ITの世界でオフチョベットしたテフに遭遇した時の対処法
はじめに
「オフチョベットしたテフをマブガッドしてリットにしておいて!」
おふちょ…?
IT関連のサービスに携わる中では、こんな瞬間が何度もあります。
横文字・略語・技術用語・業界独特の言い回し、
その単語の意味がわからないだけで、思考が止まり会話に入れなかったこと、
みなさんも新人の頃はご経験ないでしょうか。
本記事では“オフチョベットしたテフ”のような用語に出会ったとき、
どう考え、どう行動すべきかを主観で書いてみます。
1. わからないを自覚する
❓「まぁ文脈的にテフってなんかの原材料のことじゃない?」
❓「リットはなんか聞いたことあるし、一旦問題ないだろう」
最初からあたりまえ体操ですみません。
ただ、上のような感覚でいるといつまで経っても知識は増えません。
ましてや「わかってるふり」をしていると、いつまで経ってもオフチョベットできません。
- まずは自分がわかっていないことを自覚すること
- 知らないことを知らないと受け入れること
とても初歩的ですが、意外と難しいことだと思っていますし、
ITサービスを提供する立場であれば一層大事なことだと思っています。
(おそらくITに限った話ではないですが…)
人間は、自分が何を知らないのか・できないのか ということに目を向けにくいらしく、
その結果起きるのが 「調べる機会・学ぶ機会を失う」 ことです。
何が良くないかというとこれが1番良くないと考えています。
専門的な観点で見ると、メタ認知の欠如だったりダニング=クルーガー効果と言われるものだったりするようです。
わざわざ「わかりません!」と毎回口に出す必要はないかもしれませんが、
特に”わかっていないのにわかっている”と言ってしまうことは避けましょう。
2. 全体像からつかむ
❌「オフチョベットって何をどんなふうにする工程?」
✅「インジェラって何だっけ?そもそもこれなんで作ってるの?」
業務で意味がわからなかったIT単語を1つずつすべて解釈しようとすると、
時間は際限なく溶けますし、何より苦しいことが多いと考えています。
そのため、目の前の言葉がどんな処理でどんな仕組みで成り立っているかという具体よりも、
それが全体でどんな役割なのか を見るほうが早いです。
例えば「API」という単語を調べるとき、
言葉の意味を深掘りすると「Application Programming Interface」の定義、
そこからRESTとSOAPの違い、HTTPメソッドの詳細、
あれそもそもプロトコルってなんだったっけなど…色々と疑問は出てきます。
ただ、Web開発時の役割に注目すると、
「APIはアプリケーション同士が情報をやり取りする仕組み!」程度の
ざっくりとした理解から入ったほうが圧倒的に楽です。
もちろんすべてこの程度の理解で十分と言っているわけではないですし、
理解度のゴールを決めるのはそれぞれの立場と好奇心の問題だと思います。
ただわからない言葉の細部に囚われるのではなく、1歩引いてざっくり理解する、
それが1つのわからない単語に出会ったときの入り口だと考えています。
特に 「これってなんで必要とされているんだっけ?」のような目的を考えると、
そのあと自分が知るべきところが見えてくると思います。
3. わかりやすく伝えるにこだわる
わからない単語が出てきて調べて理解した後は、
その単語を 自分で使う・伝える番が回ってきます。
そのとき同じように専門用語を並べて難しい話をするのは、案外簡単です。
聞いたときと同じように使えば問題ないので。
でも本当にすごいのは 「難しいことを難しくない言葉で言葉で話せる人」 です。
それはただの優しさではなく、立派なITスキルのひとつ だと考えています。
なぜなら私たちが「何この単語…」と思った単語は、
他の多くの人にとっても「何この単語…」となることが多い(もしくはなったことがある)からです。
相手がエンジニアの方でも営業の方でも、経営陣でも、ITにまったく明るくない顧客でも、
その人に届く言葉を選べる力 は、現場を前に進める力になります。
わかりやすく伝えるための技法はいくつかありますが、いくつか簡単に挙げておきます。
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- 具体例を出す
「APIの具体例の1つにOpenWeatherMapがあって、これは都市名を指定すると現在の天気や気温、湿度を返してくれます。」
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- 要素を分解する
「APIは3つの要素で構成されます。
①送りたいデータ(例:現在の場所)
②送り方(ルールやURL)
③返ってくるデータ(例:その場所の天気)
この流れを通じて、システム間で情報の受け渡しができます。」
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- 身近なモノに言い換える
「APIは、レストランの“注文票”みたいなものです。 『カレー1つ』と紙に書けば、キッチン(外部のシステム)が料理(データ)を用意して出してくれる感じです。」
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- 他と対比する
「逆にAPIがない場合、他のシステムと連携するにはデータを手作業で移す必要があります。APIがあると、ボタン一つで連携できるようになり、時間と手間が大きく減ります。」
もちろん理解が確認できている同士の会話であれば、必要以上に単語をこねる必要はないと思います。
ただ「ここまでは理解できているよね?」と確認しながら進む会議や商談を私はこれまで見たことがありません。
特に顧客相手の場合、わかりやすく伝えるに越したことはありません。
「わかりやすく伝える」とだけ言うとそりゃそうやろとなりますが、
この 「わかりやすく伝えること」にどれだけ考え、こだわっているか は
妥協しようと思えばいくらでも妥協できるので、意外と難しいと思います。
私もこの機会にもう一度考え直してこれからの業務やZenn投稿でも意識したいと思っています。
おわり
新卒研修かよって見られてしまう内容だったかもしれませんが、
初心忘るべからずのつもりで自省として書いています。
ITの現場はオフチョベットの嵐です。
言葉1つに負けないよう、一緒に頑張りましょう!
元ネタ
相席食堂 シーズン2エピソード22
参考
エチオピア料理のインジェラ
Discussion
IT業界ってオフチョベットしたテフをマブガッドしてリットしたやつ多いですよね。
最近はAIでオフチョベットしたテフをマブガッドしてリットされてます。
分からないことと口にしたり自認することって意外と難しいですが、重要な事だと改めて認識出来ました。
変なプライドなんかオフチョベットしたテフをマブガッドしてリットします。
最高のコメントありがとうございます。
同じようなオフチョベッターが居てくださり嬉しい限りです。これからもお互いオフチョベリましょう。