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アプリ開発におけるスクロール、スワイプ、フリックとは
記事の経緯
Flutter初学者です。
社内にて技術相談をしている時にコミュニケーションで認識相違がありましたので、良い機会と思い記事に残しておきます。
相談者Aさん
「FlutterにてDismissibleを使って横にスライドさせて......実装したいです」
先輩Bさん
「スライド?細いところかもしれないが、アプリ開発者の中ではスライドと言うより、公式ドキュメントに書いてある名前に沿って話すべきかも」
と話されました。
つまり「スライド」ではなく「スワイプ」です。
「スライド」(より日本語になじみやすい表現)
「スワイプ」(技術的な文脈)
スワイプ(Swipe)
- 画面を横方向(または縦方向)にスライドさせる動作
- 主な用途:
- ページ切り替え
- リストアイテムの削除
- メニューの表示/非表示
- Flutterでの実装例:
- PageView
- Dismissible
- GestureDetector
スクロール(Scroll)
- 画面を上下(または左右)に移動させる動作
- 長いコンテンツを表示する際に最も一般的に使用
- Flutterでは主に以下のウィジェットで実装:
- ListView
- SingleChildScrollView
- CustomScrollView
フリック(Flick)
- スワイプよりも素早く、勢いをつけて行う動作
- 主な用途:
- 写真ギャラリーでの画像切り替え
- カルーセルの操作
- リストの高速スクロール
- Flutterでの実装:
- GestureDetectorのonFlingUpdate
- カスタムアニメーション
スライド(Slide)について
- 「スワイプ」とほぼ同じ意味で使用される日本語表現
- 一般ユーザー向けの説明や日本語UIでよく使用される
- 使用例:
- 「右にスライドして削除」
- 「スライドでメニューを開く」
- 「スライドして次へ」
用語の使い分け
- 開発者向け文脈
- 「スワイプ」(技術的な文脈)
- 「フリック」(特に素早い動作を指す場合)
- 一般ユーザー向け文脈
- 「スライド」(より日本語になじみやすい表現)
- 「スワイプ」(若年層向けや技術的な文脈)
- 公式ドキュメントなど
- 主に「スワイプ」が使用される
- FlutterやiOS、Androidの開発ドキュメントでは「swipe」が標準
ユーザーインターフェースのテキストでは、ターゲットユーザー層に応じて「スライド」「スワイプ」を適切に使い分けることが推奨みたいですね。
↑確カニ🦀
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