サーバ構築まで(part.9)
こんにちは、HESの川添です。
今回も前回に続き、Sambaの設定について学んでいきます!
前回の記事ではSamba全体や、個々の共有フォルダの設定を行ったのでついに最後のエクスプローラで確認する作業を行っていきたいと思います。
Sambaインストール手順のおさらい
参考にしたのは以下の記事です:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubuntu/1501933.html
この参考記事に書かれていた4つの手順を順番に進めています。
1.共有ファイルを置くフォルダの作成(完了)
2.Sambaを使用するユーザーの作成(完了)
3.Samba全体や、個々の共有フォルダの設定(完了)
4.エクスプローラーで確認(今回実施予定)
エクスプローラーで確認
前回までにSambaの設定や共有フォルダの準備が完了したので、
「いよいよWindowsから見えるはず!」とワクワクしながら、エクスプローラーのアドレスバーに下記ホスト名を入力してみました。
\owner-Virtual-Machine
しかし、何度試してもつながらない……!
表示されたのはこのエラーメッセージ。
「これはホスト名が違うのでは?」と思い、念のためUbuntuで hostname コマンドを実行し確認。
結果はしっかり owner-Virtual-Machine だったので、間違ってはいない。
それでもつながらない……。
「ホスト名がダメなら、IPアドレスで!」と切り替えて ip a コマンドで確認。
確かに inet 172.19.226.107 のアドレスが割り当てられているので、それを使って再挑戦。
……やっぱりつながらない。
泥沼にはまりつつあります
ここまできたのに、なぜかつながらない……。
ホスト名も合ってる、IPアドレスも合ってる(はず)、Sambaも動いてる。
でも、エクスプローラーからは一向にアクセスできない。
もう正直、どこが間違っているのか、何をどう直せばいいのか全然わからなくなってきました。
仮想マシンのネットワーク設定?
ユーザーの権限?
Windowsの方に問題があるの?Ubuntu側?Sambaの設定??
ちなみに、参考記事通りにできているか心配だったので、
configファイル(smb.conf) も見直しましたが、こちらも特に問題なさそうでした。
先輩社員からのヒントと調査
どうしてもわからなかったので、先輩社員に相談。
すると、ヒントとして「NAT」「TAP」「Bridge」というキーワードをもらいました。
(正直、どれも初耳……)
とりあえず調べてみることに。
NATとは
NAT(Network Address Translation)とは、異なるPネットワークの境界にあるルータやゲートウェイが、双方のIPアドレスを対応付けて自動的に変換し、データ転送を中継する技術。
主にLAN内のプライベートIPアドレスとインターネット上のグローバルIPアドレスを変換するために用いられる。
参照:1) “NAT IT用語辞典”https://e-words.jp/w/NAT.html , (参照2025-04-24)
ただ、これだけではイメージがつかめなかったので、こちらも参考にしました。
参照:2) “NATとは 「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典”https://wa3.i-3-i.info/word11978.html , (参照2025-04-24)
まとめると
- NAT とはIPアドレスを変換する技術。
- グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを紐づけて変換するというものであることが分かりました。
さらに調べると、仮想マシンにはこのNATの技術を使ったNATモードがあり、仮想マシンはプライベートネットワーク内に属しているため、外部から直接アクセスできないことがわかりました。
参照:3) “仮想技術とネットワーク接続の基礎解説”https://zenn.dev/arisa1115/articles/06a757878d46dc , (参照2025-04-24)
TAPとは
TAPは仮想ネットワークデバイス及びそのデバイスドライバの実装およびデバイス名で、主にUnix系のシステムで利用できる。実ハードウェアであるネットワークカードと対応しているデバイスドライバと同様にネットワーク通信ができるが、データはハードウェアではなく、ネットワーク通信を仮想化したソフトウェアのプロセスに送られ、そこで処理される(例えば、VPNの相手方への通信として、改めて実ハードから送信される)
参照:4) “TAP”https://ja.wikipedia.org/wiki/TUN/TAP , (参照2025-04-24)
正直、TAPについては説明を読んでもあまり理解できず。。
こちらも参考にしましたが、やっぱり難しかったです
参照:5)“ネットワークタップとは?SPANとの違いと導入メリットを徹底解説!”https://study-sec.com/network-tap/#i,(参照2025-04-24)
ブリッジ接続とは
ブリッジ接続(Bridge接続)とは、
仮想マシン(VM)をホストPCと同じ物理ネットワークに直接つなぐ方法です。
仮想マシンに独自のIPアドレスが割り当てられ、LAN上の他のPCからもアクセスできるようになります。
参照:6) “仮想技術とネットワーク接続の基礎解説”https://zenn.dev/arisa1115/articles/06a757878d46dc , (参照2025-04-24)
調べた中での推測
ここまで調べて、今つながらない原因はおそらく
現在の接続がNATモードだからではないかと考えています。
仮想マシンがプライベートネットワーク内にいて、
Windowsから直接アクセスできない状態なのかなと。
なので、次回はこの接続をブリッジ接続に変更して、
Windowsからアクセスできるかどうか試してみたいと思います!
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