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「個人事業を会社にしたい!と思ったらはじめに読む本」をエンジニアが読んだ感想とまとめ
最初に
将来的に個人事業を会社にしたいと考え始めたので、そのための本を読んでみました。
この記事では、その本の内容と感想をまとめています。
今回読んだ本は下記です。
全体の感想
全体的に漫画や絵も入っていて読みやすいです。
前半は法人化のメリット・デメリットで後半は実際に設立する場合の対応方法方が具体的に書かれています。
入門書としては結構おすすめだと思います。
本の内容
ここからは本の内容を要約して記載していきます。
各所引用させていただいていますが詳しく知りたい方は紹介させていただいた本を読んでください。
メリット
金銭面
- 事業者の給与を経費として扱うことができるため節税効果がある。
- 家族に給与を払う場合は法人の方が良い。(個人事業主だと制限があるため)
- 住居を役員社宅として扱えば、家賃を経費として扱うことができる。
- 生命保険が経費として扱える。(掛け捨て分のみ)
- 社内規定を作成し、出張費を増やすことができる。(1日4000円など)
- 役員退職金を経費とする事ができる。
注意点として800-1000万円の売上では税率は同じ程度になってしまいます。
1000万円以上からは徐々に節税効果が上がってきます。
それ以外
- 社会的信頼度を上げる事ができる。
- 決算日を決める事ができる。(例えば忙しい時期を避ける事ができる)
- 資金調達が容易となる。
- 社会保険に入る事ができる。
- 事業継承させる事ができるため、事業の継続性が高まる。
法人化の時期は1000万円を超えた2年目以降を考えたほうが良い。
1000万円を超えて二年後に免税事業者から変わるため、そのタイミングで法人化するとその後2年間は免税事業者として扱われるためお得です。
※インボイス制度で課税事業者となる場合あまり関係ないかもしれない…
デメリット
- 設立と設立後の処理が面倒。
- 設立登記や変更登記に費用がかかる(株式会社:242,000円)
- 赤字決算となった場合も法人税はかかる
- 役員報酬は年に1度しか変更できない
- 社会保険に加入しなければならない
- 会社の運用ルールがめんどくさい
- プライベートとの堺が難しい(口座を分けて入出金の管理など)
会社設立
- 株式会社と合同会社の違い
- 株式会社は王道ではあるが、手続きが面倒
- 合同会社は最近できた会社で簡単に作成できて近年増えている
- 会社設立の手順
- 会社の重要事項の決定・会社印鑑作成
- 定款作成
- 定款認証(株式会社のみ)
- 出資金の振込
- 登記書類・申請書作成
- 管轄法務局への提出
- 登記完了
- 設立後の各種手続き
- 各種業務の依頼先
- 税理士・会計士:日々の経理や税務申告・金融等お金周り
- 司法書士:登記の変更・増資・減資の手続き
- 社会保険労務士:人を雇った人事・労務・社会保険関連
- 行政書士:営業許可等役所関係の業務
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