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【Azure Logic Apps】- Logic Appsについて
執筆日
2025/1/15
Azure Logic Appsとは?
Azureのサービスでありで、ローコード/ノーコードでワークフローを構築および実行するためのプラットフォームです。
Azure Logic Appsの構成要素
Logic Appsの基本的な構成は以下の3つです。
- トリガー
ワークフローを開始する条件。例えば、特定の時間に実行されるスケジュールトリガーや、HTTPリクエストを受け取ったときに開始されるHTTPトリガーなどがあります。 - アクション
ワークフロー内で実行されるタスク。例えば、データの変換、メールの送信、データベースへのデータ挿入などが含まれます。 - コネクタ
Azureのサービスや外部サービスに接続するためのコンポーネント。例えば、Office 365、Salesforce、SQL Server、SharePointなど、多数のコネクタが用意されています。
プランについて
Azure Logic Appsには、以下の3つのプランがあります。
マルチテナント(従量課金プラン)
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特徴:
- マルチテナント環境で動作し、インフラの管理が不要なフルマネージドサービス。使用した分だけ課金される従量課金モデル。
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メリット:
- 簡単に利用開始が可能で、低頻度のワークロードや小規模プロジェクトに向いている。
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デメリット:
- 他のユーザーの影響で挙動が不安定になる可能性がある。
- 仮想ネットワーク(VNet)統合やプライベートエンドポイントが使用できない。
マルチテナント
Standard(ワークフローサービスプラン)
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特徴:
- シングルテナント環境で動作し、パフォーマンスやランタイム設定のカスタマイズができる。また、複数の「ステートフル」と「ステートレス」なワークフローを1つのロジックアプリ内で運用ができる。
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メリット:
- 他ユーザーの影響を受けずに安定したパフォーマンス
- 仮想ネットワーク(VNet)やプライベートエンドポイントの統合をサポート
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デメリット:
- 従量課金プランと比較してコストが高くなる可能性がある
ステートフル/ステートレス ワークフロー について
- ステートフル:各アクションとその状態の入出力を外部ストレージに保存します。このため、ワークフローの実行履歴を確認することができ、途中で失敗した場合にも再実行が可能です。
- ステートレス:各アクションとその状態の入出力をメモリ内にのみ保存します。このため、処理時間が短縮され、応答が速くなり、スループットが向上します。また、実行にかかるコストも少なくなります。しかし、ワークフローの実行履歴を確認することはできません。
Standard(App Service Environment v3 - ASE)
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特徴:
- App Service Environment上で動作し、高度なセキュリティやネットワーク要件に対応可能。
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メリット:
- 完全なシングルテナント環境で専有リソースを使用
- 仮想ネットワークやプライベートリンクを活用した高いセキュリティ
- 複数のロジックアプリを作成・実行可能
- 固定の App Service プラン料金で、アプリ数に依存しないコストモデル
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デメリット:
- 高コストで、小規模プロジェクトには不向き
- 設定や運用が複雑で、専門知識が必要
まとめ
Azure Logic Appsを活用することで、ノーコード/ローコードで開発ができます。
Azure AI Agent Service でもLogic AppsのStandardプランを使うことでAI Agentの開発をすることもできます。
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