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アプリ開発におけるスクロール、スワイプ、フリックとは

2025/02/17に公開

記事の経緯

Flutter初学者です。
社内にて技術相談をしている時にコミュニケーションで認識相違がありましたので、良い機会と思い記事に残しておきます。

相談者Aさん
「FlutterにてDismissibleを使って横にスライドさせて......実装したいです」
先輩Bさん
「スライド?細いところかもしれないが、アプリ開発者の中ではスライドと言うより、公式ドキュメントに書いてある名前に沿って話すべきかも」
と話されました。

つまり「スライド」ではなく「スワイプ」です。
「スライド」(より日本語になじみやすい表現)
「スワイプ」(技術的な文脈)

スワイプ(Swipe)

  • 画面を横方向(または縦方向)にスライドさせる動作
  • 主な用途:
    • ページ切り替え
    • リストアイテムの削除
    • メニューの表示/非表示
  • Flutterでの実装例:
    • PageView
    • Dismissible
    • GestureDetector

スクロール(Scroll)

  • 画面を上下(または左右)に移動させる動作
  • 長いコンテンツを表示する際に最も一般的に使用
  • Flutterでは主に以下のウィジェットで実装:
    • ListView
    • SingleChildScrollView
    • CustomScrollView

フリック(Flick)

  • スワイプよりも素早く、勢いをつけて行う動作
  • 主な用途:
    • 写真ギャラリーでの画像切り替え
    • カルーセルの操作
    • リストの高速スクロール
  • Flutterでの実装:
    • GestureDetectorのonFlingUpdate
    • カスタムアニメーション

スライド(Slide)について

  • 「スワイプ」とほぼ同じ意味で使用される日本語表現
  • 一般ユーザー向けの説明や日本語UIでよく使用される
  • 使用例:
    • 「右にスライドして削除」
    • 「スライドでメニューを開く」
    • 「スライドして次へ」

用語の使い分け

  • 開発者向け文脈
    • 「スワイプ」(技術的な文脈)
    • 「フリック」(特に素早い動作を指す場合)
  • 一般ユーザー向け文脈
    • 「スライド」(より日本語になじみやすい表現)
    • 「スワイプ」(若年層向けや技術的な文脈)
  • 公式ドキュメントなど
    • 主に「スワイプ」が使用される
    • FlutterやiOS、Androidの開発ドキュメントでは「swipe」が標準

ユーザーインターフェースのテキストでは、ターゲットユーザー層に応じて「スライド」「スワイプ」を適切に使い分けることが推奨みたいですね。
↑確カニ🦀

Discussion