ハンズオンをやるときに気をつけるべきこと
はじめに
最近、とあるワークショップで新技術を使ったハンズオンを体験しました。
段取りが悪かったり、スムーズに進んでいない点が多くて残念な感じだったので、そこから得た学びをこの記事にまとめました。
ヘッドウォータースでは生成AIやFabricのハンズオンソリューションも提供しているので、自戒も込めて執筆します。
環境の整備は徹底的に前準備をする
ここでいう環境とは、ざっくりと会議にかかわる環境とAzureなどのクラウド環境を指します。
会議環境まわり
近年では、ワークショップやハンズオンを開催するときはオンライン会議で開催したり、対面とオンラインのハイブリッドで開催したりすることが多いと思います。
今回私が参加したワークショップはハイブリッドでした。対面組とリモート組がいて難しいのは百も承知ではありますが、以下のようなもたつきが目立ちました。
- 現地の声がハウリングする
- リモート組の声が現地でハウリングする
- リモート組の人達の声が現地に届かない
- 画面共有にてこずる
ここから得られる教訓は、声が届くか、ハウリングしないか、画面共有はスムーズにできるか、どの画面がどう映るかなどを事前にリハーサルをして検証しておくことが重要だということです。
ここで段取りが悪いとハンズオン全体の流れもいまいちですし、参加者に「大丈夫?」と不安な気持ちを持たせてしまいます。
これはプロの仕事とは言えないでしょう。
クラウドの環境まわり
弊社は基本的にAzureを使っているので、ハンズオンやワークショップをやるとなったらAzure環境を用意する必要が多いです。
Azureでは、ハンズオンに必要なリソースなどを作成、操作するにあたって権限制御が施されています。
どんな権限が必要で、それがないとハンズオンにどんな影響を与えるのか、事前に確認する必要があります。
そして必要な権限が洗い出せたら、参加者全員がその権限を持っている状態か確認したり、その権限を事前に与えてもらうように周知したりすることが大事です。
足並みが揃わないと同じハンズオンでもできる人とできない人がでてしまいますからね。
その道に詳しい人を1人以上呼んでおく
ハンズオンだと、実際に手を動かして作業をしながら学ぶので、具体的な質問や深い質問が来ることがあります。
その時に、現場で答えられる人がいないと「え?知らないの?教えている側なのに?」と思われるでしょう。
今回、やたら詳しい人が1人講師側にいらっしゃったので素晴らしいなと思いました。
ただその人がいなかったらカオスな状態だっただろうなとも感じました。
最後に
結論としては「準備が9割だ」ということですね。
どれほど準備を徹底して進められたか、網羅的な観点で準備できたかがハンズオンやワークショップのクオリティを左右します。
これはハンズオンに限った話ではなく仕事全般に言えることです。
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