NATとブリッジの違いについて
【NATとブリッジの違いとは?】仮想マシンのネットワーク接続について調べてみた
こんにちは、HESの川添です。
今回は、仮想マシンを使っているときに出てきた「NAT」と「ブリッジ」の違いについて、改めて調べたことをまとめてみました。
実はだいぶ前にもこのテーマについて軽く調べていたのですが、当時は完全に理解しきれていなかったため、今回改めて資料や記事を色々読み込んで整理できたので、記録として残しておきます。
NATとは?
NAT(Network Address Translation)とは、異なるネットワーク間でIPアドレスを変換して通信を成立させる技です。
異なるネットワークの境界にあるルータやゲートウェイが、双方のIPアドレスを対応付けて自動的に変換し、データ転送を中継する技術。
主にLAN内のプライベートIPアドレスと、インターネット上のグローバルIPアドレスを変換するために用いられる。
参照:
- NAT - IT用語辞典(参照:2025-06-26)
- 分かった気になれるIT用語辞典(参照:2025-06-26)
仮想マシンにおけるNAT
仮想マシンでは、このNAT技術を使った「NATモード」があり、仮想マシンはホストPCの裏にあるプライベートネットワークに属している形になります。
つまり、下記のような構造です:
[仮想マシン] → [ホストPC(NAT変換)] → [インターネット]
この場合、仮想マシンからは外の世界に出ていけますが、外部から仮想マシンへは基本的にアクセスできません。
参照:
3) 仮想技術とネットワーク接続の基礎解説(参照:2025-06-26)
ブリッジ接続とは
ブリッジ(Bridge)接続とは、仮想マシンをホストPCと同じ物理ネットワークに直接接続するモードです。
仮想マシンに独立したIPアドレスが割り当てられ、他のPCやスマホからも直接アクセスできるようになります。
[仮想マシン]←→[物理LAN]←→[他PCやルータ]
イメージ的には、「仮想マシンがネットワーク上の1台のパソコン」として振る舞う感じです。
参照:
4) 仮想技術とネットワーク接続の基礎解説(参照:2025-06-26)
NATとブリッジの違いまとめ
項目 | NAT モード | ブリッジ モード |
---|---|---|
インターネット接続 | ○(ホスト経由で可能) | ○(直接接続) |
LAN内からのアクセス | ×(基本的に不可) | ○(同一ネットワークから接続可能) |
割り当てられるIP | プライベートIP(仮想ネットワーク) | 物理ネットワークと同じIP帯 |
セキュリティ | 高い(外部に晒されない) | やや注意が必要 |
サーバー公開用途 | 不向き | 向いている |
参照:
5) NATとブリッジの違いを徹底解説!ネットワークの基本を学ぼう(参照:2025-06-26)
6) NAT、ブリッジ、ホストオンリーの違い(参照:2025-06-26)
自分なりの理解ポイント
- NATは安全でシンプル。とりあえずネットにつなぎたいならこれでOK。
- ブリッジは「外から仮想マシンにアクセスしたいときなどに便利。
最初はあまり意識せず選んでいましたが、目的に応じて使い分けないとトラブルの元になるなと実感しました。
まとめ
- NATは「仮想マシン → 外部」専用の一方通行的な接続(外部からのアクセスは不可)
- ブリッジは「仮想マシンが独立したPCとして振る舞う」ため、自由度は高いが注意点も多い
- それぞれの特徴を理解して、目的に応じて使い分けることが大切
仮想マシンを実際に触れていく中でこういった基礎的なネットワーク設定の理解も引き続き深めていきたいと思います。
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