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G検定を受験したよ!

2024/02/23に公開
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はじめに

今回は、2024年1月13日(土)に受験したG検定に合格できたので、勉強方法についてまとめています。私自身、まったく無知の状態から勉強を始めたわけではなく、AIやディープラーニングについてある程度の事前知識を持った上でG検定の対策を行いました。

G検定(ジェネラリスト検定)とは?

日本ディープラーニング協会(JDLA)が提供するG検定は、AIやディープラーニング活用のためのリテラシーを検定する試験です(120分間で約200問出題されます)。複雑な数式などは出題されませんが、歴史や手法の問題に加え、法律、倫理などの問題も出題されます。そのため、G検定の資格を取得することにより、AIやディープラーニングの広範な知識を獲得することができ、自身の業務に活用したい方や、キャリアアップを目指す方におすすめの資格です。

G検定の出題範囲

G検定の出題範囲は主に下記の7つの分野に分かれています。
個人的に法律・倫理・社会問題が難しかったです...

1.人工知能とは. 人工知能をめぐる動向. 人工知能分野の問題
2.機械学習の具体的手法
3.ディープラーニングの概要
4.ディープラーニングの手法
5.ディープラーニングの社会実装に向けて
6.数理・統計
7.法律・倫理・社会問題

受験までの勉強方法

年末からコツコツと参考書を読む、模擬問題を解くなどをはじめ、約2週間の計20時間勉強の時間に費やしました。
下記に勉強で用いた参考書、模擬問題のサイトについてまとまています。

参考書で勉強する

ゼロから作るDeep Learning - Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装

G検定の勉強前から読んでいた本で、ディープラーニングやニューラルネットワークの基礎だけでなく、Pythonで実際にネットワークを構築し、そのネットワークのパラメータを決めるなど実践的なテクニックも学ぶことができます。初めの方のPython入門で軽くPythonについて説明している章がありますが、事前にPythonの記述方法を勉強しておくとコードベースでの理解もしやすいので、よりディープラーニングの理解が深まると思います。

深層学習 改訂第2版 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)

こちらもG検定の勉強前から読んでいた本で、ディープラーニングにおけるさまざまな手法が具体的な数式とともに説明されています。しかし、数式については大学レベルの数学(微分、積分、行列など)が頻繁に出てきますので、事前に勉強しておく必要があります。また、ディープラーニングの課題やその対策などについても記述されており、この本を読んで理解すれば、G検定を受験するにあたりかなり役立つ内容となっているのでおすすめです。

最短突破 - ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)問題集 第2版

G検定のために新しく購入した本です。章ごとに、問題、問題の解説、簡単な用語解説という構成になっていて、かなり解説のボリュームも充実しています。まったく無知の状態から勉強したとしても、この本を2周すればディープラーニングの概念的なことは大分理解できるようになると思います。また、購入特典にG検定オンライン模試が付属されており、実際に本番さながらの練習ができるのも良かったです。

模擬問題で勉強する

https://study-ai.com/generalist/
こちらのサイトでは、模擬問題約200題(タイマーもある120分の模擬試験形式)と新シラバス対応の模擬問題約100題を無料で利用することができます。特定の分野に偏っているということもなく全体を網羅でき、約200問を120分で解くという時間間隔も身に付けることができるため、利用しない理由がないです。

https://tt-tsukumochi.com/archives/5915
こちらのサイトでは、分野別に模擬問題を解くことができ、特に不安だと感じる分野を集中的に勉強することができます。

受験本番のアドバイス

G検定の合格率を上げるために時間をかけて解く問題かそうでないかを見極ることを意識していました。これはG検定の問題が約200問と多いですが、どの問題も1問1点と比重が同じため、この方法が1番効率良く点数アップが狙えるのではないかと考えたためです。具体的には、問題文と選択肢の文章が長く、読んで理解するだけでも時間を要する(30秒程度かかりそうな)問題に関しては迷ったら勘で選ぶようにしていました。逆に1問1答で出てくるような簡単な問題に関しては、迷ったら参考書の索引から調べ、極力間違えないようにしていました。

また、タイムスケジュールをざっくり決めておくことも重要です。2024年1月のG検定の問題数は191問出題されると決まっていて、この問題数を120分で解く必要があるため、私は下記のようにスケジュールを組んでいました(1問目から40問目までは25分、次の41問目から80問目までも25分...そして最後の31問は20分)。こうすることで、この時間を目安に遅れていないかどうかを判断し、遅れている場合は早いタイミングで気が付くことができ、ペースアップ、調べる時間を短くするなど修正ができます。

・タイムスケジュール
 1問目 ~ 40問目(25分)
 41問目 ~ 80問目(25分)
 81問目 ~ 120問目(25分)
 121問目 ~ 160問目(25分)
 161問目 ~ 191問目(20分)

結果

下記が実際の分野別の結果です。
1 ~ 6の分野は約80%の正解率ですが、7の法律・倫理・社会問題の分野は問題文や選択肢の文章が長いことが多く、勘で選んでいた問題も多いため、他の分野より比較的低い正解率になってしまいました。何点取れば合格できるかは明確に決められていませんが、全体で70%前後の正解率で合格できるようです。

1.人工知能とは. 人工知能をめぐる動向. 人工知能分野の問題:77%
2.機械学習の具体的手法:86%
3.ディープラーニングの概要:80%
4.ディープラーニングの手法:77%
5.ディープラーニングの社会実装に向けて:83%
6.数理・統計:83%
7.法律・倫理・社会問題:60%

おわりに

G検定はとにかく問題数が多く、時間との戦いでした。応用問題とかはなく、知っているか知らないかです。急ぎで取得する必要がなければ、時間をかけじっくり勉強することでどなたでも合格できると思います。私も合格できたことで自信につながったので、これからもAIやディープラーニングの知識を業務に活かしていきたいと思っています。

ヘッドウォータース

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