Azure Database for MySQLの各冗長性とコスト面をまとめてみた
はじめに
Azure Database for MySQLの各冗長性とコスト面をまとめてみましたので、それを共有します!
※新情報が入り次第、更新します。
冗長性の種類
自動バックアップ(ローカル冗長バックアップストレージ)
特徴
障害が起きた際に使用を特定の時点に復元するために使用できる自動サーバー バックアップを構成するものです。バックアップがローカル冗長バックアップ ストレージに格納されている場合、バックアップのコピーが同じデータセンターに複数格納されます。 このオプションは、サーバーラックとドライブの障害からデータを保護します。
メリット
運用コストは1番安く済むことです。
デメリット
データセンター単位、リージョン単位で障害が発生すると、機能しなくなる可能性が高い。ローカル冗長バックアップからゾーン冗長バックアップに設定変更は不可能です。
コスト
基本的にMySQL1台のコストです。バックアップ ストレージが100%になると1GB/月あたり¥14.401かかります。(円ドル変動あり)
備考
ローカル冗長バックアップからgeo冗長バックアップに設定変更は可能です。現在、全環境でローカル冗長バックアップの設定となっております。復旧させるときはリストアすることができます。
参考URL
自動バックアップ(ゾーン冗長バックアップストレージ)
特徴
障害が起きた際に使用を特定の時点に復元するために使用できる自動サーバー バックアップを構成するものです。バックアップがゾーン冗長バックアップ ストレージに格納されると展開されているデータセンター内に格納されるだけでなく、同じリージョン内の別のデータセンターにもレプリケートされます。
メリット
運用コストは1番安く済むことです。
デメリット
リージョン単位で障害が発生すると、機能しなくなる可能性が高い。ゾーン冗長バックアップからGeo 冗長性を有効または無効にすることは不可能です。もし、万が一先述の変更をしたい場合は、バックアップしたものをリストアして、新規MySQLを作成して、移行させる方法があります。
コスト
基本的にMySQL1台のコストです。バックアップ ストレージが100%になると1GB/月あたり¥14.401かかります。(円ドル変動あり)
備考
復旧させるときはリストアすることができます。
参考URL
自動バックアップ(geo冗長バックアップストレージ)
特徴
障害が起きた際に使用を特定の時点に復元するために使用できる自動サーバー バックアップを構成するものです。バックアップがデプロイされているリージョンに格納されるだけでなく、geo ペア リージョンにもレプリケートされます。 別のリージョンにレプリカを作成するため、2 倍のストレージ容量が必要です。
メリット
西日本リージョンにもバックアップがレプリケートされるので、東日本リージョン全体で障害が起きたとしても冗長性は保たれます。
デメリット
少しコストは上がります。あくまでバックアップが西日本リージョンにも取得されるだけなので、東日本リージョン全体で障害が発生したら、MySQL自体が機能しなくなる可能性は高いです。
コスト
基本的にMySQL1台のコストとGeo 冗長サーバーに使用されるバックアップ ストレージはローカル冗長サーバーの 2 倍になるため、多少コストは上がります。ただ、レプリケーションや高可用性よりはコストは低くなります。
備考
復旧させるときはリストアすることができます。
参考URL
レプリケーション
特徴
読み取り専用として、データをレプリカ用のMySQLにレプリケートできる機能です。現在は別のリージョンにもレプリケートが可能になりました。フェールオーバーの機能はないです。
メリット
東日本リージョンで障害が起きても、西日本リージョン等でレプリケートしていれば、レプリカをマスターに切り替えることが可能です。西日本リージョンだけに限らず、他国にもレプリケートが可能です。
デメリット
2台MySQLがある状態になるため、1台運用と比較すると、コストは2倍に上がる。マスターとレプリカは完全な同期ではないこと。東日本リージョン以外にレプリケートしている場合、復旧後新たに東日本リージョンのレプリカを作成して、マスター昇格させる手間が発生します。
コスト
2台MySQLがある状態になるため、1台運用と比較すると、コストは2倍に上がります。
備考
Compute tierがStandardでないと設定不可です。
参考URL
高可用性(ローカル冗長)
特徴
プライマリ サーバーとスタンバイ サーバーが同じデータセンターに存在するので、ネットワーク待機時間が短い冗長性に適しています。バックアップではなく、フェールオーバーの機能になります。
メリット
非高可用性と比較すると、メンテナンス時はダウンタイムが短縮されます。(基本的に数分の差です)
デメリット
非高可用性と比較すると、コストは約2倍に上がる。データセンター単位で障害が発生すると、機能しなくなる可能性が高いです。
コスト
非高可用性と比較すると、コストは約2倍に上がります。
備考
ローカル冗長からゾーン冗長に変更が不可能です。Compute tierがStandardでないと設定不可です。
参考URL
高可用性(ゾーン冗長)
特徴
1つのリージョンの複数のデータセンターにわたる冗長性を実現する場合に適しています。バックアップではなく、フェールオーバーの機能になります。
メリット
非高可用性と比較すると、メンテナンス時はダウンタイムが短縮されます。(基本的に数分の差です)
デメリット
非高可用性と比較すると、コストは約2倍に上がります。データセンター単位で障害が発生すると、機能しなくなる可能性が高いです。
コスト
非高可用性と比較すると、コストは約2倍に上がります。
備考
ゾーン冗長からローカル冗長に変更が可能です。Compute tierがStandardでないと設定不可です。
参考URL
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