サーバ構築まで(Part.7)
HES川添です。
今回は次回の続きとして Samba設定の続きをやっていきたいと思います。
前回は下記記事を参考に、1.共有ファイルを置くフォルダの作成までを行いましたので、今回は 2.Sambaを使用するユーザーの作成 から始めます。
Sambaインストール手順のおさらい
参考にしたのは以下の記事です:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubuntu/1501933.html
この参考記事に書かれていた3つの手順を順番に進めています。
1.共有ファイルを置くフォルダの作成(前回完了)
2.Sambaを使用するユーザーの作成(今回実施)
3.Samba全体や、個々の共有フォルダの設定(次回予定)
Sambaを使用するユーザーの作成
参考記事には次のようなコマンドが紹介されていました:
$ sudo pdbedit -a samba
このコマンドの意味
sudo: 管理者権限でコマンドを実行する(パスワードが求められる場合あり)
pdbedit: Sambaユーザーを管理するためのコマンド。
-a: 新しいユーザーを追加(add)するオプション(新しいユーザーを付け加えるときは
samba: 追加したいSambaユーザー名(この例では「samba」という名前のユーザー)
参考:1) “pdbedit” https://www.samba.org/samba/docs/current/man-html/pdbedit.8.html, (参照2025-04-07)
pdbeditコマンドの深堀り
最初に見た時に「pdbeditって何?」状態だったので、きちんと調べてみました。
pdbeditは、Sambaのユーザーアカウントデータベースを操作するためのCLIツールです。
「Password DataBase Edit」の略とされており、Sambaユーザーの作成・削除・情報変更・一覧表示などが可能です。
Sambaにおけるユーザー管理は、pdbeditというコマンドで行います。
よく使うオプションとその意味
せっかくなので -a以外にもよく使うオプションと意味を調べたいと思います。
-x Sambaユーザーの削除
-L 登録されているSambaユーザーの一覧を表示
-v -Lと併用で、ユーザー情報を詳細に表示
下記資料を日本語に訳ました。
参考:2) “pdbedit” https://www.samba.org/samba/docs/current/man-html/pdbedit.8.html, (参照2025-04-07)
実行するとどうなる?
このコマンドを実行することで、Linux上にすでに存在する「samba」ユーザーを、Sambaシステムに登録することができます。つまり、Windowsからこのユーザーでアクセスできるようになります。
実際にやってみました。ところが…
「コマンドが見つかりません」と表示されました。
「あれ?なぜ?」と思い、過去の記事を遡って確認してみると…Sambaそのものをまだインストールしていなかったことに気づきました。
というわけで、以下のコマンドを実行してSambaをインストールしました。
無事にインストール完了。
再度ユーザーの作成を実行
恐らくうまくいきました。
続けて次のコマンドを実行し、ユーザーをSambaで使用できるようにすると書いてありました。
これもうまくできたと思います。
これで今回は無事 2.Sambaを使用するユーザーの作成は適切に行う事ができました。
今回のまとめ
今回は、Sambaのユーザー追加という新しいフェーズに入り、前回の反省を生かし、事前にコマンドの意味をしっかり調べて理解し、実行してエラーに遭遇し、原因を追って解決するという、良い流れで学習と実践ができました。
今回のように「参考記事通りやってもうまくいかない」ことは今後よくあると思います。
その時に、エラーメッセージをちゃんと読む、自分の環境と記事の前提の違いに気づくという意識を持つことの大切さを学びました。
Sambaのユーザー設定ができたことで、次はいよいよ共有フォルダのアクセス設定へと進んでいきます。
次回も引き続き学んだことを共有していきますので、お楽しみに!
参考資料
今回のブログ記事作成にあたり、以下の資料を参考にしました:
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