NVIDIA Jetson Orin Nano 開発者キット: 開封&セットアップ編
はじめに
NVIDIA Jetson Orin Nano Developer Kitが届いたので書いていきます。価格は76,780円(税込み)で 菱洋エレクトロの通販サイトから購入しました(個人でも購入可能です)。
最初に使った感想は、「FANがとても静かだった」です(笑
スペック
SoCモジュール
搭載されているのは、Jetson Orin Nano 8GB モジュール (メモリがLPDDR5 8GB)です。個人ユースなら十分過ぎるスペックですね(何に使う?)。
コンポーネント | スペック |
---|---|
CPU | Arm Cortex-A78AE v8.2 6-core |
GPU | 1023-core NVIDIA Ampere architecture GPU with 32 Tensor Cores |
DRAM | 8GB 128-bit LPDDR5 |
VideoOut | Display Port 1ch |
USB | USB 3.2 Gen2 Type A x 4, USB Type-C UFP |
SDカード | microSDカードスロット |
ネットワーク | 802.11ac WLAN, Gigabit Ethernet |
Bluetooth | 5.0 |
カメラ | MIPI CSI-2 22-pin x 2 |
外部ピン | 40ピン(UART, SPI, I2S, I2C, PWM, GPIO) |
電源 | DC Jack |
ボードのブロック図
From Jetson Orin Nano Developer Kit Carrier Board Specification
開封の儀
ACアダプタが同梱されている分、Jetson Nano 開発者キットの箱よりも一回り以上大きいです。
観音開きの箱を開けてみます。
ACコンセントが3ピンなので、家庭だと3->2ピン変換が必要かもしれません。
ボード本体
ボート本体(裏面)
セットアップ
Jetson Orin Nano Developer Kit Getting Started Guideに従ってやっていきます。なお、マイクロSDカードは同梱されていないので自分で用意が必要です。
JetPack SDKをダウンロード
JetPack 6.0をダウンロードします。ちょっと分かり辛いですが、SD Card Image Method > JETSON Orin Nano DEVELOPER KIT をクリックします。
ダウンロードしたイメージをSDカードに書き込む
Windows/Linux/MacOS全てサポートしているetcherを使ったダウンロードが楽です。
ダウンロードした、JP511-orin-nano-sd-card-image.zipを選択し、目的のマイクロSDカードが選択されていることを確認した上で、"Flash!"ボタンを押します。
SDカードをボードに挿す
場所が分かり辛くて差し辛いですが。
画面に従って設定を進める
AC接続後、ディスプレイにはNVIDIAのロゴが表示されるはずです。
その後、Ubuntuが立ち上がり最初にEULA (ライセンス許諾)をチェックし、その後の設定をポチポチ進めていきます。
設定完了後
設定が完了すればさああとはご自由にという画面に!
CPU/GPU/DRAMなどのSoCハードウェアに関する情報は Jetson Power GUIで確認することが出来ます。
シリアルコンソール(UART)を使う
USB-シリアルアダプタが必要ですが、これを持っているとシリアルコンソールにアクセス可能です。
Button Header (J14) の Pin#3 (UART2_RXD), Pin#4 (UART2_TXD), Pin#11 (GND) をUSBシリアルの対応するピント接続しましょう。
From Jetson Orin Nano Developer Kit Carrier Board Specification
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