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サーバ構築まで(Part.4)

2025/03/18に公開

HES川添です。
前回の記事ではHyper-Vを使ってゲストOSとしてUbuntuをインストールしました。
当初はWindowsサーバをインストールする予定でしたが、先輩社員から「Windowsサーバを使うならライセンスが必要」と教えていただきました。
そこで、Windows以外で初心者でもインストールが簡単という記事を見かけたことから、Ubuntu を選びました。
しかし、前回のUbuntuインストール記事について、別の先輩社員から「なぜUbuntuを選んだのか?」という質問をいただきました。その先輩によると、最近では RHEL(Red Hat Enterprise Linux)を使用する案件に参画することが多いとのことでした。
RHELはよく耳にすることが多かったですが、あまりなんのことかわかっていませんでした。
またRHELについて調べていくとCentOSというのもあることがわかりました。
そこで今回は、Ubuntu・RHEL・CentOSの違いについて、未経験エンジニア視点で調べてみました。
さらに、どれを選ぶべきか?についての私なりの考えも交えて書きたいと思います。


Ubuntu・RHEL・CentOSの違いについて:未経験エンジニア視点で考える

1. Ubuntu・RHEL・CentOSとは?

1.1 Ubuntuとは

Ubuntu は、Canonical社 が提供するLinuxディストロで、Debianをベースに開発されています。無料で利用することができます。1)

出典:1) “Debianとは。Ubuntuとの違いもわかりやすく解説。” https://www.miraiserver.ne.jp/column/about_debian/#Ubuntu, (参照2025-03-18)

*ディストリビューションとはディストロと略称して呼ばれている。

Linuxは、カーネルであるLinuxとその他諸々のソフトウェアが一緒になった状態で配られています。
カーネルであるLinuxとその他諸々のソフトウェアが一緒になったもの」つまりOSとしてのLinux、あるいはその配布形態を「Linuxディストリビューション」という。2)

出典:2) “「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典。”https://wa3.i-3-i.info/word18944.html, (参照2025-03-18)

DebianとはLinuxディストリビューションのひとつであるDebian GNU/Linuxを中心とするプロジェクトである。

Ubuntuの特徴(未経験者目線)

  • 無料で利用可能:お金がかからないので、気軽に試せる
  • すぐに使える:面倒な設定はすべて終えてある。Ubuntuを一度インストールすれば、基本的なセットアップ作業は終わっているので、すぐに使い始めることができる。
  • 主要なデスクトップアプリが搭載:ワープロ・表計算・プレゼンテーションなどが搭載されている。
  • ユーザ数が多い:OpenStackユーザー調査の環境OSとして人気第一位
    OpenStackユーザー調査とは、Open Infrastructure Foundationが年に1回実施するアンケート調査です。誰でも任意で参加できます。すべての参加者は自分のOpenStack環境に関して、地理的情報、クラウドの規模、導入上の決定事項など、少数の質問に回答する必要があります。3)

出典:3) “OpenStack 環境のOSとしてUbuntuが人気第1位を獲得”https://jp.ubuntu.com/blog/openstack-環境のosとしてubuntuが人気第1位を獲得
, (参照2025-03-18)

私自身、Ubuntuを選んだ理由は先ほどもお伝えしましたが、インストールが簡単で情報が多く、初心者の私でも使いやすそうだったからです。

1.2 RHEL(Red Hat Enterprise Linux)とは

RHEL(Red Hat Enterprise Linux) は、Red Hat社 が提供する商用Linuxディストロで、企業向けのサーバーや業務システムでよく使われます。安定性が高く、長期サポート(LTS)があるため、企業にとっては信頼できる選択肢です。4)

出典:4) “IT用語辞典 e-Words。”https://e-words.jp/w/RHEL.html#google_vignette, (参照2025-03-15)

RHELの特徴(未経験者目線)

  • 有料のサポートがある:企業が使う理由の一つ(トラブル時に公式サポートが受けられる)
  • 安定性が高い:企業の基幹システムなどで長期間運用できる

1.2 CentOSとは

CentOSとはRed Hat Enterprise Linux(以下「RHEL」と呼ぶ)と機能的に互換性があることを目指したフリーのLinuxディストリビューションである。5)

出典:5) “CentOS”https://ja.wikipedia.org/wiki/CentOS
, (参照2025-03-15)

CentOSの特徴(未経験者目線)

  • 無償で利用可能:CentOSは無料で利用することができます。
  • RHELとの高い互換性:CentOSは、RHELと高い互換性があり、商用利用の要素を省いたディストリビューションです。
  • サーバー用途に適している:安定性が高く、サーバーOSとして適しており、多くの企業サーバとして用いられている。
  • 長期間のサポート:CentOSは、長期間のセキュリティフィックスサポートを提供しており、安定性を重視しています。
    しかし、2020年にCentOSの開発方針が大きく変更され、CentOS Linuxのサポート終了が発表されました

Ubuntu・RHEL・CentOSの比較

特徴 Ubuntu RHEL CentOS
料金 無償 有償(評価版は一定期間無料) 無償
インストール 簡単で初心者向け 簡単だが有償ライセンスが必要な場合あり 簡単そう
サポート コミュニティによるサポート 有償の公式サポート コミュニティサポート(公式サポートなし)
用途 開発用 企業のサーバー、基幹システム RHELの代替として企業サーバーで利用されていた

こうやって調べてみると未経験者が使う場合は費用がかからなくてインストールが簡単そうなUbuntuか
CentOSが良いのではないかなと思いました。
RHELの強みは公式サポートだと調べて思いましたが、Ubuntu・CentOSには世界中に多くのユーザーがいて、コミュニティがあることがわかったのでトラブルが発生しても、オンライン上で解決策を見つけることができるので特に問題ないのではと思いました。
また、Ubuntu・CentOSはインストールも簡単そうに感じました。
もっと他の観点で比較したほうがいいのではないかなどご意見があればぜひ教えてください。

参考資料

今回のブログ記事作成にあたり、以下の資料を参考にしました:

HESI :技術や日々のお仕事などを紹介します

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