SalesforceとZoomPhoneを連携して簡易コールセンターっぽくしてみた
連携をした背景
社内の電話ソリューションとしてZoomPhoneを利用しているのですが、ZoomPhoneの電話帳機能を利用しておらず、掛かって来た電話番号をSalesforceで検索して、その都度行動登録へ記載していました。発信する際にもSalesforceから番号をコピーして連絡しなければならないというちょっとした手間の改善と、着信があった際に誰から掛かってきたのかを把握したかったという事が背景にあります。
この記事の内容
連携のおおまかな流れはZoomJapanの方がご提供いただいているスライドを参考にされるのが一番わかり易いかと思いますので割愛します。
この記事ではコールセンターっぽい挙動としてSalesforceを開いた状態で着信を受けると誰から掛かってきたのかが分かるナンバーディスプレイの様な機能や着信の内容を履歴に残すなどの拡張機能の部分を説明いたします。
連携時の各サービスのプラン
Salesforce | ZoomPhone |
---|---|
Sales Cloud - Enterprise Edition | Japan Unlimited Calling |
参考にした記事・情報
大体の連携の流れはZoomJapanの方がまとめていただいているスライドを参考にさせていただき、拡張機能などの設定はampTalk社の記事を参考に設定させていただきました。
Salesforceでナンバーディスプレイの様な機能を利用する
上記で紹介させていただいたZoomJapanの記事をもとに連携を終了するとSalesforceからでも発信を行う事ができるようになっているかと思われますが、着信はSalesforce側では反応せず、誰から掛かって来たのかは分からない状態になっているかと思います。次はSalesforce側でソフトフォンレイアウトの設定とzoomconfigの設定を行う必要があります。この部分はampTalk社の記事を参考にします。
ソフトフォンレイアウトの作成と設定
ソフトフォンレイアウトを開く
管理者としてSalesforceにログインします。
設定ページのクイック検索ボックスに[ソフトフォンレイアウト]と入力します。
[ソフトフォンレイアウト]をクリックし[次へ]をクリックします。次の画面で[新規]をクリックし新たなソフトフォンレイアウトを作成します。
ソフトフォンレイアウトの設定
名前(ここではZoomPhoneLayoutとしています)の入力とデフォルトのレイアウトにチェックを入れます。通話種別の選択欄があるのでここで発信時と着信時の挙動をそれぞれ設定する事ができます。
画面ポップ設定
Salesforce側でZoomPhoneを使用する場合の画面表示の挙動を設定する事が可能になります。
弊社はamptalk社の記事を参考に下記の設定としています。
- 画面ポップの表示範囲→現在のブラウザウィンドウ
- レコードの一致なし→新規にポップ 取引先責任者
- 1件のレコードの一致→詳細ページのポップ
- 複数レコ−ドの一致→検索ページにポップ
以上の設定が終了したら[保存]をクリックします。
ソフトフォンレイアウトの割り当て
次に作成したソフトフォンレイアウトを各ユーザーへ割り当てを行います。ここではレイアウトを割り当てるユーザープロファイルを選択します。
正しいプロファイルが選択されている事を確認し保存します。
ZoomConfigの設定
ZoomConfigを開く
管理者としてSalesforceにログインします。
アプリケーションランチャ-の検索ボックスで[zoom config]と入力します。
zoomconfigを開くと下の画像のような画面に遷移します。
Zoom OAuthの設定
zoomPhoneとSalesforceを連携が必須となりますので、ZoomOAuthの設定を行います。ひとつ下の項目にあるZoom Credentials Settingsでも連携は可能のようですが、zoomはセキュリティの観点からもOAuthを推奨しているとの事です。
Zoom OAuthのセクションにある Authorize from Zoom App Marketplace をクリックします
クリックすると、どのZoomのサービスをSalesforceで使用しますか?というチェックボックスが表示されます。
こちらは導入しているサービスを選択いただければ問題ありません。(弊社はZoomMeetingとZoomPhoneを使用しているので2つにチェックを入れています)
zoomのログイン画面が立ち上がりますので、zoomphoneの管理者でログインし、連携を許可します。
連携が問題なく許可されるとSalesforce側のZoomConfigの画面が下記のように変更になります。
Zoom Phoneの設定
連携が完了したら、ZoomPhoneSettingセクションで下記の設定を行う事ができます。
- Phone-Customize Call Log Fields
[View All]をクリックして、パネルから任意のフィールドを追加または削除します。 - Phone-Auto Save Call Logs
通話ログをSalesforceに自動的に保存します。この設定を無効にすると、ユーザーは通話履歴の保存または削除を選択できます。 - Enable Editable Contact/Lead
有効にするとユーザーが連絡先とリードを手動で入力して検索できるようにします。この設定を無効にすると、電話番号に一致する連絡先のドロップダウンリストがユーザーに提供されます。 - Ignore Internal Calls
有効化するとSalesforceの内部コールは表示や記録がされません。 - Enable Phone Message for Salesforce
SalesforceにてZoom Phoneのリアルタイム通知を受け取ります。
ZoomConfigの一番下にEditボタンがありますのでクリックして項目の編集を行います。
ここで必ずチェックを入れる項目はEnable Zoom Phone for Salesforceとなります。ここにチェックが入っていると着信があった際にSalesforce側で画面が立ち上がりナンバーディスプレイのような挙動となります。
弊社では、Enable Editable Contact/Lead Enable Zoom Phone for Salesforce
にのみチェックを入れる設定にしています。
実際の挙動
着信があった際にSalesforceを開いていると自動的にポップアップし、下記の画像のようにSalesforce内の情報を検索し、名前が表示されます。
セールスフォースは様々な機能がある高機能なサービスですが、それゆえ設定や運用が大変になってしまう側面もあるかと思います・・・ 弊社もSalesforce1年生なのでこちらで継続的に弊社の事例を発信できればと思っていますので、よろしくお願いいたします🙇♂️
最後までお読み頂きありがとうございました!!
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