Snowflake World Tour Tokyo 参加記
はじめに
少し前になりますが、去る2025年9月11日~9月12日に"Snowflake World Tour Tokyo"が開催されまして、参加しました。記憶が薄れているところもありますが、参加記としてお読みいただければと思います。全体的に書くと長くなるので、私なりに極力要約した内容で共有します。
多くの参加者
KeyNote開始前の行列。
来場者は1万人に及んだそうです!やはり、これだけ多くの方がSnowflakeに価値を感じていると思いました!
CEOが来日されていた
Snowflakeアメリカ本社最高経営責任者(CEO)のSridhar Ramaswamy(スリダール・ラマスワミ)さんが来日されていて、Day1のKeyNoteに登壇。データ統合、AI、シンプルさ (“EASY”)、接続性 (“CONNECTED”) の重要性を強調していました。
「データ戦略なくして、AI戦略なし "Where is no AI strategy, without a data strategy"」
AI時代においてはデータが重要だと当たり前のように聞こえますが、最も強調したいことを強調していました。
また、MicrosoftとAI面でパートナーシップを締結したとのことでした。(これは当日前にMicrosoftのCEO サティア・ナデラとオンラインで会話したものだと思います。)
要点としては下記となります。
- AIは次世代の推論エンジン
- Snowflake Cortex AIはMicrosoft製品と連携している(Teams、Sharepointなど)
- Copilot StudioからSnowflakeに接続することも可能
※少し話が逸れますが、スリダールさんの身長が高かったです(笑)185cmはあるように感じました。
主な新発表・注目ポイント
KeyNoteの内容だったり、各社の事例を全体的に上げるとこれも量が多くなってしまうので、私なりにまとめたものになります。
専門用語もありますが、今回は詳細は省きますので、意味がわからかったら、調べてください。
項目 | 内容 |
---|---|
Snowpark Connector for Apache Spark | "Day 2 KeyNote"で、Spark Connect経由で送られたリクエストをSnowparkで処理可能にする"Snowpark Connector for Apache Spark"の提供が発表されました。これにより、Spark ユーザーが慣れ親しんだ API を使いつつ、バックエンドで Snowpark の高速処理を活用できるようになるとのこと。平均 10 倍を超える高速化を見込むとの説明がありました。 |
Gen 2 ウェアハウスの性能向上 | パフォーマンスの進化というテーマで、Gen 2 ウェアハウスが前世代比で一部ワークロードでは 2.1 倍高速、データ変換ワークロードでは 1.9 倍高速 になるという実測ベンチマークが紹介されました。 |
Marketplace/コラボレーション機能の強化 | 内部組織向けの組織内のデータプロダクト/アプリ共有や既存のSnowflake Marketplaceの活用強化が紹介されました。 |
Horizon Catalog と Trust Center Copilot | データガバナンス・セキュリティ強化の観点で、Horizon Catalog による機密データ管理、リスク検知、コスト可視化といった機能、および Trust Center Copilot(セキュリティリスクを自然言語でやり取りし評価できる補助機能)が紹介されました。セキュリティ担当者で高度な専門知識を持たない人でも扱いやすくする狙いとされます。 |
Cortex Search × Cortex ナレッジ拡張 を使った RAG 活用事例(QUICK) | 金融情報事業者であるQUICKが、マーケットニュースなどをもとにRAGを実装し、SnowflakeのAI検索機能であるCortex Search と、2025年8月に一般公開されたばかりの Cortex ナレッジ拡張 を組み合わせて、専門性を持つ検索モデルを構築した事例が発表されました。 |
AI エージェント構築/MCP(Model Context Protocol)関連デモとロードマップ | Day1のセッションにおいて、Snowparkコンテナサービスを使ったAIエージェント機能の実装・運用方法、MCPサーバとの統合、デモの紹介、さらに将来的なロードマップ(監視機能強化、外部リポジトリ連携、OpenFlow 対応など)が示されました。 |
DATA DRIVERS AWARDS 2025の発表 | 受賞されたのは株式会社ぐるなび、株式会社静岡銀行、CCCMKホールディングス株式会社、イオン株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社NTTドコモといった名だたる企業でした。 |
所管
- 繰り返しになりますが、全来場者がSnowflakeに価値を求めていることを感じたこと
- SnowflakeのAI検索機能であるCortex Searchは触ってみたいと思ったこと
- Snowflake World Tour Tokyo EXPOでは最新技術、パートナー企業からの紹介、コミュニティブースなど多様なコンテンツが提供されており、特に印象に残ったのはオンプレミス環境のデータをSnowflakeに移行が5分もかからずにできた事例です。(写真はEXPOの入り口の写真です)
くま太郎
「くま太郎」という可愛いSnowflakeのキャラクターが登場し、KeyNote開始前にDJを演奏していました(笑)
その他
- 後日、KeyNoteやイベントの様子などの動画の公開はYoutubeでされると思います。
- ヘッドウォータースとお付き合いのある会社の方と少しお話しすることができまして、ポジティブな感想をいただくことができたのは嬉しかったです。
- あのラーメン山岡家さんが登壇されており、発表終了後に山岡家のインスタントラーメンを頂きました!ありがとうございます!!(これは家で撮影しました。まだ食べてはいません(笑))ラーメン山岡家さんは店舗オペレーションの効率化と本部による一元管理、さらに生成AIを使った調理順序最適化のためにデータ基盤として Snowflake を利用しています。特に券売機や調理機器からのトランザクション/イベントデータを集約して分析・モデル化する構成が採られています。クラウドはAWSとのことでした。
Snowflake Ascent Platform Training
"Snowflake World Tour Tokyo"ではないですが、"Snowflake Ascent Platform Training"というインストラクターによる、Snowflake AIデータクラウドに関する無料のトレーニングイベントが開催されますので、興味ある方は申し込んでみてください!
- 2025年10月20日(月)-24日(金) 13:00-17:00 JST
- 2026年1月19日(月)-23日(金) 13:00-17:00 JST
参考URL
クラスメソッドの方が先により詳細に記載しているので、こちらもご覧ください。
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