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【SharePoint】DispForm.aspxについて

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記事の内容

SharePointを使っていると、リストやライブラリの項目にアクセスする際にURLの末尾に DispForm.aspx というファイル名が出てくることがあります。

この記事では、この DispForm.aspx が果たしている役割と、リストにおける「プロパティページ」としての意味について解説します。

DispForm.aspxとは

SharePointにはリストやドキュメントライブラリに対して4つの代表的なフォームページが存在します。

  1. DispForm.aspx : アイテム(項目)の詳細を表示するページ(Display Form)
  2. EditForm.aspx : アイテム(項目)を編集するページ(Edit Form)
  3. NewForm.aspx : 新しいアイテム(項目)を作成するページ(New Form)
  4. AllItems.aspx : 既定の「すべてのアイテムビュー」の表示

このうち DispForm.aspx は、リストやライブラリの各アイテムの「プロパティページ」として動作します。具体的には、選択したアイテムのメタデータ(列情報や作成者、更新日時など)を参照するためのビューを提供します。

役割

  • 読み取り専用ビュー
    項目の内容を確認するために使われ、通常は編集はできません。

  • メタデータの表示
    SharePointのリスト列に設定されている値(例:タイトル、説明、担当者、日付など)を整理された形で表示します。

  • カスタマイズ可能
    Power Apps や SharePoint Designerを使って DispForm.aspx のレイアウトや表示内容をカスタマイズすることも可能です。

URLの例

例えば、以下のようなURLでアクセスされます

https://<tenant>.sharepoint.com/sites/<site-name>/Lists/<list-name>/DispForm.aspx?ID=14&e=b57wO3
  • DispForm.aspx : 項目表示ページを意味する固定のファイル名
  • ?ID=14 : 表示するリストアイテムのID(主キーに相当)

このようにして、特定のリストアイテムのプロパティページに直接リンクすることができます。

その他意味

  • https://<tenant>.sharepoint.com : SharePoint Online のテナントドメイン
  • /sites/<site-name> : サイトコレクションまたはサブサイトの名前
  • /Lists : リストを格納するためのディレクトリ
  • /test : リスト名(この場合は “test” というリスト)
  • &e=b57wO3 : SharePoint内部で使われる追加パラメータ(アクセス制御やセッション情報などの一部で利用される)

URLの取得方法

  • 任意のレコード上で右クリックをし「リンクのコピー」から取得する
  • もしくはレコード内容をダブルクリックで表示し、右上の「リンクのコピー」から取得する

まとめ

DispForm.aspx は、SharePointリストやライブラリのアイテムを「プロパティページ」として表示するための仕組みです。ユーザーはここでアイテムの詳細情報を確認でき、必要に応じて編集ページ(EditForm.aspx)へ移動することで修正が可能となります。

参考

https://learn.microsoft.com/ja-jp/previous-versions/office/developer/sharepoint-2010/aa544154(v=office.14)
https://shanqiai.lekumo.biz/sharepoint_technical_note/2008/01/tips-8775.html

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