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Azure AD B2Cのシークレット更新について

2024/09/27に公開

注意事項

暗号化の分野であるので、取り扱いにはご注意を!

概要

今回はAzure AD B2Cで設定しているシークレット値の有効期限は切れるものなのでそれを更新するのととAzure App ServiceとKey Vaultにも紐づけをしているので、こちらも更新対応をしたのでその手順を共有します。というのもこれをやり忘れるとユーザー登録ができないといったトラブルが発生します...

構成

ざっくり構成はこのような形です。

前提

  • Azure AD B2Cにてアプリケーションのシークレット値を既に設定してあること

Azure AD B2C(Azure Active Directory B2C)とは?

簡単に言うと、顧客向けアプリケーションのための顧客ID管理(CIAM)ソリューションです。
主な特徴と利点は下記の通りです。

  • カスタマイズ可能な認証:ユーザーのサインアップ、サインイン、プロファイル管理などの機能を提供し、企業のブランドに合わせてカスタマイズが可能。
  • 多様な認証方法:ローカルアカウント、ソーシャルIDプロバイダー(Facebook、Googleなど)、エンタープライズIDを使用した認証をサポート。
  • セキュリティ:多要素認証(MFA)をサポートし、サービス拒否攻撃やパスワードスプレー攻撃などの脅威から保護。
  • スケーラビリティ:1日に数百万のユーザーと数十億の認証をサポートできる高度なスケーラビリティを提供。
  • 開発者フレンドリー:標準的な認証プロトコルを使用し、さまざまなアプリケーションタイプ(Web、モバイル)と統合が容易になります。
  • コスト効率:月間アクティブユーザー(MAU)ベースの課金体系で、比較的低コストで利用できます。

Azure AD B2Cを使用することで、企業は顧客向けアプリケーションの認証と認可機能を迅速に実装でき、セキュリティとユーザーエクスペリエンスの向上に繋がります!!

手順

  1. Azure Portalに入る。
    https://portal.azure.com/

  2. Azure Portal画面上部の検索欄にて「AzureAD B2C」と入力し、[AzureAD B2C]をクリックする。

  3. [管理] > [アプリの登録]をクリックし、対象のアプリケーションをクリックする。

  4. [管理 > 証明書とシークレット]をクリックする。

  5. [新しいクライアントシークレット]をクリックする。

6.有効期限を設定し、[追加]をクリックする。

  1. クライアントシークレットの情報が更新されることを確認し、値をメモ帳等に保存しておく。

  1. テナントを切り替える。
  1. Azure Portal画面上部の検索欄にて「キーコンテナー」と入力し、[キーコンテナー]をクリックする。
    ※「キーコンテナー」で検索した方が安全!!

  2. 対象のリソースをクリックする。

  3. [オブジェクト > シークレット]をクリックする。

  4. 対象のシークレットをクリックする。

  5. [新しいバージョン]をクリックする。

  6. クライアントシークレット作成時に保存した値をシークレット値に設定し、[作成]をクリックする。

  7. 新しいバージョンが作成されていることを確認する。

  8. Azure Portal画面上部の検索欄にて、「AppService」と入力し、[AppService]をクリックする。

  9. 対象のリソースをクリックする。

  10. [設定 > 環境変数]をクリックする。

  11. 対象の環境変数をクリックする。

  12. 値に古いシークレット値の記載がある場合は古いシークレット値を削除して、[適用]をクリックする。

  13. ソースのキーコンテナーにチェックマークが入っていることを確認する。問題なければ、作業終了です!!

ヘッドウォータース

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