AI Dev Gallery(public preview)を試してみた
AI Dev Gallery(public preview)とは?
AI Dev Galleryは、Windows開発者が自身のアプリやプロジェクトにAI機能を統合するのをサポートするために作られたオープンソースアプリです。
ローカルAIモデルで動作する25以上のサンプルがあり、気軽にAIアプリが体験できます。モデルはHugging FaceやGitHubから簡単に探索でき、ダウンロードして実行できます。
また、C#のソースコードを確認でき、各サンプルをスタンドアロンのVisual Studioプロジェクトとして簡単にエクスポート可能です。
インストール方法
Windows Storeにて「」で検索すると以下の画面が表示されるかと思います。
画面の「入手」をクリックすればインストールできます。

なお、Windows Store経由でないインストール方法もあり、Githubに記載があります。
Visual Studio 2022 以降、実行には Windows 10 以降が必要とのこと。
インストールが完了して、起動すると以下の画面が開きます。

サイドメニューより「Samples」をクリックすると、サンプルアプリの画面に切り替わります。

今回は、「Retrieval Augmented Generation」を試してみます。
当該の欄をクリックすると、モデル選択のポップアップが表示されます。Windows AI API(Copilot+ PCが必要)やFoundry Local、OpenAIのモデルが選択できるようです。
今回は、生成モデルにFoundry Local経由で「Phi-4-mini」を、埋め込みモデルに「all-MiniLM-L6-v2」をダウンロードして選択してみました。Foundry Localに関しては、こちらの記事も併せてご参照ください。

※筆者の環境で、既にFoundry LocalでモデルをDLしていたのですが、その場合は画面に表示されるものの選択が出来ませんでした。一度Foundry Localのcacheをクリアした状態で、Foundry LocalよりモデルをDLしなおしたところ、選択できるようになりました(モデルが古くてAI Dev Galleryに対応していなかった?)。
上記画面より「Run sample」をクリックすると、デモ画面が立ち上がります。

「Select a PDF」とあるので、PDFを選択してみます。
今回は、miniPCのASUS NUC 14 Pro+ Datasheetをローカルにダウンロードして、選択してみました。
以下のように質問してみます。

すると、PDFを参照してAIが回答をしてくれます!

また、右上にある「Code」をクリックすると、C#のコードが参照できます。

所感
今回はRAGを試しましたが、他にもチャットアプリであったり、画像生成アプリやOCRアプリなんかもあります。コードサンプルも確認でき、アプリのプロジェクトもエクスポートもできるので、自身でアプリのカスタマイズも出来そうです。
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