AWS Certified Alexa Skill Builderに合格したのでやったことをまとめる
Zennで何か書いてみようと思ったので、最近受験したAWS認定試験のことについて振り返ります。
AWS Certified Alexa Skill Builderとは
AWSの認定資格の1つで、「Specialty」というカテゴリに含まれています。
Alexaスキルの開発や運用に関する知識の試験ですので、Alexaスキル開発に注力したい方は受験しておくとよいでしょう。
また、Alexaスキルに関する人材を採用したい企業は、この資格を持っている人であればある程度の知識があると判断できるかなと思います。
試験結果
試験は制限時間170分で、1,000点中750点以上獲得する必要がある・・・と試験結果のPDFに書かれてました。
受験時のスコアは861点だったので、まぁまぁな点数だったと思います。
問題の傾向
模試と本試験の問題の傾向はこんな印象です。
Alexa Live 2020の内容はまず出ない
2020年9月受験時点では、Alexa Live 2020で発表されたものについては出題されない様子です。
正確には確認していませんが、2020年にリリースされたものは全般的に含まれていないようにもみえましたので、Web APIやSkill Connection・APL-Aなどは除外するとよいでしょう。
APLについては聞かれない
renderTemplateについて触れる問題はあった気がしますが、APLのJSONなどは出てきませんでした。
試験がアップデートされたら出てくるとは思いますが、今は飛ばして良さそうです。
模擬試験・サンプル問題からの出題はなさそう
2〜3年前に受験した他の資格ではたまーにあったのですが、今回受験したときには1問もありませんでした。
とはいえ毎回全く同じ問題がでるとは限りませんので、どちらも事前に受けておくことをお勧めします。
基本的にカスタムスキル寄りの出題
スマートホームやAVS系の問題はほとんどありませんでした。
それらしき問題が模試で出てきたような気はしますが、全体の比率でいくとかなり低いです。
1から勉強しますという人は、カスタムスキルに集中してAVSやスマートホームは捨ててもよいかもしれません。
Audio Player系の比率が高め
Audio Playerに関する設問が複数回出てきます。
Audio / Video系くらいでしか出番のないビルトインインテントなどもありますので、わりと初見殺しです。模試のときに泣かされました。
AWSからは逃げられない
「AWSの認定試験」です。もちろんAlexaというよりAWSの知識が要求されます。
とはいえLambda / CloudWatch Logs / S3 / CloudFront / DynamoDBあたりを押さえておけばOKなので、AWS認定試験の中ではもっとも簡単です。
あとみんな大好きIAMロールはここでもでてきます。
Lambdaを使わないケースも出題される
LambdaまたはSelf-hostedでの開発が一般だとは思いますが、Lambdaを使わない場合のバックエンドについても出題されます。
SSLの証明書など、Lambdaとは違う要件がでてきますので、ドキュメントをみておきましょう。
JSONを恐れない
ソリューションアーキテクト アソシエイトなどでも出てきますが、問題文にJSONが書かれていることがままあります。
対話モデル(インテント・スロット)の定義に関する問題に多い傾向がありましたので、ASK CLIやAWS CodeStarを使ってJSONで対話モデルを定義する経験をしておくとよいでしょう。
やっておくと良いかなと思うこと
個人的に、「知らないと詰む」問題が多いなという印象がありますので、ある程度スキル開発を経験しておくことがよいかなと思います。
その中でもやっておくと良いかなと思ったことをピックアップしました。
ASK CLIでカスタムスキルを作る
前述の通りJSONで対話モデルが出てきたりします。また、ASK CLIを使った操作が正解となる問題もありますので、ASK CLIは必ず触っておきましょう。
v1 / v2で挙動が異なりますが、「認定試験の出題範囲に関しては」どちらでもよいと思います。
問題が作られた頃にはv2はまだGAされてなかったのではという印象がありますが、確証はありません。
AudioPlayerインターフェースを使ったスキルを作る
無料の音源を使ってでもよいので、1スキル作って自分のデバイスで動かしてみましょう。
どういうインテントがあって、どんなディレクティブを投げるケースがあるのかを知っておくと良さそうです。
AWSでのデバッグに挑戦する
CloudWatch Logsでのログ調査やAWS Lambdaを直接動かしてのデバッグなど、AWS上だけでできることをある程度知っておく必要があります。
どんなサービスがあるかなど全体的に知りたいという方は下の動画をみるとよいかなと思います。
見ておくと良さそうな資料
AWSだとBlackbelt Online Seminarのスライドとホワイトペーパーが一通り揃っていますが、Alexaにはありません。
そのため公式のドキュメントを読み込むことになりますが、出題範囲外っぽい項目が増えてきていますので「模試・サンプル問題に挑戦する」 -> 「関連するドキュメントを一通り読む」という方法に行き着くかなと思います。
ドキュメントを先に読み込みたいという方は、クイックリファレンスからはいるのが無難かもしれません。
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