Raycastで作業効率を上げたい人へ
Raycastって何?
Raycastはランチャーアプリの一種で、アプリケーションを起動したり、ウィンドウを整列したり、クリップボードの管理ができたりと様々な機能が詰め込まれた便利ツール。基本的な機能は無料で利用することができ、extensions機能によって機能拡張することも可能。
今はMacのみ利用可能で、Windows版については開発中っぽい。
Raycastの使い方
- インストール
Raycastの公式サイト:(https://www.raycast.com/) からDLする。 - GeneralタブのRaycast HotkeyにRaycastを起動するショートカットを設定(デフォルトは
option + space
)。
私はSpotlightのショートカットを削除して、⌘ + Space
に設定しています。
- 各種コマンドに割り当てるショートカットを設定していく。(お好みで)
Raycastの便利機能4選
基本的にRaycastの機能はコマンドという形で提供されており、ランチャーでコマンド名を入力する、もしくはショートカットを設定しておく形で機能を利用することができる。
アプリケーションの即時起動
NotionやVSCodeといったよく使うアプリケーションを起動するショートカットを設定することができる機能。ショートカットだけでなく、ランチャー画面でアプリケーションの名前を入力するような形で起動することも可能。
ショートカットで好きなアプリが起動できるようになり、起動済みのアプリに関しては瞬時にアクティブにできるので作業効率化が狙える!
使い方
- ランチャーを起動
-
Search for apps and commands...
でアプリ名を検索
もしくは
設定したショートカットを入力
私の設定
Extensionsタブ > Applications配下に表示されるアプリの中から好きなものを選ぶ
コマンド名 | ショートカット |
---|---|
Arc | ^ ⌥ A |
Notion | ^ ⌥ N |
Cursor | ^ ⌥ C |
Discord | ^ ⌥ D |
Google Chrome | ^ ⌥ G |
Slack | ^ ⌥ S |
iTerm | ^ ⌥ I |
クリップボード履歴
クリップボードにコピーした履歴を確認することができる機能。Clipboard Historyというコマンド名で実行可能だが好きなショートカットに登録しておくと便利。
※私は^V
を登録している
Window Management機能
開いているウィンドウをショートカットワンポチで「画面に最大化する」や「画面の右半分に表示する」といった操作が可能になる。既存のアプリだとRectangleなどが同じ機能を提供しているが、だいたいのことはRaycastで実現できるはず。
私の設定
Extensionsタブ > Search (Window Management
)で検索
コマンド名 | 動作 | ショートカット |
---|---|---|
Left Harf | 左半分に表示 | ^ ⌥ ← |
Right Harf | 右半分に表示 | ^ ⌥ → |
Bottom Harf | 下半分に表示 | ^ ⌥ ↓ |
Top Harf | 上半分に表示 | ^ ⌥ ↑ |
Center | 中央に表示 | ^ ⌥ Space |
Top Left Quarter | 左上(1/4)に表示 | ^ ⌥ F1 |
Top Right Quarter | 右上(1/4)に表示 | ^ ⌥ F2 |
Bottom Left Quarter | 左下(1/4)に表示 | ^ ⌥ F3 |
Bottom Right Quarter | 右下(1/4)に表示 | ^ ⌥ F4 |
Top Left Sixth | 左上(1/6)に表示 | ^ ⌥ ⇧ F1 |
Top Right Sixth | 右上(1/6)に表示 | ^ ⌥ ⇧ F2 |
Bottom Left Sixth | 左下(1/6)に表示 | ^ ⌥ ⇧ F3 |
Bottom Right Sixth | 右下(1/6)に表示 | ^ ⌥ ⇧ F4 |
Toggle Fullscreen | フルスクリーン表示 | ^ ⌥ ⇧ F |
Maximize | 最大化 | ^ ⌥ ↵ |
Almost Maximize | ほぼ最大化 | ^ ⌥ ⇧ ↵ |
Maximize Height | 高さを最大化 | ^ ⌥ ↑ |
Next Display | 次のディスプレイに移動 | ^ ⌥ ⇧ → |
Previous Display | 前のディスプレイに移動 | ^ ⌥ ⇧ ← |
Restore | ウィンドウを元に戻す | ^ ⌥ ⌫ |
Snippets機能
あらかじめ登録した定型文を即時に入力することができる機能。事前に設定したキーワード文字列が入力されると、即時に定型文に変換されるような動きをしてくれる。
メールアドレスやいつも使う文章などを設定しておくと便利。
私は開発で利用するパスワードや仕事用のメールアドレスなどを登録している
使い方
私は登録したスニペットを忘れてしまったという時用にコマンドエイリアスを設定している。
- Search Snippets(スニペットの検索) →
ss
- Create Snippets(スニペットの作成) →
cs
Snippetの登録
- ランチャーを起動
-
Search for apps and commands...
でCreate Snippet
を検索 - Nameにスニペット名を入力
- Snippetに変換したい文字列を入力
-
Keywordにトリガーとなる文字列を入力
※password
などにしてしまうと、password
と入力しただけで変換されてしまうので、
末尾に;;
などをつけるようにすると使いやすい
Snippetを使用する
- 事前にKeywordとして設定した文字列を入力
まとめ:どんな人におすすめ?
- Macで作業効率化をしたい人
- 多機能なランチャーアプリを探している人
- 日々のちょっとした作業にストレスを感じている人
参考記事
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