「良いシステム像」を求めて泊まり込みのテストワークショップに参加した話 ~Day0~
自己紹介とお悩み
初投稿です。ひぐちと言います。社会人6年目になります。
社外技術やトレンド調査を行いつつ、昨年から社内システムの開発運用にアサインされています。
無我夢中でなんとか社内にシステムをリリースして一年。
自分なりに「より良いシステム」を目指してプロジェクト推進を行なってきました。
ただ、日々の業務に追われながら、頭の隅には常に
「高品質なシステムってなんだ?」 「どうなったら高品質と言えるんだ?」
というモヤモヤがありました。
「WACATE」との出会い
そんな中、トレンド調査の一環で訪れていたイベントでこのディスカッションに出会いました。
また、システム担当者でありながら、品質の枠組みすら知らないという事実に気づきました。
「まずは学ばねば」と思い、翌日の以下の講演と、風間さん(ブロッコリーさん)開催のお昼のミニワークショップに聴講予定を変更して参加しました。
そこで「テストの奥深さ」の一端を感じました。仕様で決められたユニットテストとE2Eテストを
素直に(無批判に)やるだけでは「高品質なシステム」を語ることはできないように思いました。
講演内容を内部に持って帰って「きちんとテストを設計しましょう」と提案してみるも、
チームのメンバーには響かずでした。理由はきっと自分に品質を語る言葉が足りないから。
そこでbroccoliさん(@nihonbuson)などのXのフォローから始めました。
そうして少しだけ「品質ナイズ」された自分のタイムラインで、以下のイベントを知りました。
でも休日だし職掌から外れる内容なので、上司を説得できなそうで交通費等自腹になりそう。
そうやってギリギリまで迷ったのですが、やっぱり参加を決めました。
若手と名乗れる間に参加しないと、というタイムセールにも似た心理も働いたと思います。
「WACATE」とは?
WACATEとはシステムテストについて一泊二日で学ぶワークショップです。
若手にフォーカスを当てているのが特徴で、35歳以上になると少し参加費が増えたりします。
"Workshop for Accelerating CApable Testing Engineers" の略だそうです。
実際、参加者の半分以上は自分より年下に見えました。その一方で
「自分は初だけどシニア枠だ」とはにかみながら参加しておられる方もいらっしゃって、
少し心配していた「若手以外を閉め出すような雰囲気」も全然なかったです。
ただ「テストや品質についてきちんと学びたい」という人々が集まっている場に感じました。
組織改革だDXだと色々言いながらも、内実は未だ年功序列の組織に身を置く自分にとって、
「品質という分野への熱意以外、文脈がほぼ存在しない交流」はとても新鮮だったし、
同時にとても居心地の良い二日間でした。
ほんとは弊社の職場もこうあるべきなんだろうなーと思いつつ、
まずは「こんなコミュニティがある」ことを認識してもらうところからだろうと感じます。
初めての「ポジションペーパー」
参加にあたって「ポジションペーパー」を書く必要がある、との連絡を受けました。
「なにそれ?」と思いましたが、どうやら「イベントにどんな意気込みで参加するのか?」
という「イベントにおけるポジション」を他の参加者に説明するための資料のようでした。
「自分はこの場で何を学びたいのだろう?」を言語化するのはやってみると意外と大変で、
それゆえ、"アウェーな場に一人乗り込む覚悟"を固める一助にもなったと感じました。
ちょうど本職で行き詰まっていたりしたこともあって、愚痴っぽくなった感もありましたが、
ここで本音を開示していたのが、オープンな姿勢の後押しになったように思います。
今後このイベントに参加されて、ポジションペーパーを書かれる方は
恥ずかしくても「正直に自分の身の丈」を語ることを強くお勧めいたします。
まとめと次回予告
ボリュームがデカすぎると書く方も続かなそうだし、
読む方も大変かもと思ったので、本記事はここまでで一区切りとします。
この記事ではほぼ技術的なことに言及できませんでしたが、
無理やり捻り出すなら、以下のことが自分の学びかなと思います。
- 外のイベントに参加してみよう!(思いがけない出会いがあるかも)
- グッときた出会いにはどっぷり浸かろう!(業務範囲外とか野暮なことは考えない)
- 浸った経験は日常に繋げよう!(日々に組み込まないとその感動は風化する)
- 自分の思いは言語化しよう!(意外と難しいし、心の整理や準備が整う)
次回は「WACATE一日目」のレポートです。明日書けるか、来週になるか。
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