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「オープンソース」と言う用語の歴史

2023/08/27に公開

英語版WikipediaのOpen sourceから一部抜粋して日本語訳。

ソースコードは公開されているが、フリーソフトウェアではない(使用にはライセンスの購入が必要)と言う意味の「オープンソース」は、1996年に使われた例があります。またとある回想録では1980年代に使われていたという記述があります。

その後のフリーソフトウェア運動の中で何人かが「フリーソフトウェア」という用語に含まれる政治的意図と道徳的哲学に批判的立場を取り、より商業的な立場を反映するよう用法を再構成しようとしました。「フリーソフトウェア」という用語の曖昧さがビジネスでの受容を妨げるともみられていました。しかし、「フリー 」という言葉の曖昧さは英語の中に元から内在し、コストについて指すこともできます。

グループには、Christine Peterson、Todd Anderson、Larry Augustin、Jon Hall、Sam Ockman、Michael Tiemann、Eric S. Raymondが参加していました。

1998年1月にNetscapeがNavigatorのソースコードの公開を発表した際に、カリフォルニア州パロアルトで開かれた会議において、Petersonが「オープンソース」を提案しました。Linus Torvaldsが翌日に支持を表明し、Phil HughesもLinux Journalでこの用語を支持しました。フリーソフトウェア運動の創始者であるRichard Stallmanは、すぐにこの用語を支持しないことを決めました。NetscapeはソースコードをNetscape Public Licenseでリリースし、後にMozilla Public Licenseでリリースしましした。

Eric S. Raymondは特に積極的でこの新しい用語を普及させるために活動しました。彼は1998年2月にフリーソフトウェアコミュニティにこの用語を採用するよう初めて呼びかけました。 その直後、彼はBruce Perensと共同でオープンソース・イニシアティブを設立しました。

この用語は1998年4月に技術系出版者のTim O'Reillyによって開催されたイベントを通じてさらに知名度を上げました。当初は 「フリーウェアサミット 」と題され、後に「オープンソースサミット」として知られるようになったこのイベントには、Linus Torvalds、Larry Wall、Brian Behlendorf、Eric Allman、Guido van Rossum、Michael Tiemann、Paul Vixie、Jamie Zawinski、Eric Raymondなど、フリーおよびオープンソースプロジェクトの重要なリーダーが多数参加していました。

会議では、「フリーソフトウェア」という用語の代替案についても議論されました。Tiemannは新しい用語として 「ソースウェア」を主張し、Eric S. Raymondは「オープンソース」を主張しました。集まった開発者たちで投票を行い、同日夜の記者会見で勝者が発表されました。(訳注: 参考文献によると同点)

「オープンソース」はより古い用語である「フリーソフトウェア」を完全に置き換えることはできず、フリー&オープンソースソフトウェア(FOSS)という組み合わせの用語が生まれました。

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