【Microsoft Ignite】IQ..??
執筆日
2025/11/23
IQとは?
2025年11月に開催されたMicrosoftの年次イベント「Microsooft Ignite 2025」。
注目を集めたのが、Microsoftが新たに提唱したIQ という概念です。
IQとは、Microsoftのクラウド各領域に横断的な統合インテリジェンス層を指すキーワードです。
3つのコンポーネント
以下の3つのコンポーネントから構成され、AIエージェントやCopilotが企業の文脈を理解し、より的確な支援を行うための土台となります。
- Work IQ
- Fabric IQ
- Foundry IQ
Work IQ:あなたの仕事を理解する
Work IQは、Microsoft 365上のドキュメント、メール、チャット、会議などの情報から、ユーザーや組織の行動パターンを学習する知識層です。パーソナライズ。
例えば、Teamsでのやり取りやOutlookの履歴から、Copilotが「この案件はAさんと進めていた」「前回の会議でこの議題が出ていた」といった文脈を保持し、次のアクションを提案してくれるイメージです。
Fabric IQ:データとビジネスを紐づける
Fabric IQは、Microsoft Fabricのデータに意味を与えるインテリジェンス層です。従来のBIや分析では「売上」「顧客」などの数値を扱っていましたが、Fabric IQではそれらを「エンティティ」として定義し、関係性をグラフで表現します。
Foundry IQ:AIエージェントのための知識統合エンジン
Foundry IQは、Microsoft Foundryに組み込まれた知識検索エンジンです。Work IQ、Fabric IQに加え、カスタムアプリケーションやWebをカバーする知識管理システムです。
従来のRAGでは、データ接続やベクトル化、アクセス制御などを個別に実装する必要がありましたが、Foundry IQでは「ナレッジベース」を定義するだけで、複数のエージェントが共通の知識を参照できるようになります。
詳しい説明は、MicrosooftのHanagasaki さんが記事を書いてくれています。勉強になります!
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