個人で行うYouTubeライブカメラ最適解?(その1)
その1 機器の選定
全体のシステム構成図はこちらです。
(今の機器構成)
- 2K動画
- 中華カメラ(rtsp) → Raspi5 mem8GB(rtmp) → YouTube
- 4K動画
- 中華カメラ(rtsp) → win10 i7-8700 mem16GB(rtmp) → YouTube
(カメラについて)
中華カメラはAmazonによく転がっている数千円のものです。rtspが出力できるかどうかは購入者のレビューを隈なく確認するしかないと思います。メーカのwebサイトが存在すれば良いのでしょうが中華だけに期待できません。
国内メーカですとPanasonicやcanonなどがありますが10万円~になると思います。まっとうな海外メーカーでも4万円~にはなるかもしれません。
中華カメラは人柱覚悟ですね。
webサイトで静止画を公開する場合は、タイマーでftpできる機能があるものを探してください。これもレビューを確認するしかないと思います(ftpがついてるカメラは少なくなりました)。
(PCの必要スペック)
PCは懐具合(イニシャル、ランニング)とやりたい事でバランスをとるイメージです。
(2K配信)
Raspiの場合、最低でもpi4が必要です。2Kをそのままrtmpにするだけで手いっぱいになりました。pi4のH/WエンコードはCPU負荷が大幅に下げられるものの、私の環境では配信が停止してしまうなど安定性に欠け、試行錯誤を繰り返すことになりました。これをS/Wエンコードに変更することでアッサリ安定しましたが、その分CPU利用率も高くなります。CPU利用率が上がるということは排熱の心配も出てきます。CPU利用率は配信品質にもよりますがH/Wで20-50%、S/Wで60-80%が目安です。
pi5であればdrawtext使ってもCPU使用率60%程度と、実用範囲内です。
Win機の場合、win10標準機なら凡そ問題ないのではないでしょうか(スミマセン、経験ありません)。
(4K配信)
Raspiの場合、pi5でも厳しいです。CPUは天井張り付き、4Kらしい出力は得られません(経験済み)。
Win機の場合、Win11が標準であれば、どれでも問題ないと思います。Intelを選ぶと標準GPUのトランスコード支援について後々悩む原因が減って良いかもしれません。OBS使いたい・・私にはわかりません。
配信が上手く行き始めると絶対欲が出てきます(笑)。 最初はクオリティがそこそこでも24時間風景が配信出来れば満足なのですが、そのうち、カクツキの少ないスムースな動画を配信したい、720pではなく1080pで配信したい、画面に任意の文字を入れたい・・人の欲望は留まることを知りません。これらは全てPCのスペックとバーターになります。 高スペックなPCは本体も高いし、電気代も高い。場所も取ります。かといってノートPCの常時稼働はリチウム電池の劣化や排熱不足から火事の恐れがありますので注意が必要です(ホコリで排熱が滞り、熱で溶けたノートを見たことがあります)。
で、落ち着いたところ
結果的に、2KはRaspi5、4Kはwin10 i7-8700機となりました。
(2K用pi5) 全てAmazon
pi5本体メモリー8GB 11,500円
ケース 1,799円
2.5"SSD 1,799円
2.5"HDDケース 824円
合計 15,922円
microSDを利用せず、USB接続のSSDから起動しています。M.2は高いので・・。pi4以上にUSB-SATAケースとの相性があるようですので、ご注意ください。
(4K用Win機)
HP EliteDesk 800 G4 SFF(中古) 25,000円 パソコン工房
SSD M.2 2280 256GB 2,780円 Amazon
DiplayPort ダミープラグ 899円 Amazon
合計 28,679円
上にもありますが4KをH/WエンコーダのないRaspi5で配信しようとしましたがあまりにも無謀でした。その観点からいろいろ調べたところ、i7-8700は6コア12スレッドでS/Wエンコードに期待でき、かつ、 搭載されているIntel UHD 630がffmpegでサポートされており、かつ、TDPが65Wと懐に優しいことが判明しました。
その2へ続きます(多分)
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