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GCP Google Cloud Digital Leader 受験メモ

に公開

はじめに

半年に一度の資格試験チャレンジ。年明けに簿記3級を取得し、2級も継続して挑戦する予定であったが、業務多忙や生成AI関連の情報収集しているうちに2級のベース知識を忘れてしまったため、一旦気分転換に初心に戻ってGCP Google Cloud Digital Leaderを受験することにした。40代後半の脳トレでもある。

学習過程において、ためになったこと

学習過程で実務に役立った情報をまとめる。

  • Cloud Runは、コンテナをホストするサーバーレスプラットフォームのこと。コンテナを利用したアプリケーションでフルマネジメントかつスケーラビリティを求めるなら、Cloud Runを採用する。K8sプラットフォームの運用は手間がかかるので、すべてクラウド事業者の管理に寄せる戦略にして、Cloud Runを選択するユースケースは実務にもありそう。
  • マルチクラウドをハイブリットクラウドの言葉の定義を理解する。
    • マルチクラウド: 複数の異なるクラウドプロバイダー(AWS, Azure, GCP)のクラウドサービスを利用する構成。
    • ハイブリットクラウド: 自社データセンター内のインフラといったプライベートクラウドとパブリッククラウドを組み合わせて利用する構成。
    • マルチクラウドの優位性は、それぞれ得意領域のクラウドプロバイダーを選定できることにあるが、スキル分散であったり、各環境を用意したコスト増であったり、クラウド間の通信がギャランティではない等あまりメリットがないように思える。
    • 自社データセンター内のインフラのことをプライベートクラウドと呼ぶのに違和感があったが、データセンターにあるオンプレミス環境の上に、クラウド特性(仮想化、スケーラビリティなど)を実現するソフトウェア層を導入し、仮想化されたリソースをサービスとして提供できる環境と考える。
  • クラウド戦略を採用するということは、初期設備投資(CapEx)ではなく、利用量に応じた支払い(OpEx)モデルにシフトすることを意味する。初期設備投資を減価償却もしくはリース計上してP/Lの予算予測が立てやすいものから、月額コストが定常的に発生する、かつ利用料に応じた料金変動にシフトするので年間のP/L予測が立てにくくなる。
  • データ主権は、デジタルデータが収集された国の法律および政府の規制措置の対象となるという概念のこと。データはそのデータが保存されている国の法律によって支配されるということ。パブリッククラウドやSaaSサービスを利用する上で、様々な国のサーバにデータが保存されることが一般的になった現代において、非常に重要な概念であり、サービス契約時に確認すべき重要な事項である。
    • データが物理的に保存されている国の司法管轄権が適用される。ヨーロッパに保存されているデータはEUのGDPRの対象となり、アメリカであれば、米国の法律の対象となる。
    • AIモデルにDeepSeekを採用した場合は、中国の国家情報法に基づき管理される。このあたりのリスクも発生する。

試験後

クラウドサービスを広く浅く学ぶ資格であるが、気になった内容を深堀する。深堀にはGemini2.5さんを相棒に、違ったユースケースの場合はどうなるのか等を確認することで有用なインプットができる。ちなみに試験受験後は「Google Cloud Certification Exam Discount」の50%ディスカウントのクーポンが発行されるので、次回は半額で認定試験を受けることができる。よく出来ている。

学びは今回もまた楽しいものであった。

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