🚀

【Microsoft Build 2025】- Copilot studioアップデート情報

に公開

執筆日

2025/5/20

はじめに

Microsoft Build 2025が始まりましたねー。現地参加はしていないです!!(行きたい..)
AI中心にいろいろなサービスアップデートが来ています。
今回は、Copilot Studioの5/20時点のアップデート内容をまとめます

データソース

https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-copilot/blog/copilot-studio/multi-agent-orchestration-maker-controls-and-more-microsoft-copilot-studio-announcements-at-microsoft-build-2025/


1. マルチエージェント・オーケストレーション(Multi-Agent Orchestration)

なにができる?

これまで1つのAIエージェントで全てをこなす必要がありましたが、今後は複数のエージェントを連携させてチームのように業務を分担できます。
Copilot studioは、A2Aにも対応しています!

https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2505/08/news101.html

Multi-Agent Orchestrationの例

  1. エージェントAがCRMから売上データを取得
  2. エージェントBがその内容で提案書を作成(Word)
  3. エージェントCがOutlookでメール送信をセット

これらがCopilot Studio上で1つの流れとして自動化されます。


2. Computer Use(PCアプリ操作の自動化)

概要

Copilot Studioのエージェントが人間のようにコンピュータのインターフェースを直接操作し、タスクを自律的に実行する機能。

できること

  • ボタンをクリック
  • テキスト入力
  • UIが変わっても適応

適用例

  • 領収書や請求書の入力
  • Web調査の自動化
  • 古い業務システムへの自動操作

※一部の大規模利用者(米国・50万メッセージ以上)に提供中

https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-copilot/blog/copilot-studio/announcing-computer-use-microsoft-copilot-studio-ui-automation/?msockid=08726a943f6b6db3389478ba3b6b6319


3. Bring Your Own ModelとFine-tuning

なにができる?

Azure AI Foundryと連携して、BYOM(Bring Your Own Model) ができます。

今まではモデルの選択ができなかったのでうれしい機能!

  • GPT-4.1、LLaMA、DeepSeekなども利用可
  • 営業、法務、医療など「業種特化型」に最適化可能
  • Fine-tuningしたモデルも利用可能

4. Model Context Protocol(MCP)対応

目的

AIエージェントが外部のナレッジ(会社内のDBやFAQなど)とよりスムーズにつながる。

なにが変わる?

  • 外部連携が標準化
  • より賢く・速く回答できる
  • 保守・運用が楽に

5. 開発者向け強化機能

どんな人向け?

  • システム開発者や技術部門

主なアップデート

  • Visual Studio Code拡張
  • GitHub + Copilot Studio連携
  • SDKを使って柔軟にエージェント開発・公開

6. 新チャネル対応:SharePoint & WhatsApp

SharePoint

  • 社内ポータルにエージェントをワンクリックで設置可能
  • ユーザー認証も自動で処理

WhatsApp(2025年7月提供)

  • 世界中の顧客とチャットでエージェント対応
  • アプリ不要、モバイルから即対応

7. ノーコード制作者向け機能強化

特に注目の機能

  • ファイルコレクション:複数文書をまとめて1つの知識源として扱える
  • 応答スタイル設定:応答の長さや話し方を細かく設定可能
  • コードインタープリタ:Pythonを使ったチャート作成やデータ分析も可能に

8. 知識ソースの拡張(RAG対応)

接続できるデータ

  • OneDrive、SharePoint、Teamsチャット(New!!)
  • Salesforce、ServiceNow、Snowflake、Databricks、SAP など
  • Azure AI Search(全文検索)

コネクタの名称は「Microsoft Graph Connector」→「Copilot Connector」に刷新


9. コードインタープリタ:Pythonで動的処理

使い方

  1. CSVを読み取ってグラフ生成(折れ線・円グラフなど)
  2. 数式計算(業務レポート作成や予測など)

これは熱い!!データ分析エージェントがノーコードで開発できる!


まとめ

以上、5/20時点でのCoPilot studioのアップデート情報になります。
今日以降も色々なサービスが出てくるのでキャッチアップしていきます!

ヘッドウォータース

Discussion