技術だけじゃ足りない。システムエンジニアに必須の思考法(トリプルシンキング)とは？

1. 技術だけでは通用しない？SEのリアルな悩み

• 「言われた通りに作ったのに怒られる」
• 「要件がぶれるたびに手戻りが発生する」
• 「技術力はあるのに、なぜか上流工程に関われない」

こういった経験、あなたにもありませんか？

実はこれらの課題、「考える力＝思考法」 が不足していることに原因があるかもしれません。

2. 解決のカギは「トリプルシンキング」

SEとして一歩成長するためには、「技術」＋「思考力」 が不可欠。

特に重要なのが以下の トリプルシンキング(三大思考法) です。

• ロジカルシンキング（論理的思考）
• ラテラルシンキング（水平思考）
• クリティカルシンキング（批判的思考）

3. トリプルシンキングの特徴とSEとの関係

📐 ロジカルシンキング（論理的思考）

• 概要：筋道立てて物事を整理・説明する力
• SEでの活用例：
  • 設計レビューでの説明
  • 不具合の原因分析
  • 複雑な仕様の分解

💡 ラテラルシンキング（水平思考）

• 概要：既存の枠組みにとらわれずにアイデアを生み出す力
• SEでの活用例：
  • ユーザー体験の改善案出し
  • 新規機能の企画
  • 他業種のアイデアの技術転用

🔍 クリティカルシンキング（批判的思考）

• 概要：思い込みを排除し、論点やリスクを見抜く力
• SEでの活用例：
  • 要件の妥当性チェック
  • 設計のリスク検討
  • 他者のレビュー時に客観的に見る力

4. 思考力は後天的に鍛えられる：SE向けトレーニング法

🧠 ロジカルシンキングの鍛え方

• ロジックツリーやピラミッド構造を意識
• 「なぜ？」を5回繰り返す（5 Whys）
• 日報や議事録で「結論→理由→具体例」の順を練習

💡 ラテラルシンキングの鍛え方

• 「制約を一度無視」して発想してみる
• 逆張り思考：「この機能を削るとしたら？」
• 他業界の事例から学ぶ

🔍 クリティカルシンキングの鍛え方

• 「本当にそうか？」を問い直す
• 自分の意見に対して“反論”を考える
• 仕様・設計をレビューする癖をつける

5. 思考法がもたらす“SEとしての成長”

• 技術以外の力で信頼を得られるようになる
• 顧客や上司と対等に議論ができるようになる
• 提案・設計・判断に関われる領域が広がる

6. まとめ：明日から始められる一歩

• ロジカル：今日のミーティングで「結論から話す」
• ラテラル：5分だけ自由にアイデアを出してみる
• クリティカル：「その前提は本当に正しいか？」と問いかけてみる

三大シンキングは、意識して実践することで確実に鍛えられます。
あなたの「考える力」が、SEとしてのキャリアを大きく変えてくれるはずです。

おすすめの参考書籍・リソース

• 『ロジカル・シンキング』 バーバラ・ミント
• 『水平思考の世界』 エドワード・デ・ボノ
• 『クリティカル・シンキング入門』 リチャード・ポール