Raspberry Pi Picoの開発環境がいい感じになってる!
いつの間にか、VSCode extensionを入れるだけで環境構築ができるようになっていました!
特にWindowsについては No dependencies needed とあり、本当にこのextensionのみで環境構築が可能です。(手元のWindows環境でも確認できました!)
Linuxについては、以下の依存を事前インストールする必要があります。
sudo apt install python3 git tar build-essential
環境構築後はGUIをポチポチするだけでプロジェクトを作成できました。
プロジェクト内の.vcodeフォルダにlaunch.jsonなどの設定用ファイルも入っており、F5デバッグもそのままできました。
具体的な流れは公式ドキュメントをご覧ください。
さて、
Raspberry Pi PicoがPoCで最も使い勝手の良いマイコンになったと言えるのではないでしょうか?
価格・環境構築難易度・ペリフェラルの充実度など。
難点を挙げるならピンヘッダーがないことでしょうか笑 ← これで解決
以前までは、Windowsで環境構築をする場合には、以下のリポジトリを利用するのが標準でした。ただ、MSYS2を利用する必要点があるなどやや開発者体験に難がありました。(こちらには大変にお世話になりました。Public archiveになっていますね!)
しかし、今回のRaspberry Pi Pico VSCode extensionでは、Windowsネイティブコンパイラ+Ninjaでビルドされているようです。PowerShellが使えて動作も高速です。進化を感じます。
これを機にVSCodeベースののマイコン開発用IDEが流行ればいいなと思います。
現時点でチップベンダ各社やARM公式の主力IDEはeclipseベースですが、お世辞にも使いやすいとは言えません。また、各種マイコン開発用VSCode拡張(Platform IOやRenesas Extensions for Visual Studio Code、STM32 VS Code extensionなど)が登場していますが、Platform IOは「アレ動作しない」ということが結構あったり、後者2つは外部依存を自力で設定する必要があったりしていて発展途上感があります。
これらが発達してVSCode extensionだけでスムーズな開発ができるようになると、Web分野などからの参入障壁が下がる気がしています。
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