格安ミニPCを購入する際の注意点

はじめに

Ubuntu の実機PCが追加で1台欲しかったため、AmazonでミニPCを購入した
3万800円の8000円引きなので、つまり2万2800円
RAM 16GB, SSD 500GB, Intel N100 でこれは破格の値段である

起動してみると、Windows11 Pro がプリインストールされていた
(Amazon の製品ページには OS, Linux と記載されていたので、Windows が入っていてびっくりした)

一見、正常にライセンス認証されているように見えるが

Linux 使いになりたい人向けの Intel N100 ミニ PC で構築する開発環境（１） - 構築する開発環境について

の注意喚起の記載の通りにライセンスを確認してみると、以下のように出力された

この VOLUME_MAK_channel ライセンスが市販のPCに入っているのがどういうことかというと

あなたのPCのWindows 10／11の「ライセンス」はどうなっている？　調べる方法をチェック！ - ITmedia

• ボリュームライセンス（VL）：法人に付与（販売）される
  • その名の通り、法人がOSのライセンスを複数個用意する際に使われる
  • ライセンスは法人に付与される（個人ユーザーは利用できない）
  • EnterpriseエディションはVL限定となる

極端に安い「プリインストールPC」と「ライセンス」に注意！

ECサイトで販売されているPCのWindowsがVLのプロダクトキーで有効化されていたという報告が見受けられる。
また、激安ライセンスのプロダクトキーを調べたら、VLだったというケースもある。

先述の通り、VLライセンスは法人に付与される。
そのため、当該法人で使うPC以外にはインストールしてはいけない。当然、誰かに売る“商品”として使うことはできない。
ECサイトで極端に安いWindows PCやライセンスを見つけた場合は、
面倒でもパッケージ版（あるいはMicrosoft公認のデジタルライセンス版）、
あるいは正規のOEM版を使っているのか調べてから購入したい。

つまり、かなりグレー...(というか黒？)な状態っぽい

こういったライセンスのミニPCをECサイトで掴んでしまった場合、
正規のライセンスを購入して再インストールするか、Linux をインストールして使うのが良いだろう
自分は Ubuntu 20.04 のデスクトップ版をインストールし、問題無く使用できている

結論_格安ミニPCを購入する際の注意点

• Windows として使用したい人は、購入する前にレビュー欄等でライセンスを確認しておく
  • 起動後、ローカルアカウントでログインする
  • ウイルスがプレインストールされている場合もあるらしいので、起動後に Windows Defender でスキャンして確認する
• 新しめのハードウェアだと Linux のドライバサポートがまだ不十分な場合もあるので、こちらもレビュー欄等で確認しておく
• USBポートの向きが上下で何故か逆だったりするので、そういうのを気にしないおおらかな人向け
• セキュリティ的な懸念があるため、業務では使用しない方が良い

上記の事項を割り切るなら、中古のパソコンや Raspberry Pi より使い勝手が良い場面もある...かもしれない
メーカーのサポート等もあまり期待できないので、使用する場合は自己責任で