UiPathのAIワークフロービルダー-Autopilot
UiPathというRPAツールの巨人

UiPathはRPAツール市場で国内、世界ともにシェアNo1のサービスであり、ツールや機能のドキュメントだけでもかなり大量にあります。
ドキュメント

この中で、UiPath Studio(Cloud)による、ワークフロービルダーでできることを見ていきます。
adminのトップ画面
UiPathのアカウントを作成し、企業などを作成すると、まず下記のような画面に行きます。

Studio、Agents、Maestro、Orchestratorが並び、その下にUser、template、projects、My Actionsなど様々なメニューがあります。

今回はStudio中心に見ていきます。
UiPath Studioのダッシュボード

初期画面では、WorkspaceとTemplatesがあり、Workspaceを新しく作ることができます。

ワークフロービルダー
Agentic Processを選択すると、ワークフローを作成する画面とAutopilotと呼ばれるチャットメニューの構成になっています。

テストフェーズのプロセスをチャットに入力すると、BPMN2.0という規格でワークフローを作成してくれます。
BPMNがどこまでを定義しているかは不明なのですが、Agent Taskなどデフォルトにはなさそうなelementもあります。

自動で作成されたワークフロー

Acceptすると作成完了です。

自動作成されたワークフローについて
まず、ユーザーのレーンとTaskが紐づいて作成されたのは良いと思いました。

全てのタスクがUser Taskでパラメーターは設定されていませんでした。

Task間を繋ぐ矢印はSequence flowとある通り、処理順と条件などが設定できるようです。

もう一つのElementはExclusive gatewayというゲートウェイが設定されていました。

とりあえず、この作成されたワークフローを実行してみたいのですが、Debug実行が非活性です。

おそらく、validation issuesが0にならないと実行できないのかなと。
autopilotに適当に条件式を埋めてというと、本当に適当に埋めてissuesが0になり、
debug実行できるようになりました。

Debugをしてみると、実行ログなどが出力され、success

正直、このワークフローが正しいのかはよくわかりませんが、startからendまで繋がっているんだなということと、謎の満足感を得られます。
また、Agent Taskを追加すると、AgentやActionを選択できます。

Agentの作り方
選択するAgentは定義しておく必要があり、2パターンの作り方があります。
Conversational

会話をしてプロンプトを作ってくれそうです。

ただAutonomasでも同じようにプロンプトを作成してくれました。

template
自分でフローを作るのはなかなか難しそうなので、テンプレートを開いてみます。

様々なテンプレートがあり試しにKYCテンプレートを見てみると何やら良さげです。

ただ、中身は定義されていないので、どんなElementを選択したら良いかの参考になる程度です。

試しに実行してみると、失敗します。

ちなみに、テンプレートにはKYCのようにワークフローのものと、下記のようなPowerAutomateみたいなものがあります。

こちらは、デスクトップのUiPath StudioアプリのようなUIです。
まとめ
今回はUiPath Studio(Cloud)のワークフロー作成の機能を簡単にウォークスルーしましたが、n8n同様、大まかなワークフローまでは自動で作成してくれました。
ただ、n8nのAI Workflow Builderと同様、もう一段細かいワークフローの作成や、詳細設定やエージェントの定義は情報がないので作成しようがありません。
また、かなり大量の機能がありつつもAutopilotでワークフロー実行までできるUI/UXの工夫、templateが豊富、さらにUiPathを勉強するコースや動画も充実しているので、かなりお金と時間をかけて育成することでワークフローの自動化を実現しつつ、
作成したジョブやプロセスの管理ができるOrchestrator、承認や確認などの担当ユーザー向けのタスク管理が可能なActionsなど、運用まで考慮されたツール群が揃っているのは、RPA業界トップランナーなだけあるなーと思いました。
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