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ESXiとHyper-V でVMを構築して学んだこと

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こんにちは、HES の川添です。
私は現在とある企業様の案件に携わっています。
案件の詳細は情報保護の観点から書けませんが、業務の中でESXiとHyper-Vの両方でVMを構築するという機会がありました。

私はブログにも書きましたが、以前に検証としてHyper-V上にUbuntuを立てて、Sambaの簡単なファイルサーバーを構築したことがありました。
そのため、Hyper-Vに関しては「なんとなくVMの作り方はイメージできる」程度の経験はあったのですが、ESXiは初めて触る形でした。
そんな状態でESXiとHyper-VのどちらにもWindows/LinuxのVMを作る必要がありました。
今回は、それらの経験で感じたことや学んだことを案件が特定されない範囲でまとめてみたいと思います。

🟦1.なぜESXiとHyper-Vの両方で構築する必要があったのか?

詳細は書けませんが、現場の方針として、それぞれの仮想基盤で動作検証を行う必要がある という背景がありました。
今のインフラは VMware、Hyper-V、KVMなどの仮想基盤が使われている環境が多くあります。
そして重要なのは、
同じ Windows / Linux のバージョンであっても、仮想化ソフトによって挙動や仕様が変わる という点です。
例えば…

  • 仮想ハードウェアの構成が微妙に違う
  • Secure Boot の動作が違う
  • ディスク形式やバックアップ方式が異なる
  • ネットワークの仮想化の仕組みが異なる
    といった理由から、ESXi では問題なく動くけど、Hyper-Vでは起動しないということも普通に起こり得るということで個別に検証が必要ということです。

🟦2.ESXiでVMを構築して感じたこと

まず取り組んだのが初めて触るESXiでした。Webブラウザからアクセスして操作できるUIが分かりやすく、初心者でも比較的操作しやすいなという印象でした。

  • 仮想マシンの作成
  • OS インストール
  • ネットワーク設定
  • ホスト名や固定IPの設定
  • RDP/SSHの有効化

という基本作業を進める中で、特に印象に残ったのが ネットワーク設計の重要性 です。
一緒にやっている先輩から「この範囲で好きにIPを割り振って使っていいよ」と言われましたが、
ネットワークアドレス、ブロードキャスト、サブネットマスク、ゲートウェイ…
それぞれの意味をしっかりと理解しないと設定できないなと思ったので少し理解が曖昧だったところは再度調べました。
当たり前ですが、IPを重複させると通信できなくなるので、
一つ一つの設定の裏側にあるルールを理解する必要があると実感しました。

🟦3.Hyper-VでVMを構築した際の思わぬ落とし穴

Hyper-Vは以前にUbuntuを立てて簡単な検証をしたことがあったため、操作のイメージはある程度持っていました。
また、今回はESXiで構築したものと同じ構成でVMを作ればよかったので、VMの作成自体は特に問題なく進められました。

▶ ただ、SSHだけがどうしても繋がらない…

Linux VMにSSH接続しようとしたときだけ、
なぜかエラーが続いてどうしても入れない。

  • ESXi では同じ構成で SSH が問題なく繋がっていた
  • Hyper-V 側でも IP 設定は正しい
  • ネットワーク設定も特に問題なさそう
    それなのに、原因がつかめず 30 分ほど色々試していました。

▶ 先輩が「ちょっと PC 貸して」と入力すると、あっさり成功…

困っているときに別の先輩が通りかかり、「なんか困ってそうじゃん、どうしたの?」と声をかけて下さり、状況を説明すると、「ちょっと PC 借りるわ」と言って、私が設定したIPアドレスとパスワードを聞いて、TeraTermに手打ちで入力して接続を試してくれました。

すると――
なぜか一発で接続成功。
そこで言われたのが、「こういう時は、一旦、手打ちで試してみる。単純だけど、めちゃくちゃ大事。」
というアドバイス。
私からするとこれが終われないと帰れないところで救世主降臨みたいな感じでいつも以上にめっちゃかっこよく見えました。Tさんありがとうございました!!

▶ 原因はコピペしたIPアドレスの余計なスペースだった

後で気づいたのですが、私がメモ帳に控えていた IPアドレスをコピーしたときに、
見えない余計なスペースが混ざっていただけでした。
ESXi では問題なく SSH が通っていたため、
「なんで Hyper-V だけ…?」と悩んでいましたが、
蓋を開けてみれば本当に単純なミス。

▶ ミスを通じて、シンプルだけど本質的なことを学んだ

この一件で学んだのは、トラブル時こそ、まず基本を疑う

  • 手打ちで検証するも大切
  • 仮想基盤の差や複雑な設定を疑う前に、初歩を丁寧に確認する
    という、当たり前と言われればそうですがとても重要なことだなと実感しました。

🟦 4.今回の経験を通じて得られた本当の学び

今回、ESXi と Hyper-V の両方で VM を構築する中で感じたのは、触ってみないと分からないことが本当に多いということ。

  • 手を動かすことでネットワークやストレージの知識がつながる
  • 思わぬ落とし穴は意外に基本的で初歩的なミス
  • 仮想基盤によって手順や構成も異なる

🟦 5. まとめ

ESXiとHyper-Vの両方を触ったことで、仮想化技術・ネットワーク・ストレージ・OSなどの理解が一段階深まりました。
この現場での案件はまだこれからも続いていき、Hyper-VのVMのクラストを組んだり、色んな検証があるのでそこで学んだことをまたアウトプットして知識の定着を図りたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

次回もお楽しみに!!

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