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GraphRAGの進化 -> LightRAG -> PathRAG

に公開

はじめに

ナレッジグラフをベースにしたRAGシステムでは、ノードとエッジが膨大になり、
検索の際に類似度の高いTop-Kのノードとその周辺のノード-エッジを取ってくる手法だと
余計な情報が多くなり、LLMのハルシネーションに繋がったり、グラフ自体を見てもユーザーは関係性が理解しにくいという問題があります。

MicrosoftのGraphRAGは、コミュニティを検出し、近くのノードを並べて回答します。
ローカルサーチ、グローバルサーチにしてもかなり富豪な検索手法です。

LightRAGはキーワード+局所グラフだけを送るため、GraphRAGのコミュニティ全文送信に比べトークン消費が少ないそうです。
下記のような検索の流れ。
グラフ側:ノード中央性(degree)+エッジ重みで重要度を計算し降順に並べ替え。
ベクトル側:クエリ全体 embedding で純粋ベクトル検索し語彙揺らぎを吸収。
並列実行し、両経路の結果をマージして重複を除去(モード指定でkg/vector/hybrid切替も可能)
最終プロンプト生成:上位kノード/エッジのテキストを短文に要約し、LLMに渡す。
https://arxiv.org/html/2410.05779v3
https://github.com/HKUDS/LightRAG?tab=readme-ov-file

GraphRAGもLightRAGも検索結果を一様に扱うために、余計なノードが入り、さらにどこがロジックを表しているか不明という課題にPathRAGという手法が提案されています。

https://arxiv.org/html/2502.14902v1

LightRAGとの簡単な違いは、ノード検索後に、パス検索を実施し、信頼性の高いパスのみを保持します。
また、その信頼性の高いパスに沿った回答を生成することで、回答精度が高くなるとのことです。

パス検索の概要はこのようになっていますが、詳しくはGitHubリポジトリを見てもらえたらと。
https://github.com/BUPT-GAMMA/PathRAG

試しに、ヘッドウォータースの短信の一部を与えて、

ヘッドウォータース短信

1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間(2025年1月1日~2025年3月31日)における日本の経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加などを背景に、緩やかな回復基調が続きました。また、当社グループを取り巻く事業環境についても、企業のデジタル投資意欲は強く堅調に推移しました。しかし一方で、物価高騰や地政学リスク、米国の関税政策動向等により先行きは不透明な経済状況が続いております。このような経済環境の中、当社グループが属するIT業界は、AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)などの技術革新により、急速な技術発展を遂げております。とりわけ生成AIの登場・進化は、労働人口の減少をはじめとする社会課題だけでなく新たなビジネスモデルの創出、イノベーションの促進に大きく貢献し始めております。生成AIはさまざまな分野で利用が進み、技術革新も日進月歩で行われております。生成AIの利用は、LLM(大規模言語モデル)やRAG(検索拡張生成)の進化を経てAIエージェントへと発展しており、AIの利用は今後さらに拡大が見込まれております。当第1四半期連結累計期間におきましては、前連結会計年度から引き続き生成AIに対する需要は好調でAIインテグレーションサービスの売上が続伸しております。また、この生成AIニーズの波をしっかりと捉え、売上ボリュームの拡大を図るべく当第1四半期連結累計期間では、イベント出展やパートナーの増員および品質向上施策、研究開発などの積極投資を実施いたしました。また、当第1四半期連結累計期間においては、デリバティブ評価益による営業外収益が発生しております。このデリバティブ取引については、前連結会計年度において資本業務提携に伴う株式取得の一環として行われたものであり、投機的取引に該当するものではありません。当社グループは、AIソリューション事業を以下の3つのサービス区分に分けて事業を推進しております。・AIインテグレーションサービス:生成AI、Copilot、エッジAIなどのコンサルティング・開発案件・DXサービス:プラットフォーム開発、DXコンサルティング、Azureクラウド開発、ローコード開発など・プロダクトサービス:自社サービス、クラウド利用料などの代理店販売モデルAIインテグレーションサービス当社グループでは、IoTを活用したエッジAI案件に加えて、前連結会計年度から生成AIに対するGPTサービスラインナップを拡充して、生成AI案件の推進に注力しております。その中でも顧客サービスや業務利用に生成AIを活用し、AIによる自動判別・自動実行を伴ったAIエージェント案件が主流となっております。顧客が保持する大量の業務データを生成AIに利用するだけではなく、回答精度、応答スピードなど業務利用に耐えうる品質やコンプライアンスに則ったアプリ作成、新しい技術のキャッチアップを行い顧客サービスに反映するスピード感など、総合力を必要とする案件に数多く携わってまいりました。当第1四半期連結累計期間におきましては、生成AIおよびAIエージェント案件の新規受注が進むとともに、エッジAI案件の売上拡大によって、AIインテグレーションサービス売上高は435,920千円(前年同期比15.2%増)となりました。DXサービス当社グループのDXサービス案件は、MicrosoftAzureを中心としたクラウドサービスのプラットフォーム開発や企業のDX化に向けたコンサルティング、効率化を目的としたローコード開発となっており、主にモダナイゼーションと呼ばれる古いシステムを先進的な技術・手法に更新・改善する案件や、MicrosoftPowerPlatformに代表されるローコードツールを活用した内製化支援を行っております。当第1四半期連結累計期間におきましては、引き続き顧客深耕に努めておりますが、生成AIの活用がDX案件にも広がったことに伴い、一部売上の計上区分がDXサービスからAIインテグレーションサービスへ移行したことから、DXサービス売上高は273,740千円(前年同期比5.8%減)となりました。
株式会社ヘッドウォータース(4011)2025年12月期第1四半期決算短信-3-プロダクトサービスプロダクトサービスは、自社サービス「SyncLect」シリーズによるライセンス型モデルと、クラウド利用サービス料やIoT機器の仕入れ販売による代理店型モデルの2つに大きく分けられます。当第1四半期連結累計期間におきましては、AIエージェントサービスである「SyncLectAIAgent」のサービス開発、ならびに生成AIサービスである「SyncLectGenerativeAI」の保守プランを拡充し、既存顧客に対するサービス品質の向上を実施しております。生成AIの利用ニーズは強くAIインテグレーションサービスの売上は伸長しているものの、主要顧客となるエンタープライズ系企業においてはカスタマイズ開発要求が強くプロダクトサービス売上高は29,548千円(前年同期比25.0%減)となりました。以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は739,209千円(前年同期比4.4%増)、営業損失は67,619千円(前年同期は営業利益132,306千円)、経常損失は2,865千円(前年同期は経常利益131,605千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は20,619千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益89,896千円)となりました。当社グループでは、AIを活用し更なる顧客サービスの実現を目指すAIソリューション事業の単一セグメントで推進しております。(2)財政状態に関する説明(資産)当第1四半期連結会計期間末における総資産は、1,686,721千円となり、前連結会計年度末と比較して113,667千円の減少となりました。流動資産は1,267,847千円となり、前連結会計年度末と比較して191,964千円の減少となりました。これは主に、現金及び預金が60,222千円、売掛金及び契約資産が120,037千円、前払費用が9,472千円減少したことによるものです。固定資産は前連結会計年度末と比較して78,297千円増加し、418,873千円となりました。主な要因は、有形固定資産が1,722千円、投資その他の資産が77,312千円増加したことによるものであります。(負債)当第1四半期連結会計期間末における負債合計は413,532千円となり、前連結会計年度末と比較して114,260千円の減少となりました。これは主に、買掛金が20,559千円増加したものの、未払消費税等が46,635千円、未払法人税等が89,969千円減少したことによるものであります。(純資産)当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は1,273,188千円となり、前連結会計年度末と比較して592千円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が19,364千円減少した一方で、その他有価証券評価差額金が20,639千円増加したことによるものです。(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明業績予想につきましては、2025年2月14日に公表しました業績予想に変更はありません。

生成されたグラフ

質問をしてみました。

ヘッドウォータースの財務状況や経営成績は好調、不調?その根拠を教えて

ログに出てきたjson

INFO:PathRAG:kw_prompt result:
{
  "high_level_keywords": ["財務状況", "経営成績", "企業分析"],
  "low_level_keywords": ["ヘッドウォータース", "好調", "不調", "利益", "収益", "コスト"]
}

生成された回答

## 株式会社ヘッドウォータースの経営成績と財務状況

株式会社ヘッドウォータースの現在の財務状況と経営成績は、やや不調であると言えます。この判断は、最新の第1四半期の業績報告に基づいています。以下にその根拠を詳述します。

### 営業損失と四半期純損失

第1四半期の業績において、ヘッドウォータースは営業損失を67,619千円とし、前年同期の営業利益132,306千円から大きく逆転しました。また、親会社株主に帰属する四半期純損失は20,619千円となり、前年同期の純利益89,896千円からの急降下を示しました。このような財務結果は、企業が直面している利益の圧迫を明確に示しています。

### 売上高の動向

ただし、売上高自体は739,209千円で前年同期比4.4%増加しています。この成長は、AIインテグレーションサービスを中心とした需要が強く、特に生成AI関連のサービスに対するニーズが高まっていることが寄与しています。しかし、同時にカスタマイズ開発要求の高まりにより、プロダクトサービスの売上高は前年同期比25%減の29,548千円となっており、全体の利益を圧迫している要因となっています。

### 総資産と負債の現状

財務状況のもう一つの側面として、総資産は1,686,721千円で、前連結年度末と比較して113,667千円減少しました。この減少の要因には、現金及び預金の減少や、売掛金及び契約資産の減少が挙げられます。一方、負債は413,532千円で、前連結年度末と比べて114,260千円減少しています。この減少は、未払消費税や未払法人税の減少が影響しています。

### 経済環境と未来の見通し

日本の経済全体では雇用環境の改善やデジタル投資の意欲が強く、IT業界全体に対してはポジティブな要因が見られますが、高い物価や地政学的リスクなどの影響で先行きは不透明な状態です。今後、ヘッドウォータースはAIソリューション事業を中心に成長を図る戦略であり、生成AIの需要拡大に注力しています。

## 結論

総じて、株式会社ヘッドウォータースは、売上における一定の成長を示す一方で、営業損失と純損失の発生、財務資産の減少などの要因から、現時点では経営成績が好調とは言えない状況にあります。将来的な成長を見込むには、これらの課題を迅速に解決し、経済環境に応じた戦略を再検討する必要があります。

どんなパス検索があったかはよくわかりませんでしたが、ノードが様々あるのに対し、
余計なことは言ってなさそうな気がします。

ヘッドウォータース

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