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Google製クラウドエディターのProject IDXを紹介

2024/08/24に公開

Project IDXとは

2023年の8月に発表されたGoogle製のクラウドエディターサービスです。
2024年の5月に限定公開が外れて、一般的に利用することができるようになりました。

https://idx.dev/

モバイルやデスクトップなどのマルチプラットフォームの開発に対応しており、生成AIを活用した効率的な開発を行うことができます。
ReactやVue, Flutter, Django, Laravel, Goなど主要なプログラミング言語とフレームワークの開発が可能です。
GitHubからプロジェクトのインポートもできます。

試してみた

一番親和性が高そうなFlutterプロジェクトを立ち上げて色々触ってみます。

1. プロジェクト作成

templateの中からFlutterを選択。
※Flutter以外にも主要な言語・フレームワークはサポートされてます。


プロジェクト名を適当に入力


するとプロジェクトが作成されます。
裏側でflutter create & flutter runコマンドが実行されてるのかなと思います。

2~3分待つとプロジェクトが作成されました。
すでにWebとAndroid向けにはデバッグされてます。


ちなみに現在iOS向けのデバッグは、一時中止されているようです。
https://community.idx.dev/t/i-have-just-created-a-flutter-app-but-currently-it-doesnt-create-ios-folder/715


2. コーディングしてみる

コードを追加すると、即時にUIも修正されてました。
いつも通り、Hot Reload機能も備わっているようです。

ただ気になるほどではないですが、さすがに若干重たいなーとは感じます。


3. Geminiを使用

エディター上でGeminiを使うことができるようです。
GitHub Copilotのようにコードの補完やチャットでの質問ができるとのこと。

左のサイドメニューの「」ページ内にある「Add Gemini API」をクリックして、紐付けます。


「command + shift + space」でチャットUIを立ち上げることができます。

メリット

1. 環境構築不要

ダントツで一番のメリットだと思ってるのですが、ローカルに環境構築が不要になります。
特にモバイルアプリはXcodeとかAndroid Studioの導入も必要で環境構築に一苦労かかりますが、そこを気にすることなく開発できるのはめちゃくちゃ良いなと思いました。


2. 複数プラットフォーム向けの開発

React NativeとかFlutterみたいな複数プラットフォーム向けの開発となると、各OS向けに起動したり、それぞれの環境を用意したりと面倒でした。
しかしProject IDXだとプロジェクトを立ち上げた段階で各OS向けにデバッグした状態で開始されているし、エディタの右側で常に最新の状態を描画してくれるのでとても便利です。


3. Googleサービスとの親和性

FirebaseとGeminiといったGoogleサービスとの親和性が高く、連携やデプロイをGUI上のクリックだけで完結できます。

デメリット

やはりちょっと重たいかな...と思いました。エディタ内のボタンが反応しなかったり。
定期的にサーバー側にリクエストを送るアプリとか規模のでかいアプリになるとまともに開発できるのかちょっと不安です。

あと誤って画面をリロードしてしまうと、再度1からの構築になるので再表示まで結構時間がかかります。
↓これ

最後に

ローカルに環境構築することが困難な人や、わざわざ環境構築するほどでもないが動作確認したい場合などにはもってこいだなと思いました。

ヘッドウォータース

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