MicrosoftのSpecialization認定について
はじめに
Microsoftは開発パートナー(ディベロッパー)に向けて様々な認定資格を用意しており、
エンジニアの個人スキル、ディベロッパーとしてソリューションの質向上を求めつつ、認定された企業に対して何らかのインセンティブを与えるという仕組みを運用しています。
インセンティブは色々あると思いますが、認定資格を持ったディベロッパーをMSがサポートしている顧客に紹介したり、一緒にソリューション提供をしたりがあります。
エンジニアが個人で取得するマイクロソフト認定資格
ソリューションパートナー認定
こちらは、6つのジャンルについて、社内のマイクロソフト認定資格保有者の数などで
スコアリングされ、個人ではなく会社単位で頑張って取得します。
ちなみにヘッドウォータースはData & AIとDigital & App Innovationに認定されています。
このソリューションパートナー認定を前提にした企業の専門性や標準化されたプロセスを認定する仕組みにSpecializationがあります。
以降、Specializationの概要とメモです。
Specializationについて
Specializationもソリューションパートナーと同様、6つのカテゴリがあります。
その6つの中でも、さらに分類されて、取得条件が異なります。
「Microsoft Azure の AI および Machine Learning」
「Microsoft Azure を使用した分析」
「ビジネスインテリジェンス」
:
取得条件
例えば、
「Microsoft Azure の AI および Machine Learning」
の場合、下記のような条件があります。
https://partner.microsoft.com/ja-jp/partnership/solutions-partner
ソリューションパートナー認定
貴社は、有効な Digital & App Innovation (Azure) ソリューション パートナー認定または Data & AI (Azure) ソリューション パートナー認定を有している必要があります。
パフォーマンス
過去 3 か月間に少なくとも 3 社の顧客から、合計で月平均 2,000 米ドルの Azure 使用による収益 (ACR) を獲得したこと。
Azure ACR について詳しくご覧ください。
ACR は、デジタル指名パートナー、パートナー管理リンク、およびクラウド ソリューション プロバイダーを通じて得ることができます。
知識
貴社には、次の認定資格の合格者が 3 名以上いる必要があります (以下の各認定資格を 1 名以上が有していること)。
Microsoft 認定:Azure データ サイエンティスト アソシエイト - Learn I Microsoft Docs
Microsoft 認定:Azure Al エンジニア アソシエイト - Learn I Microsoft Docs
監査
貴社は、第三者機関の監査に合格する必要があります。AI およびMLの監査チェックリストをご覧ください。
チェックリスト
https://assetsprod.microsoft.com/ja-jp/microsoft-azure-ai-audit-checklist.pdf
ソリューションパートナー認定、パフォーマンス、知識に関してはSpecializationを取得しようとしている企業は条件を満たしているのではないかと。
上記チェックリストを参照すると、資料の後半にModuleAとModuleBについて、章立てされたチェックリストが記載されています。
このチェックリストの見方や意味、どの粒度でチェックするのか、どこのドキュメントを指しているのかなどさっぱりわからないと思います。(僕は翻訳しても何をすればいいかわかりませんでした)
ただ、安心してください。
このチェックリストに基づいた監査に向けてフォローする仕組みなどがありますので、その辺は問い合わせしてみてください。
初取得の会社はフォローの仕組みを利用するのは必須条件だと思います。
(教習所行かないで免許取るより、きついと思います。個人のスキルとかでもないし、エビデンスも必要ですし、落ちたらすぐまたやればいいというわけにもいきません)
ちなみに、このチェックリスト自体が大体毎年更新されるのですが、落ちてもチェックリストが更新されたら再チャレンジできるそうです。
まとめ
Specializaionのチェックリストは意味がわからないと思うかもしれませんが、
理解してくると認定のプロセス自体、企業にとってとても価値があると思いました。
Specializationを取得した企業は相当頑張ったと認定致します。
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