AIやIoTプロジェクトに最適!注目のRaspberry Pi代替SBC 5選
はじめに
2024年もシングルボードコンピュータ(SBC)の需要はますます高まっています。特に、Raspberry Piはその手軽さと多用途性から世界中で愛用されていますが、現在ではその代替となる優れたSBCも数多く登場しています。本記事では、Raspberry Piのライバルとして注目される5つのSBCを紹介し、それぞれの特徴や用途を比較していきたいと思います!
Raspberry Piの代替SBC
1. NVIDIA Jetson Nano
概要
AIや機械学習向けに設計された高性能なSBCです。128コアのGPUを搭載し、複数のニューラルネットワークを並行して実行することが可能です。特にAI推論や画像認識など、高度な計算処理が必要なプロジェクトに向いてます。
主なスペック
- CPU: 4Core ARM
- GPU: 128-core Maxwell
- RAM: 2GB 64Bit LPDDR4
- 価格: 約17,000円 ※スペックによって左右します
- ストレージ: microSDカードスロット(最大128GB)
- 接続: HDMI/DP出力、USB 3.0ポート×4、Gigabit Ethernet
用途
- AI推論(画像認識、物体検出など)
- ロボティクス開発
- エッジコンピューティング
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2. ASUS Tinker Board S R2.0
概要
Rockchip RK3288プロセッサを搭載したSBCで、16GB eMMCストレージを標準搭載してます。高解像度ビデオ再生やオーディオ処理にも対応しており、自作メディアセンターやDIYプロジェクト用として使われることが多いです。
主なスペック
- CPU: Rockchip RK3288-CG.W Cortex-A17 4core SoC
- GPU: ARM Mali-T760 MP4 GPU
- RAM: Dual-CH LPDDR3 2GB
- 価格: 約20,000円 ※スペックによって左右します
- ストレージ: 16GB eMMC + microSDカードスロット
- 接続: HDMI出力、USB 2.0ポート×4、Gigabit Ethernet
用途
- メディアストリーミング(4K対応)
- DIYプロジェクト(ホームオートメーションなど)
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3. Orange Pi 5
概要
Rockchip RK3588Sプロセッサを搭載し、大容量メモリ(最大16GB)をサポートする高性能SBCです。M.2 NVMe SSDにも対応しており、高負荷のAI推論やマルチメディア処理に最適です。
主なスペック
- CPU: 8core Rockchip RK3588S
- GPU: ARM Mali-G610、3D GPU
- RAM: 16GB LPDDR4X
- 価格: 約33,000円 ※スペックによって左右します
- ストレージ: microSDカードスロット + M.2 NVMe SSD対応
- 接続: HDMI出力×2(4K対応)、USB3.0ポート×1、USB2.0ポート×2、Type-C(USB3.1)×1
用途
- マルチメディア処理(4Kビデオ再生)
- 高負荷プロジェクト(AI推論など)
- サーバー用途
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4. Libre Computer Board AML-S905X-CC (Le Potato)
概要
Amlogic S905X SoCを搭載した低価格のSBCであり、基本的なプロジェクトにおいてはこのスペックがあれば十分です。また、小型で省エネルギー設計が特徴です。
主なスペック
- CPU: Quad-Core 64-bit ARMv8 Cortex-A53 CPU(NEON/Crypto拡張搭載)
- GPU: Penta-Core ARM Mali-450 MP3(OpenGL ES 2.0対応、750MHz)
- RAM: 2GB DDR3-2133 SDRAM(32-bitバス、帯域幅最大69Gb/s)
- 価格: 約6,000円 ※スペックによって左右します
- ストレージ: microSDカードスロット + eMMCインターフェース
- 接続: HDMI 2.0、USB 2.0ポート×4、100Mbイーサネット
用途
- 基本的なIoTプロジェクト
- メディアセンター
- 教育用途
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5. ROCK 5 Model B
概要
OKdoとradxaが共同開発した新世代のSBCで、特にAIとIoTの実現を重視して設計されています。NPU(Neural Processing Unit)を搭載しており、エッジAIの実装が容易であることが特徴!
主なスペック
- CPU: 4コア Cortex-A76 @2.2GHz, 4コア Cortex-A55 @1.8GHz
- RAM: 4GB
- 価格: 約24200円 ※スペックによって左右します
- ストレージ: NVMe SSD対応, eMMC対応, microSDカードスロット
- 接続: WiFi/Bluetooth: 非搭載(M.2またはUSBで拡張可能), PoE: オプション対応
用途
- エッジAI開発
- 組み込みシステム
- IoTプロジェクト
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まとめ
紹介した5つのデバイスをまとめると下記のようになります。
中でもLe Potatoは数千円台で購入でき、初めてSBCを触ってみるのにはいいかもですね。ちなみにRaspberryPi(RaspberryPi5)はスペックにもよりますが、12000円前後で購入ができます。
シングルボードコンピュータ名 | 主な特徴 | 価格帯 | 推奨用途 |
---|---|---|---|
Jetson Nano | AIに特化したGPU搭載 | 中 | AI/機械学習 |
Tinker Board S | 高品質なマルチメディア処理 | 高 | メディカルセンター |
Orange Pi 5 | 高性能・大容量メモリ | 高 | サーバー/AI処理 |
Le Potato | コスパ重視 | 低 | 教育/IoT入門 |
ROCK 5 | NPU搭載・OS互換性高 | 中 | エッジAI/IoT |
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