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CursorでMCXpressoのサンプルプロジェクトをビルドしてみる
この記事は?
- Cursorを利用してマイコン開発を試みたメモ
- Windows環境で検証を行っているが、パスを変えれば別の環境でも動作すると思う
- MCXA156へ書き込んでUARTが動作するところまでは確認したが、i3c部分が正常に動作しているかは未検証
- 何かの参考になれば
AIコードエディタCursor
- インストール、登録する
- 今回はお試しでFree版ライセンスを利用
MCUXpressoでのビルド
- Cursorでサンプルプロジェクトのフォルダを開く
- ここで、プロジェクトの把握、ツールチェインのパス指定、などを対話的に行っていくことでCursorだけでMakefileを作成することができる
- しかし、この方法はあまりに効率が悪いのでMCUXpressoで一度プロジェクトをビルドし、生成されたmakefileを利用するのが良い
Cursorでのビルド
- MCUXpressoでプロジェクトを開き、一度ビルドを行う
- 構成によってRelease/Debugフォルダ以下にmakefileが生成される
- Cursorでプロジェクトフォルダを開き、次のプロンプトを入力する(パスは適宜修正のこと)
- 英語で考えて、出力は日本語で行ってください
1.ツールパス
以下を参照してください
- ツールチェイン
C:\nxp\MCUXpressoIDE_24.12.148\ide\tools\bin
- ビルドツール
C:\nxp\MCUXpressoIDE_24.12.148\ide\buildtools\bin
- ヘッダ、ライブラリ
C:\nxp\MCUXpressoIDE_24.12.148\ide\tools
- 書き込みツール
C:\nxp\MCUXpressoIDE_24.12.148\ide\LinkServer\LinkFlash.exe
2.ビルドの手順
- まずフォルダのファイルをすべて読み込んで、プロジェクトの構造を把握してください
- ビルドはDebug以下のmakefileを利用してください
- 以上を指定するとCursorはプロジェクト構成を把握し、ツールパスなどの設定を自動的に行う
- 完了後、以下のプロンプトを指示するとビルドを行いLinkFlashが起動する
- ビルドし、書き込みツールを起動して
機能の追加
生成された.axfファイルを書き込んで起動が確認できたので次のプロンプトを指示してみた
- UARTから入力された文字をi3Cへ出力するように修正してください
- i3c_edma_b2b_transfer_master.cは変更せず、新たにmain.cを作成してください
- 修正したらビルドしてください
思ったよりも苦戦した後、main.cが生成された。しかし、i3c_edma_b2b_transfer_master.cは変更、上書きされてしまった。Agentを自動モードで動かすと思わぬ事故が起きる可能性があるので、重要なファイルはバックアップしておいたほうが良い
まとめ
- MCUXpressoのプロジェクトをCursorでビルドしてみた
- Cursorではファイル修正・開発のみを行い、ビルドはMCUXpressoで行う方が簡単かも
- 組み込み開発でもCursorは有効そう
- 今後はレジスタマップなどマイコンのリファレンスマニュアルの知識を導入して開発を行ってみる
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