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Roo Code(Cline)でDeep Researchする

2025/03/15に公開
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TLDR

  • Roo Code上でDeep Researchのような検索ができて非常に便利
  • MCPサーバーで検索(Brave Search)・Web閲覧(Fetch)を行う

デモ

まずはデモをご覧ください。

https://youtu.be/wvF1nui1bAc

そもそもMCPって?

MCP(Model Context Protocol)は、AIアシスタントとデータソースを接続するためのオープンスタンダードプロトコルです。2024年11月にAnthropicによってオープンソース化され、AIモデルが外部システムと安全に通信できるようにします。

MCPの公式サイトから、公開されているMCPサーバーを参照できます。
https://mcp.so/

Brave Search & Fetch とは?

Brave SearchはBrave Browserを開発している会社が提供する検索エンジンAPIです。2024年11月にコミュニティによってMCPサーバーの実装が公開されています(Pull Request

Fetch

FetchはウェブページのコンテンツをMarkdown形式で取得するシンプルなMCPサーバーです。

Roo Codeってブラウザを使えるのでは?MCPは必要?

必要です。速度が全然違います。といっても、Fetchではレンダリングができないサイトなどでブラウザを使うなど、棲み分けがありそうな気がします。

設定方法

1. MCPサーバーの設定

最低限、MCPサーバーの設定をすれば使えます。動画もあるのでご参考まで。

https://youtu.be/La_UCAMLvgk

Roo CodeのタブからMCP Serversを開き、Edit MCP Settingsをクリックしてcline_mcp_settings.jsonを開いて、次のとおり編集します。

{
  "mcpServers": {
    "brave-search": {
      "command": "docker",
      "args": [
        "run",
        "-i",
        "--rm",
        "-e",
        "BRAVE_API_KEY",
        "mcp/brave-search"
      ],
      "env": {
        "BRAVE_API_KEY": "***"
      },
      "alwaysAllow": [
        "brave_web_search"
      ]
    },
    "fetch": {
      "command": "docker",
      "args": [
        "run",
        "-i",
        "--rm",
        "mcp/fetch"
      ],
      "alwaysAllow": [
        "fetch"
      ]
    }
  }
}

注意点として、2025-03-15現在、私の環境ではランタイムがnpx形式だと動きません。なので私はdockerで動かしています。

2. Brave Search APIキーの取得

Brave SearchのAPIキーは以下のサイトから登録・取得できます:
https://api-dashboard.search.brave.com/app/keys

3. カスタム指示の設定

Roo CodeはMCPに登録しただけだとBrave SearchやFetchを使わないことがあるので、Custom Instructions for All Modelsに以下を追加しました。

Use "brave-search" MCP as default search. Use "fetch" MCP as default web viewer

まとめ

これまではコーディング中のトラブルシュートのためにソースコードをo1 Proに貼り付けていましたが、その手間がなくせる可能性を感じており、非常に興奮しています!
プロンプトの工夫次第では実際にDeep Research並の性能も狙えると思うので、ぜひ皆さんも使ってみて感想を教えてください!

GitHubで編集を提案
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Discussion

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