Microsoft Fabric が生まれた背景
こんにちは!
ヘッドウォータースのJemiyaです!!
Microsoft Fabricの無料試用版の始め方は既に記事にされている人がいましたので、私はMicrosoft Fabricについて簡単に生まれた背景について、お伝えします!!
Microsoft Fabricとは?
Microsoft Fabricとは、2023年5月23日にMicrosoftがリリース(プレビュー版)したデータレイクやデータウェアハウスなどのデータソースとPower BIなどの分析サービスなどのAI機能が備わった1つのプラットフォームでデータの取得、作成、共有、可視化ができるSaaS型のサービスです。
データレイク・・・可視化、分析、機械学習に利用されるデータを1か所に集約する機能を持つ。こちらはテーブル形式で整理はされておらず、名の通り、データは湖を泳ぐ魚のような取り扱いとなる。
データウェアハウス・・・整理されたデータの倉庫(企業や顧客データなどを集約したもの)。テーブル化されたデータ
※諸々の用語集は別記事で紹介します。
Microsoft Fabricが生まれた背景
これまでのデータ処理はデータベース、データレイク、データウェアハウス、分析用のBIなどデータ取得や分析するにしても、用意するものが多く、管理や運用保守するのも手間がかかるといったデメリットが生じていました。
- これまでのデータ処理を簡単に示したもの
データを参照したい場合、データベースなどのデータの元からデータ統合、データレイク、データウェアハウス、分析のBIをそれぞれで用意が必要なのでした。
- わかりやすくするためにAmazonで衣服を注文した際のフローに例えました。
データ参照や分析をするには物流で例えるとイメージが沸くと思います!
ですが、これまでデータ処理には様々なサービスがあって、これらを管理することは非常に手間がかかっていたわけです。
管理が煩雑でデータのサイロ化などの問題が生じることが多かったのです。市場的にこれに悩まされていたわけです。
データのサイロ化・・・使っているサービスやシステムが多く、データの管理の連携が取れていない現象のこと。例えば、会社内で使用している携帯電話を複数の部署で管理していて、1つの部署が一方的に情報更新して、他部署との情報の整合性が取れていない事象もデータのサイロ化に当たるわけです。
Microsoftがよりデータのサイロ化を生まないようにするべく、開発したものがMicrosoft Fabricなわけです!
繰り返しになりますが、データレイクやデータウェアハウスなどのデータソースとPower BIなどの分析サービスなどをAI機能が備わった1つのプラットフォームでデータの取得、作成、共有、可視化、管理ができるのがMicrosoft Fabricになります!
データとAIの市場
特にデータとAIの市場はMicrosoftの試算で2030年までに世界のGDPを約13兆ドル増加させると発表しました。
例えば、データの活用例だと下記が上げられます。(他にも大量に事例は上げられると思います!!)
- クレジットカードの信用限度の計算、次善のオファーの準備
- 遺伝子のゲノムグラフの作成、数十億件のレコードの処理
- センサーデータの処理、数十億枚の画像の分析
もし、データとAIで何か事業を起こしたい場合は是非是非ご支援させていただければと思いますので、ご連絡いただければと思います!!
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お問い合わせフォーム
https://www.headwaters.co.jp/contact/
その他
- まだプレビュー版だが(2024年2月現在)、AIがデータ分析をアシストするMicrosoft Fabric Copilotの提供も開始される予定です。チャット機能を使ったデータフローやデータパイプラインの作成に加え、機械学習モデルの構築やモデルによる分析結果の可視化ができます。レベルは有料版のF64以上でないと使用できませんが、気にはなっています(笑) (Fabricのレベルについてはまた別の記事で公開しようと思います!)
- Microsoftが実際に公開したデモでは「直近24ヶ月の売上高上位の顧客を示してほしい」とAIに依頼し、AIが詳細なリポートを作成する例やデータを提示して、「主要な指標とトレンドで要約するのを手伝ってほしい」と依頼し、AIがデータを可視化する例などが示されました。
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