クリーンインストール体験記について
クリーンインストールというリアル体験記
こんにちは、HESの川添です。
今回はSambaの続きについて再度調べたことを書く予定だったのですが、社用PCに突如ログインできなくなるトラブルに見舞われ、クリーンインストールを実施することになったので、せっかくなのでその一部始終と学びについてまとめてみたいと思います。
今回悔やまれるのは最初のログイン不可画面しか残しておらず、初期化までの過程の画面がないことですが、悔やんでも仕方ないので書いていきたいと思います。
突然のログイン不可トラブル
ある日いつものように社用PCを立ち上げると、見慣れないエラーメッセージが表示されました。
「デバイスのセキュリティ設定が変更されたため、セットアップした暗証番号(PIN)が使えなくなりました」
いつも使っていたPINを入力してもログインできません。さらに、指紋認証も無効、PINの再設定もできないという完全に詰んだ状態に。
まず「ワイプ」してみることに
すぐに社内のIT機器管理を担当している先輩社員に相談したところ、「じゃあワイプしてあげるよ」とのこと。「あ、お願いします。」と言ったものの、「ワイプって何?」と思ったので調べました。
ワイプ(Wipe)とは:対象の機器内のデータを消去する機能のこと。初期化の一種で、特にセキュリティ面を考慮してデータを残さない目的で使われる。リモートワイプとも表す。
リモートワイプの目的は、端末の紛失・盗難といったアクシデントが起きたときに、端末内のデータを削除して機密データや個人情報などの情報漏洩を防ぐことです。
リモートワイプを実行するときは、管理者が管理サーバー経由で、遠隔地の端末に向けてデータ削除の命令を発信します。端末が管理サーバーから発信された命令を受け取ると、データ削除のプロセスが実行されるという仕組みです。
参考記事:https://wa3.i-3-i.info/word15364.html
参考記事:https://www.intercom.co.jp/malion/column/remote-wipe/
ワイプって拭くって意味だと思いますが、ITの分野ではデータを消去するという意味で使うんだなと理解しました。
今回は先輩社員のPCで遠隔で私のPCのデータをワイプしてもなぜかずっと保留中になりワイプがうまくいきませんでした。
2度目のクリーンインストール
実は、1年前にも同じトラブルに遭遇しており、そのときは同じ課の方に助けてもらってクリーンインストールで復旧した経験があります。
今回も「またあれか…」という気持ちとともに、今度こそ自分の手でちゃんと理解して進めようと決意。
クリーンインストールとは何か?
クリーンインストールとは:利用していたソフトウェアが正常に動作しなくなり、通常の方法では復旧できない状態に陥ったときや、既存の(あるいは古い)プログラムや設定、データなどを引き継がずに完全な初期状態から利用を開始したい場合などに行われる。
参考記事:https://e-words.jp/w/クリーンインストール.html
復元や修復ではなく、「いったんすべて消して1からやり直す」という言葉の通り、データなどをキレイさっぱりにするということです。
ローカルに保存しているデータももちろんなくなるので注意が必要です。
私は幸いなことにローカルに重要なデータを残していなかったので不幸中の幸いというところでした。
事前準備:ブートメディアの作成
前回行った記憶と再度やり方を調べて、まず行うべきは、Windowsのインストールメディア(ブート可能なUSB)を作成することでした。
今回私は、Microsoft公式サイトから「メディア作成ツール」を使い、別のPCでインストール用USBを作成しました。
参考記事:https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
この時、「BIOS(バイオス)」からUSBを起動させる必要がありますと記載がありました。
前回クリーンインストールした時もBIOSという言葉がよく同じ課の人が言っておりました。
BIOSとは:PCの電源投入時に最初に起動する基本プログラムで、どのデバイスからOSを起動するかなどを制御する。
Basic Input/Output System(ベーシック・インプット・アウトプット・システム)の略である。
参考記事:https://wa3.i-3-i.info/word12418.html
BIOSとはPCの電源が入ったときに最初に動く、主にハードウェアを制御するブログラムであることがわかりました。
通常は起動時に 「F2」 や 「DE」、「F12」 などのキーを押すことでBIOS設定画面に入ることができる。
前回このクリーンインストールした際はBIOS設定画面に入るまでに「F12」を押してもうまく起動せずに時間がかかりましたが、今回はすんなりBIOS設定画面に入ることができました。
どのキーを押せばBIOS設定画面に入れるかはPCの型名から取り扱い説明書を見つけて確認しました。
ドライバーってなに?なぜ必要?
クリーンインストール後、Wi-Fi接続のところで「ネットワークに接続しましょう」という表記がでてきました。
そこで登場するのが「ドライバー」。
ドライバーとは:OSとPCの各種ハードウェア(Wi-Fi、サウンド、グラフィックなど)をつなぐ橋渡し役となるソフトウェア。
テスト用に用意した完成していない機能の代わりとなる部品で、テスト対象を呼び出す部品の代わりとなるやつのこと。
参考記事:https://wa3.i-3-i.info/word11403.html
今回は前回の経験を活かし、同じ課の人が保存していたこのPCのドライバーを別のUSBメモリにコピーしておき、そのドライバーを読み込ませて対応しました。
前回はここまでくるのに2日間ぐらいかかりましたが、今回は3時間ぐらいで初期化を無事することができました。
わからなかったこと
正直、いまだによくわかっていないこともあります。
- なぜ急にデバイスのセキュリティ設定が変更されたのか
- 先輩社員にWipeしてもらっていたがなぜ保留中という表記がででうまくWIPEができなかったのか
上記原因やなぜうまくいかなかったのかは必ず理由があると思いますが、今回はとりあえず業務復旧
優先でPCが使えるようになるのを第一で対応しましたが、上記原因も調べたいと思います。
今回の学びまとめ
- トラブルに遭遇したら焦らず記録を取る
- クリーンインストール=パソコンを一から作り直すようなもの
- ドライバーやBIOSなど、普段意識しない仕組みに目を向ける良い機会になる
- 前回の経験を活かせることで、自分が少しずつ成長していることも実感できた
おわりに
今回の経験を通して、「トラブル=チャンス」だと少しだけ思えるようになりました。
Sambaの続きは次回に回すことになりましたが、それ以上に自分の成長を感じられた良い機会だったと思います。
この記事が、同じようなトラブルに遭った人の参考になればうれしいです。
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