。(2022/7/10 現在、用意されているサンプルは計 26 個)
Asset/Scenes 配下(22個)
Assets/Data Binding Example/Scenes 配下(1個)
Assets/UX Theming Example/Scenes 配下(3個)
シーンを切り替えるための設定
試しに、いくつかのシーンを開いてみると HandMenu もしくは SampleSceneHandMenu プレハブが配置されていることが確認できます。これがシーンを切り替えるための機能で、多くのシーンには予め組み込まれています。
ただし、以下に示すシーンには SampleSceneHandMenu が配置されていません。これらのシーンも実機で切り替えて確認したい場合は、シーン内に SampleSceneHandMenu を配置します。
Asset/Scenes 配下
- AudioLoFiExample
- AudioOcclusionExample
- FontIconExample (アイコンが表示されるだけのシーンなので追加してもあまり意味がない)
- InputFieldExamples
- SampleEmptyMRTKScene (空のシーンなので追加してもあまり意味がない)
Assets/Data Binding Example/Scenes 配下
- DataBindingExamples
Assets/UX Theming Example/Scenes 配下
- AudioTheming
- BatteryLevelExample
- CoreUXThemingExample
SampleSceneHandMenu プレハブは以下パスに格納されています。
Assets/Prefabs/SampleSceneHelper/SampleSceneHandMenu
なお、HandMenuExamples シーンはハンドメニューを確認するためのシーンのため、通常のメニューにシーン切り替えのパネルが表示されています。
Assets/UX Theming Example/Scenes 配下のシーンの動作確認をするためには、
Player Settings -> Scripting Define Symbols に MRTK_UX_DATABINDING_THEMING_ENABLED を設定する必要があります。
後は Scenes In Build の中に全てのシーンを追加するだけです。
以上で、一度のデプロイで全てのシーンを確認することが可能となります。
確認した環境
-
Unity 2020.3.35.f1
-
メニューの Mixed Reality > MRTK3 > About MRTK... を選択して表示された内容
com.microsoft.mixedreality.openxr: 1.4.2
com.microsoft.mixedreality.visualprofiler: 1.0.0
com.microsoft.mrtk.accessibility: 1.0.0-development
com.microsoft.mrtk.audio: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.core: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.data: 1.0.0-development
com.microsoft.mrtk.diagnostics: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.environment: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.extendedassets: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.graphicstools.unity: 0.4.0
com.microsoft.mrtk.input: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.spatialmanipulation: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.standardassets: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.uxcomponents: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.uxcore: 3.0.0-development
com.microsoft.mrtk.windowsspeech: 3.0.0-development
Discussion