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AIコードエディターのCursor(カーソル)とはどんなものか使ってみた

2024/08/04に公開1

Cursorとは

GitHub Copilotのように、AIがプログラミングをサポートしてくれるエディターです。
機能としはコード補完やAIチャット、自動デバッグやエラーチェックがあります。

VS Codeをベースに開発されたので、エディタのUIもVS Codeに瓜二つです。
ですので今までずっとVS Codeを使っていたエンジニアもすぐ使いこなせます。

料金

無料で使うことができますが、GPT-3.5へのリクエストは毎月200回・GPT-4には50回しか使えないようです。
業務で利用する場合は月額40ドルのビジネスプランがあるので、そちらを利用します。

もしくはAzure OpenAI Serviceのリソースを設定することでCursorにはお金を払わずに利用することもできます。
※ただ、コード生成となると毎回の出力トークンが多くなりがちなので料金には注意。

導入

以下のサイトからダウンロードします。

https://www.cursor.com/


ダウンロードしてアプリを立ち上げると、以下のような画面になります。
キーボードはデフォルトのVS Codeにしました。
言語のところには何を入れたらいまいちわからなかったので「日本語」としました。


するとVS Codeでインストールしている拡張機能を、自動的にCursorにもインストールしてくれます。


次にCursorの品質を向上させるために、チャットでの質問とかコード補完で生成された情報をCursorに送っていいか選択します。
Privacy Modeにしたほうが無難です。


これで設定は完了です。めちゃくちゃ簡単でした。

ちなみに日本語に変えたい時は以下の記事を参考に変更できます。

https://qiita.com/omo_taku/items/bb125560e916108541e4

機能

基本的にはGitHub Copilotと同じようにAIを使うことができます。
コーディング中のコード提案・補完やチャット機能を使った質問などなど。
ですのでCursor独自の機能のみ紹介します。

1. コード生成以外も回答可能

GitHub Copilotではコードの生成以外は返信をしてくれませんでした。
しかしCursorのチャットは普通の回答もしてくれます。
GitHub Copilotの時はたまに「コードの生成以外は回答しません」って返信が返ってきて質問の送り方を考えなきゃいけなかったんですが、そこは解決しそうです。


2. モデルの選択

使用できるモデルは以下になります、ユーザーが選択することが可能です。
料金のところにも記載した通り、プランによってモデルにアクセス出来なかったり回数が制限されています。
cursor-smallはユーザーが無制限にアクセスできるそうです。

  • GPT-4o
  • GPT-4o-mini
  • GPT-3.5
  • Claude-3.5-sonnet
  • cursor-small


3. 質問時に画像を使用可能

GPT-4oGPT-4o-miniClaude-3.5-sonnetの三つのモデルは画像も合わせて質問を送ることができます。
GitHub Copilotでは画像を質問に含めることができないので、Cursorの方が優れている点です。
「画像のようなUIにして」とお願いしたい時に使えそうだなと思いました。


4. メンションでWebページを参照可能

GitHub Copilot同様にプロジェクト内のファイルや特定のコードにアクセスできるのに加えて、Webも参照させることができます。


流石にローカル環境は無理でした。(Flutterのプロジェクトを立ち上げてるので間違えている)


5. メンションでドキュメントを参照可能

ReactとかFlutterとかの公式サイトを質問時にプロンプトに追加することができます。

しかし注意点として内容が確実にあってないというか、メンションでドキュメントを入れても中身をちゃんと見てるわけではないようです。
回答に使ったモデルがトレーニングに使った2023年11月までの内容しか返ってきません。
ですので最新バージョンを聞いても違いますね。


6. メンションでGitのコミット履歴を参照可能

過去のコミットを質問に含めることができます。
コードレビューとか、「最新コミットを取り込んだらエラーになった」って時に使えそうだな。

所感

全体的にGitHub Copilotより使いやすいです。
コード生成以外のことにも返信してくれるのが何気にめっちゃ助かるなと思いました。(GitHub Copilotの方もExplainをメンションに追加したら大丈夫ではありますが)

GitHub Copilotは最低限プログラミングの知識がないと使いこなせなかったのに対して、Cursorは初歩的な質問から投げることができます。


さらにOpenAIが巨額の投資をしているようで今後の機能拡張も楽しみです。

https://www.businessinsider.jp/post-290479

料金もGitHub Copilotのビジネスプランより少し安いくらいですし、UIもVS Codeと同じなのでこっちでもいいなーと思いました。
でも、どうやらまだバグがちょくちょくあるようなのでGitHub Copilotを使います。

ヘッドウォータース

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