Chromebook所感
ボーナスが入ったタイミングで、気になっていたChromebookを買いまして、スキを見てちょこちょこカスタマイズや作業等、遊んでいました。
「GIGAスクール」のコンテキストでも注目株なマシンですが、思いのままにカスタマイズ等をした中での所感を、ここで書き落としておきたいと思います。
サマリ
- サブマシンとしてはめちゃくちゃ優秀
- 立ち上がりがめちゃくちゃ速い
- マシンのサイズが小型(ASUS C223NAの良さ)
- カスタマイズの末、VSCode + Zenn CLIでブログも書ける様になり、プライマリーマシンと遜色ないブログ体験
- 一般ユーザーから見ると、カスタマイズはハードルが高いかも
- オンブラウザポリシーのChrome OSの制約を、Linux仮想マシンで撃破するスタンスを強いられる
- アプリを入れるには、Linuxを避けられない
- パワープレーをするか、オンブラウザ主体へ転換するか、ユーザー次第で感じ方が変わるマシン
- オンブラウザポリシーのChrome OSの制約を、Linux仮想マシンで撃破するスタンスを強いられる
- 特性を理解して買わないと、安物買いの銭失いになる可能性大
Chromebookの良・悪点
「悪」と言うか、苦手と書くのが正しいですね、、
良点
- マシンが軽量
- OSも軽量
- オンブラウザ思想なので、マシン本体は薄い
- Google帝国(G Suite等)ともマッチする
- 煩雑なアカウント管理無し
- OSログインも入れて、Googleアカウントで完結
- マシンにアプリを入れることも出来るので、融通が効く
- Linux仮想環境の恩恵
- Linux仮想環境を楽に立ち上げられる上、ちゃんと本体とマウントされているゾーンが設けられているので、シームレスに作業出来る
- UIがスッキリしていて、とてもシンプル
- 安価
- パワーが無いマシンとは言え、1.8万円は安い
- Chromium OSはオープンソース、ハードは各社が提供
悪点
- ゴミ箱が無い
- アプリケーションインストールに一工夫必要
- Linux仮想環境を介する必要がある
- Linuxアプリケーションは日本語入力不可
-
mozc
を入れたり等、環境を作るハードルがある
-
- root権限所有には開発者モードへ移行必要
- これもまたハードル、、
所感
Chromebookが活きるかも、とのシーンについて思いを馳せつつ、コメントを書きます。ちなみに、全体としては好印象です。
開発マシンとして
クラウドIDEも盛んな昨今、マシンに環境を作る必要性は無くなった、、とまでは言わずとも、オンブラウザで完結が出来るプランも採り得る様にはなっていると思います。
この様なシーンを志向しているのもあって、Chromebookはオンブラウザ主体での利用にめちゃくちゃ強いマシンなイメージです。
- 一瞬で起動
- Googleアカウントでログイン完了
- ブラウザ上で開発
Chromeのタブを大量にオープンしても、操作感が落ちているイメージも無く、ブラウザ上で作業をする上ではメリットが大きいマシンだと思います。G Suite帝国との親和性も高いです。ユーザーからしても、管理者からしても、管理する物がシンプルで、煩雑さに苦しむことは無いのでは、と感じます。
どこまで使い倒すかはユーザー次第ですが、Linux仮想環境がすぐに手に入る点も良いですよねー。Chrome OSで限界を感じれば、ここでコマンドを打ちまくり、限界突破をすれば良い。オンブラウザで無く、マシンに環境を立ててしまうことも、Linuxパワーで出来ちゃいます。一般的な利用パターンもOKとの点は、作業・開発マシンとしての大きなメリットだと思います。
一般ユーザー向けか
GIGAスクールで盛んに利用されている今、Chromebookを「一般ユーザー向けでは無い!」とは言わないです、、が、OSのポリシーの煽りを食らって、若干癖がある点は否めないです。デスクトップアプリケーションを入れることのハードルが格段に上がっている、との意味合いです。
例えば、このブログはVSCode上で書いていますが、VSCodeを入れる時のインストーラーは .deb
を選択して、Linuxアプリケーションとしてインストールする様にしてあげる必要があります。つまり、必然的にLinux仮想環境をセットアップの上、介してあげる必要がある、、
このあたりは、Chromebook(と言うか、Chrome OS)にとって「出来るけれども、向いていない」タイプの操作なイメージです。軽量さ、高速起動のトレードオフと言っても良いでしょう。しかも、このあたりを上手く行う上では、どうしてもroot権限を回避しきれずなシーンも出てくるでしょう。そうなると、今度は「開発者モードとして起動」との新たなハードルも、、
このあたりは、エンジニア層にとっては大したことは無くとも、一般ユーザーが真っ黒なターミナル画面と相対したり、何だか物々しい開発者モードの画面を見たりするのは、いささか刺激が強いかも、と思います。
オススメ度合
安い割に動作が快適なため、私は好意的な印象が強いですが、メリット・デメリットがハッキリしたマシンであることを念頭に置いた上で、候補にすべきマシンと思います。
ブラウザ上のサービスを使い倒すことに真価を発揮するんだ、との特性を把握した上で、との前提を入れれば、とても良いマシンだと思います。マシンを薄くして、クラウド上に作業場を移行、との構想は私もプライベートで検討したりもしていて、その場合高額なマシンは不要、ブラウザさえ挙動してくれればOK、と、マシンに求める物は必然絞られてきます。
その中で、「安価」「高速」「軽量」「管理がシンプル」「Googleと親和性有」との要素を抑えたChromebookは、その最適解なのかも、と感じるシーンは、遊んでいる中でもたくさん遭遇しました。
逆に言えば、このオンブラウザポリシーに納得が出来ない、もしくはマシン上で無いと辛い作業の持ち主である場合は、Chrmoebookで無く、無難にWindowsかMacを買う様にすると良いかもです。例えば、YouTuberが動画を編集する様なシーンだったり、、ゲームを入れたい等のニーズも難しいのでは、と感じます。
オススメ出来る人・出来ないかもな人リスト
- オススメ出来るユーザー
- Twitterしかしない人
- Google大好きな人
- 環境依存を全部外に寄せたくて、クラウド至上主義になった人
- とりあえず安価にマシンを買いたい人
- オススメ出来ないかもユーザー
- Google大嫌いな人
- マシン上でゴリゴリ開発したい人
- 高度な動画編集を行うYouTuber
- エロゲしたい人
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